■歯止めがかからない、ガソリン価格の高騰
近年、さまざまな物価上昇が続いていますが、クルマを利用するユーザーにとって大きく影響しているのが、ガソリン代などの燃料費の高騰です。
【画像】えっ!…これが給油口の 「意外な構造」です(23枚)
とくに2023年に入って200円近くまで値上がりしたこともあって、燃料費節約は今後の課題といえます。
そんななか燃費向上のコツにはどのようなものがあるのでしょうか。
ここ数年でありとあらゆるモノが値上げされて、物価の上昇が続いています。
そのなかでもクルマを利用する人に深刻な問題は、ガソリンをはじめとする燃料代の高騰といえるでしょう。
とくに2023年の8月には、都心部でハイオク200円を超えるスタンドも見受けられるようになりました。
2023年12月時点では少しは価格が下がってきましたが、まだまだ予断を許さない状況といえます。
ガソリン高騰の要因は大きく分けて3つあり、ひとつはコロナ過の収束による原油の需要が拡大したことがあげられます。
もうひとつは、ロシアによるウクライナ侵攻による原油の供給が不安定になることも要因といえるでしょう。
さらに追い打ちをかけるもうひとつの要因が、止まらない円安の影響です。
ガソリンを輸入に頼らざるを得ない日本では、今後も続く円安相場ではガソリン価格の高値推移は避けられません。
そんな高騰したガソリン代を少しでも抑えるために、より低燃費のクルマに買い替えるのもひとつの方法ですが、現実的ではないといえます。
そこで大事なのが、クルマの燃料代を抑えるコツを実践することです。
まず、燃料費を抑えるためには、燃費を良くする方法を知る前に燃費が悪くなる原因を理解することが大切といえるでしょう。
ひとつとしては、日常のメンテナンスが燃費性能を左右するといっても過言ではないので、面倒でも定期的なメンテナンスをおこなうようにしましょう。
とくにエンジンオイルをはじめとする油脂類は潤滑作用が低下して燃費の悪化を招く要因となります。
エンジンオイル以外にもデフオイルやATF (オートマチックトランスミッションフルード) 、ミッションオイルなども交換が指定されているものは、定められた時期で交換するといいでしょう。
また、エンジンに取り込む空気をろ過するエアクリーナー (エアフィルター) も消耗品で劣化すると燃費の低下を招きます。
定期的に点検をおこない、必要に応じて交換するのが望ましいです。
ほかにも燃費悪化の要因のひとつにタイヤの空気圧があげられ、低下すると転がり抵抗が増して燃費の悪化につながります。
クルマの空気圧は走行状況にかかわらず、1ヵ月で約5%から10%は低下するといわれているので、少なくとも月に1回は空気圧を確認してください。
燃費を良くするコツは日常点検以上に運転方法で左右されますが、実際にどのような運転を心掛ければいいのでしょうか。
■運転中は「急」のつく動作を極力避ける、コツは?
このように、定期的なメンテナンスの実施以外で、燃費を少しでも良くする方法としては運転の見直しがもっとも効果的といえます。
JAFの担当者は、次のように話します。
「メンテナンスなどでも燃費の向上を図ることができますが、日常的に運転する際に気をつけることで、燃費を向上させることができます。
最も良いとされているのが、発進時に急加速を行わないことと、減速時にエンジンブレーキを活用することです。
運転中に『急』がつくことは、燃料の消費に無駄が多くなり、燃費悪化に繋がります」
このように、赤信号からの出だしで必要以上にアクセルを踏み込む「急加速」や、信号のギリギリでブレーキを踏む「急ブレーキ」が燃料消費が多くなりやすい運転といえるでしょう。
急のつく動作を防止するには、周りの交通に合わせた運転を心掛けるだけでも十分に防止できます。
エアコンの使用は燃費を10%ほど悪化させる要因となるので、必要時以外はオフにするのも効果的です。
また、アイドリング中もクルマは燃料を消費し続けています。
車種にもよりますが10分間のアイドリングで約130ccの燃料を消費するともいわれているので、コンビニなどの短い立ち寄りでもエンジンをオフにする習慣をつけておきましょう。
ほかにもクルマは重くなるほど多くのエネルギーを使用し、燃費悪化につながります。
不必要な荷物は燃料消費が増えるだけでなく、クルマの走行に影響を及ぼしやすいので、ゴルフバックやスキー用品などを使用しないときはできるだけ車外に出しておきましょう。
※ ※ ※
メンテナンス不足や急な動作は、燃費悪化以外にもクルマの寿命を縮めるきっかけになりかねません。
そのため、ちょっとした心掛けは燃費向上だけでなく、クルマのパフォーマンス維持につながります。
また、普段から時間に余裕をもった運転は、燃費向上はもちろん、事故防止の期待もできるので積極的にとりいれることが望ましいでしょう。
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みんなのコメント
歩きか自転車ならガソリンは消費しない。
電気代もガソリン代も再び上がりそうですね。
たまには、レギュラー専用車でも、ハイオクを入れてあげて、吸気系のカーボン除去をしましょう。専用のクリーナーを注入するよりは、安全で安上がりですからね。