ダイハツ工業は6月5日、新型「ムーヴ」を約10年ぶりに全面改良し、同日から発売すると発表した。新型では後席にスライドドアを採用。近年高まっているスライドドアへのニーズに応えた。使いやすさを高めながらも流麗なデザインや低価格、走行性能などの特徴を継承した。月販6000台を目指す。
ダイハツが新型車を投入するのは2022年の「ムーヴキャンバス」以来、3年ぶりとなる。認証不正問題を受けて新型車の投入が遅れていた。
ムーヴは、1995年にダイハツ初のハイトワゴンとして誕生。これまで累計340万台以上を販売するダイハツの主力車種だ。
今回の新型では、リアドアを従来のスイング式からスライドドアに変更し、後席の乗降性を高めた。スライドドアの採用で、車両重量は860kgと前モデルに比べて増えたが、独自の開発手法「DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ―)」による軽量で高剛性なプラットフォームにより、重量増を最低限に抑えた。燃費はWLTCモードで従来比約1割向上し、22.6km/L(2WD、自然吸気エンジン搭載車)を実現した。
車体色は2トーンカラーを含め全13色用意する。
価格は135万8500円から(消費税込み)。前モデルと同様、ダイハツ九州の大分第2工場(大分県中津市)で生産する。
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