■手頃だった「スポーツモデル」ラストチャンスか? 早めに手を打つのが吉!
中古車価格の高騰が起きている一部の国産スポーツカー。その理由には「25年ルール」という海外の制度が関与しています。
2024年にもルールが解禁されるクルマがあり、相場の上昇が予測されています。一体どのようなクルマがあるのでしょうか。
【画像】超カッコイイ! これが「ラストチャンス」の名車です!(51枚)
一部の国産スポーツカーで価格の高騰が見られる中古車市場。
中には日産「スカイラインGT-R(BNR34型・以下R34GT-R)」のように、新車価格をはるかに超えた2000万円~7000万円で販売されるモデルもあります。このような現象が起こっている理由のひとつに、アメリカの通称「25年ルール」が関与している場合があります。
アメリカでは、ナンバーを取得して路上を走るためには、日本の車両安全基準に相当するFMVSS(Federal Motor-Vehicle Safety Standard=連邦自動車安全基準)の適合が必要です。
この保安基準によって、基本的には右ハンドル車を認めていないものの、登場後25年を経過していれば、右ハンドル車の輸入・販売が可能となります。つまり合法的に右ハンドルの日本車を走らせることができるようになるのです。
これを一般的に25年ルールと呼んでいます。
特に、映画「ワイルドスピード」や円安、アニメ・マンガなどの影響により、近年のアメリカでは日本車(とくにスポーツモデル)の人気が高まっており、25年ルールが解禁された「アメリカで販売されなかったクルマ」が次々と海を渡っています。
それを受け、日本国内の流通数が減少。一部の中古車で価格上昇が続いているのです。
2024年には、1999年デビューの日本車が「25年ルールの解禁対象」になります。実は、前述のR34GT-Rの解禁は2024年なのですが、もうすでに相場が上がってしまったのは、この解禁を見込んで海外からGT-Rが買い付けられているため。
これと同様に、2024年を前に価格が高くなっているクルマもみられます。
そこで今回は、「2024年には価格が上がるのではないか」という5台を選んでみました。
●ホンダ「S2000」
ホンダ「S2000」は、1999年に登場した後輪駆動・2シーターオープンのスポーツモデル。アメリカでも販売が行われていたため、当時アメリカで買えなかったクルマではありません。
しかしアメリカのコアな日本車ファンの間では、「右ハンドルのホンモノ日本仕様」が最高にクール!という認識があるので、日本から輸出されたS2000は大きな人気を博すでしょう。
●三菱 「ランサーエボリューションVI」
スバル「インプレッサWRX」とともに、4ドアセダンボディに高性能ターボエンジンと4WDを搭載し、WRC(FIA世界ラリー選手権)をはじめ、ラリー界を席巻した三菱「ランサーエボリューション(通称:ランエボ)」。
IからXまで4世代・10バージョンが存在しますが、アメリカでは2003年からVIIIが正式に導入されていました。
25年ルールの解禁で対象となるのは、1999年1月発売のランエボVI(CP9A型)。5代目「ランサー」をベースにした“ランエボ第2世代”(IV~VI)の完成形として、こちらもいまだに人気が衰えないモデルです。
これまでも25年ルールが解禁されたランエボが海外に流出していますので、ランエボVIのアメリカ大量上陸は間違い無いでしょう。
■なかには「高級セダン」も高くなる?
●日産「シルビア」(7代目・S15型)
手頃なスポーティクーペとして1965年から2002年まで販売された日産「シルビア」。最後のシルビアとなった1999年登場の7代目・S15型は、現在でも高い人気を誇っています。
アメリカ市場との関わりも深く、2代目以降は「200SX」「240SX」などと称して売られていました。
しかし7代目モデルはアメリカで展開されなかったため、アメリカの日本車ファンの間で注目の存在に。2024年には解禁となるため、多くのシルビアがかの地に渡っていくことが予想されます。
●トヨタ「オリジン」
日産「セドリック/グロリア」などの国産高級車も例外ではなく、25年ルール解禁でアメリカの土を踏んでいます。
かつての5ナンバーというサイズ縛りから生まれた国産高級車は、3ナンバーボディを得てからも日本独自の進化を遂げており、アメリカのカーマニアの注目を集めています。
このクラスを見ると、2024年には日産「セドリック/グロリア(10代目・Y34型)」やトヨタ「クラウン(11代目・S170型)」などが解禁対象となります。
一方、トヨタ「プログレ」をもとに、初代クラウンを模して手作りに近い工程で生み出された「オリジン」もアメリカで話題になるのでは? という声もあります。
登場は2000年のため厳密には2025年解禁のクルマなのですが、事前に価格が高騰するというのはよくあること。ひょっとしたら、オリジンも今後手に入れにくいクルマになっていく可能性があります。
※ ※ ※
なお、S2000と同じく、当時アメリカでも左ハンドル仕様で売っていた25年ルール解禁車には、トヨタ「MR-S(アメリカではMR2スパイダー)」、トヨタ「アルテッツァ(アメリカでは初代レクサス・IS)」、トヨタ「セリカ(7代目・T230型)」などがあります。
このほか、2002年発売の日産「フェアレディZ(5代目・Z33型)」や、2003年登場のマツダ「RX-8」も、25年ルール解禁を見据えて先に高騰するかもしれません。
なかにはMR-Sやセリカのように、日本ではまだ手頃な価格で安定しているモデルもありますが、25年ルールの解禁によって、相場感が大きく変動する可能性も。
欲しいと思っていたのに、気がつけば高くて買えなくなっていた、ということが起こるかもしれません。
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みんなのコメント
この増税案に賛成した議員て、頭の中お花畑状態で議員活動してるのか
こういう声は具体的に何処に届ければ良いのか教えてほしい
全く迷惑な話しです。車の税金も高すぎる。
車を維持する人が減ってるんだから、その人たちを大切にするべき。重量税も悪徳並に上げてます。