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レクサスLM登場も2000万円……ベンツSクラスの方が安いってマジか!! 世界のライバル高級車10選

掲載 更新 35
レクサスLM登場も2000万円……ベンツSクラスの方が安いってマジか!! 世界のライバル高級車10選

 10月19日にレクサスLMの国内仕様が発表。その価格は2000万円! このお値段だと、輸入車を含めて選択肢はたくさんありそうだが、どんな高級車が選べるのか?

※本稿は2023年10月のものです
文/清水草一、片岡英明、国沢光宏、小沢コージ、渡辺陽一郎、永田恵一、西川 淳、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2023年11月26日号

レクサスLM登場も2000万円……ベンツSクラスの方が安いってマジか!! 世界のライバル高級車10選

■レンジローバー(1960万円)

現行レンジローバーは3000万円を超えるグレードもあるが、3LディーゼルターボのD300 HSEだと1960万円

●3つのポイント
・乗り心地が世界一くらいにいい!
・内外装の美しさ・上品さは“ゲージュツ”
・ディーゼルなら燃費もまあまあ

 もしもオレが社長だったら……って実は社長なんだけど、計2名の会社なので、いわゆる「社長」の何万光年も手前だ。もしもオレがいわゆる「社長」なら、社長車にはレンジローバーを選びたい!

 新型レンジローバーの乗り心地のよさには心底ブッたまげた。レンジローバーがあればロールスロイス・ファントムはいらん! と確信した。

 しかもレンジローバーはデザインがすばらしい。面構成のシンプルさ、美しさはゲージュツとしか言いようがない。つまり上品で嫌味やオラオラ感がない。インテリアも貴族そのもの。そういうクルマの後席に乗る社長になってみたかったよ!

(TEXT/清水草一)

■トヨタ センチュリーセダン(2008万円)

日本を代表するショーファーカーのセンチュリー。パワーユニットは、レクサスLSから手直しされた専用の5L・V8ハイブリッドを搭載

●3つのポイント
・泣く子も黙る御料車の血統
・今やとても希少なV8エンジンを搭載
・驚異的な静粛性と快適な室内空間

 オレが社長なら、センチュリーのセダンを選ぶね。先代にあったV12エンジンの設定がないのは残念だ。が、精緻でパワフルな5LのV型8気筒は、重量ボディを滑らかに加速させてくれる。

 エアサスの上質な乗り心地に加え、静粛性と快適性は老舗のドイツやイギリスのショーファーカーにも負けていない。

 しかも誰が見てもセンチュリーとわかる風格漂うエクステリアだ。内装も高級な素材をふんだんに使い、ウールシートも心地よい。

 そして極め付きは「皇室御用達」という、富を手に入れた成り上がり者には嬉しい響きだ。コスパが高く、燃費もいい。これって金持ちは言わないか!?

(TEXT/片岡英明)

■キャデラック エスカレード(1800万円)

現行モデルは2020年に一新した5代目。全長は5.4mに達し、全幅は2mを超える巨体となる

●3つのポイント
・世界最高であるAKGのオーディオを装備
・当たり負けしない頑丈なボディ
・今や絶滅危惧種といえるV8エンジンを搭載

 エスカレード、見ただけで「なんだか凄いね!」感が強く漂う。全長5400×全幅2065mmというスペックを見ただけで社長用のクルマにゃふさわしい。

 エスカレードの凄さは「キャデラックといえばBOSE」というイメージをぶっ壊したAKGのオーディオでしょう!

 何とハードはアンプ3つの28チャンネル・36スピーカー。鳴らしてみたら「なるほどBOSEも逃げ出すワな!」と思えるくらいステキ。

 今や絶滅危惧種の6.2L・V8というパワーユニットの時代を読めない感がいい。こんなクルマに乗っていたら安全だし、因縁も付けられないと思う(笑)。

(TEXT/国沢光宏)

■ポルシェ タイカン(1913万円)

