メカニズムの進化に注目されがちな新型RAV4だが、使い勝手においてもライバルを凌ぐ実力。居心地の良い居住空間、広い荷室、そして通信ユニットの標準採用で実現した”つながる機能”など、実用面でも最新のSUVとしてクラスをリードする仕上がりだ。レポート●工藤貴宏(KUDO Takahiro)アシスタント●竹田 愛(TAKEDA Ai)(身長165cm)フォト●中野幸次(NAKANO Koji)/平野 陽(HIRANO Akio)
ドライブモードセレクト/マルチテレインセレクト
トヨタRAV4をホンダCR-V、スバル・フォレスター、日産エクストレイルと徹底比較!【ライバル比較インプレッション】
デジタルインナーミラー
〈運転席まわり〉操作性に優れ、色鮮やかなダイヤル式のモードセレクター
ステアリングスイッチは右がクルーズコントロールなど走行機能、左はメーター内のディスプレイ切り替えがメインだ。下部には左右に分けてオーディオコントロールを置く。
ハイブリッド4WD車のドライブモードセレクターはダイヤル式。遊び心があり、選んだモードに合わせてダイヤルの色(メーターと連動)が変化する。
ガソリン車のメーター&モード切り替え
ガソリン車はタコメーターを組み合わせたメーターパネルを採用し、走行&4WDモードの切り替え部も専用だ。
ノーマルモード。画面表示では四輪それぞれのタイヤに振り分けているトルクが一目瞭然だ。
「ROCK&DIRT」モード。「Adventure」や「G“Zpackage ”」はダイヤル色もメーターに連動して変化。
マルチテレインセレクトによってオフロード走行時のモードを選ぶと、画面表示も走行シーンをイメージ。
〈居住性&乗降性〉ホールド性に優れたフロントシート形状
前席:G/X系のシートはTNGA用の3タイプの中から、ホールド性でいえば中間に位置するタイプをチョイス。大きい背もたれ脇腹部のサイドサポートに加え、座面も左右端を高く硬くしてホールド性を高めているのは「オフロード走行時の保持性を考えて」と開発者は言う。アクセルペダルはオルガン式だ。
SUVとして標準的な着座高は、平均的な身長の大人であれば乗降時に腰の上下移動量が少ないので姿勢変化がスムーズ。サイドシルの外側への張り出しも抑えてある。
後席:驚くほど広大なスペースが用意されているわけではないが、ファミリーカーとしても不満のない広さ。着座姿勢も良好だ。ただし、座面下にハイブリッドの走行用バッテリーを置く設計としたことでクッションのストロークが短いのは事実。床面中央には高さ10cmほどのフロアトンネルがある。
足元においても開口幅が広く、足の出し入れがしやすいのが印象的。つま先が当たりにくいよう、スピーカー部分などドア内張り下部の張り出しを抑えているのも特徴だ。
〈ナビ・AV・空調〉ナビはオプションだが通信機能は全車に搭載
上級シートは夏も快適
「Adventure」は通風機能も組み込んだタイプをオプション設定。上はシートヒーターで下はシートベンチレーション。いずれも3段階調整式。
注目装備
〈室内の収納スペース〉使いやすいオープントレーが充実
注目装備
〈スマートキー〉キーは全車ともに非接触式で、「G」系など電動テールゲート装着車はその開閉ボタンも備わる。
〈ラゲッジルーム〉全グレードで580ℓの大容量を実現
1mを超える奥行きがある上にホイールハウスの張りだしが小さいから空間が広く、容量はミディアムSUVクラスの中でトップ。床面を上げた状態で、スーツケースなら68ℓサイズが2個と77ℓサイズが1個積める。
ガソリン車はAC電源が違う
トノカバーはオプション設定
販売店オプションとして巻き取り式のトノカバーが用意されている。荷室の目隠しだけでなく、静粛性を高める効果もある。荷室いっぱいに荷物を積む際などは、床下へ格納できるのも便利だ。
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