EVとなるタイカン。1913万円のGTSは517psを発揮し、駆動方式は4WD

●3つのポイント
・ドコから見てもポルシェとわかる存在感
・後席に乗っててもポルシェとわかる走り
・長距離を速く走っても疲れないこと

 自分が社長なら余計な出費は避けたいので本来ノーマルアルファードで充分。ですが2000万円前後であるならばタイカン。

 なぜなら「ポルシェ」という名前や存在感もそうだけどなによりも後席に乗っててキモチよくて、ポルシェということがわかるから。どんな高級車でもスタイルや車内の演出抜きで「このクルマ」と思えるものは少ない。

 しかしタイカンはアクセルを運転手が踏んだ瞬間、後席で「あ、ポルシェだな」とわかる。それは曲がっても止まっても高速走ってもそうで、乗り心地がいいだけのクルマではないが、走りだけで濃厚なポルシェクオリティを乗員に伝えることができる希有な高級車。ちとデカいけど。

(TEXT/小沢コージ)

■メルセデスベンツ S500(1934万円)

ベンツSクラスは1469万円から設定。2000万円級は、S500の4マチック ロングで1934万円

●3つのポイント
・危険を避ける性能が優れている
・各種の先進安全装備が充実している
・ボディが大柄なわりに小回りの利きがいい

 社長は、社員の健康と会社の業績のために尽力する必要がある。そうなると自分の安全も大切で、メルセデスベンツS500 4マチック ロングを選ぶ。ホイールベースの長いワイドなボディは、セダンとあって重心が低く剛性は高い。

 例えば雨天の高速道路で、前方を走る複数の車両が衝突事故を発生させた時でも、S500なら回避できる可能性が高まる。危険を避ける能力は、高重心のレクサスLM以上だ。

 その一方で最小回転半径は5.5mに収まり、LMの5.9mに比べて小回りの利きもいい。ボディが大柄だが、目的地付近の道路環境が悪くても安心できる。

(TEXT/渡辺陽一郎)

■レクサス LM(2000万円)

後席が豪華なレクサス LMは注文が開始されていて、発売は12月下旬頃予定

●3つのポイント
・社長ならやはり目新しいものを選びたい
・LMなら名刺代わりにもなりそうだ
・文字どおり応接室のような装備が魅力

 私が2000万円級のショーファーカーを選べる社長だったら、新鮮味のあるものを選びたい。

 という観点と予算で選ぶと、アルファードをショーファーカーとして使うケースは増えているけど、レクサスLMは早期に買えば見かけることも少ないと思うので「LMで来る社長さんね」と仕事先で覚えてもらえそう。

 また「LMどうですか?」とLMをきっかけにした会話も増えそうで、クルマのよさ以外のメリットが大きそうなのも決め手だ。

 クルマそのものも超大型ディスプレイやパーテーション、シェードなど車内での打ち合わせに便利な機能が満載で、このあたりを試すという意味でもLMを選びたい。

(TEXT/永田恵一)

■メルセデスベンツ EQS SUV(1999万円)

ベンツEQS SUVは今年5月に日本上陸。EQS 500 4マチックSUVスポーツは1999万円で、価格が2000万円級

●3つのポイント
・未来志向の人だと見てもらえる
・えらぶっていないデザイン
・静かで快適、仕事もはかどるリアシート

 ガイシャがこれだけ市民権を得た時代になっても人の目ちゅうもんはいまだにある。特に高級車には。かといって判で押したような黒いミニバンには今さら乗りとうない。ましてや親父世代の黒塗りセダンはもっと嫌。

 権威主義的にならず、偉そうに見えず、高級なんだけどどこか許せるカタチのクルマとして辿り着いたのがコレだ。メルセデスベンツEQS SUV。

 ベンツの最高級SUVだけど、BEVでこのデザインだからどこかヒエラルキーレスに見える。強面なベンツと違ってユーモラスでさえある。

 電気自動車ですねん、のひと言も今ならまだ魔法のようにベンツの権威的な側面を解きほぐす。そして何より静かで乗り心地もいい。仕事も大いにはかどるのだった。

(TEXT/西川 淳)

●2000万円前後の主な高級車
・レクサス LM(2000万円)
・トヨタ センチュリー セダン(2008万円)
・レクサス LS 500hエグゼクティブ・4WD(1758万円)
・ポルシェ パナメーラ GTS(2013万円)
・ポルシェ タイカン GTS(1913万円)
・メルセデスベンツ S500 4マチック ロング(1934万円)
・メルセデスベンツ GLS 580 4マチック スポーツ(1870万円)
・メルセデスベンツ EQS 500 4マチック SUV スポーツ(1999万円)
・アウディ S8(2093万円)
・アウディ RS Q8(1990万円)
・マセラティ クワトロポルテ モデナQ4 AWD(1992万円)
・レンジローバー D300 HSE(1960万円)
・キャデラック エスカレード(1800万円)

■もしもオレが社長で2500万~3000万級で選ぶとどれがいい?

 さらに予算をプラスして2500万~3000万円級、新型センチュリークラスの高級車で選ぶとどれがいい? 清水氏、西川氏、片岡氏のチョイスは以下のとおり。

■トヨタ センチュリー(2500万円)

2023年9月に発表された新型センチュリー。写真は標準仕様だが、発表会ではGR仕様も公開

 「社長、もうちょい高いクルマに乗ってもいいですよ」って言われたら、SUVタイプのGRセンチュリーに乗ってみたいなぁ。

 今度のセンチュリーは、ロールスロイス・カリナンそっくりだ。そっくりだけど、カリナンはまだ一度も見たことない。ほとんど幻の存在だ。だからカリナンそっくりってのはむしろプラス材料。なんとなく謎の威厳がプラスされるから!

 しかもGRだと、チューニングカーの雰囲気が加わる。超高級車の改造車って雰囲気で、なんだかとってもワルなイメージなんだよね! 周囲にタダモノではないって思ってもらえそう! あこがれる~!

 乗り味はまったく未知数だけど、きっとカイテキだと思います。靴ベラもついてるし。

(TEXT/清水草一)

■ベントレー ベンテイガ(2912万8000円)

ベンテイガの価格は2450万8000円から。180mmホイールベースを延長したEWBも設定される

 買えたとしてもロールスロイスに手を出してはいけない。経営者が乗っていいクルマではない。仕事をしなくていい金持ち用で別格。かといってドイツプレミアムや英国の他の王室御用達ブランドではちょっと物足りない。ベントレーを除いて……。

 丸目のベントレーにはドライバーズカーとしての存在感が強く出て、ロールスほど堅苦しくない。躍動感がある。SUVのベンテイガなら尚更で、フォーマルさが勝ちすぎてないところが常にアグレッシブな経営を目指す自分には似合っていると思う。

 なかでもEWBなら、アグレッシブさはそのままに、後席のなかだけはフォーマル。世間の想像を超える。ストレス発散にドライブしても楽しいし、後席の乗り心地は標準ホイールベースに比べて格段によく、そして静かだ。

(TEXT/西川 淳)

■メルセデス マイバッハGLS(2915万円)

ベンツSUVのフラッグシップ。3135mmものロングホイールベースによって室内は広大な空間を実現している

 オレが高級車オタクの社長だったら、迷わずマイバッハを指名するね。メルセデスベンツとマイバッハは似て非なるもの。戦前に誕生した最初のマイバッハは憧れのVIPカーだった。エンブレムもカッコいい。

 今のは押しの強さは今一歩だが、メルセデスSクラスのロングボディより全長は18cmも長く、延長分は後席スペースに当てた。だから足を伸ばしてくつろげるし、気分も安らぐ至福の空間だ。

 V12エンジンのS680の下のS580でも優越感に浸れる。4LのV型8気筒ツインターボにISGによる48Vマイルドハイブリッドの組み合わせだが、余裕に満ちた走りの実力だ。快適性だって極上の上を行く。4WDならではの安心感も魅力だね。

(TEXT/片岡英明)

●2500万~3000万円級の主なSUV型高級車
・トヨタ 新型センチュリー(2500万円)
・レンジローバー SV P615(2944万円)
・ベントレー ベンテイガ アズール(2912万8000円)
・メルセデス マイバッハ GLS600 4マチック(2915万円)
・アストンマーチン DBX(2590万円)
・ランボルギーニ ウルス(3068万1071円)

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みんなのコメント

35件
  • ともだちはくま
    この編集部は下品な言葉を使う野蛮人しかいないの?
    毎回毎回
  • ホッコリ
    LMがどんなに優秀であろうが、箱ですからね
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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