7月26日、株式会社ホンダ・レーシング(HRC)は、ロードレース世界選手権MotoGPクラスにレプソル・ホンダ・チームより参戦をしているジョアン・ミルと2025年からの2年契約に合意したと発表した。2023年からホンダのマシンを駆っていることから、少なくとも4年間は在籍することになる。
2013年からレッドブルMotoGPルーキーズカップに参戦したミルは、2015年にはロードレース世界選手権Moto3クラスへのワイルドカード参戦を果たす。2016年にはKTMから同クラスにフル参戦し1勝を含む3度の表彰台を獲得してルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得。翌年2017年はホンダに乗り換え、18戦中10勝を挙げてチャンピオンに輝いた。
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2018年からMoto2クラスにステップアップしてランキング6位に入ると、2019年にはスズキのファクトリーチームであるチーム・スズキ・エクスターから最高峰のMotoGPクラスに参戦。この年の表彰台はゼロだったが、2年目の2020年は優勝1度を含む計7度の表彰台に登ってタイトルを獲得。最高峰クラス2年目にしてチャンピオンに輝き、スズキに20年ぶりのタイトルをもたらした。
翌2021年は優勝はなかったが6度の表彰台を獲得してランキング3位。そして2022年はチーム・スズキ・エクスターが突如MotoGPの参戦を終了することを発表したためチームを離れざるを得ない状況になってしまい移籍する。
HRCと契約を交わし、2023年からホンダのワークスチームであるレプソル・ホンダ・チームからMotoGPに参戦している。苦戦が続くホンダだが、RC213Vの改良を続けて、2023年のインドGPでは5位に入っている。今季は12位が最高だが、アップデートを続けている状態だ。
そんななか、ミルがHRCと契約を2年間延長。2025~2026年もレプソル・ホンダ・チームから継続参戦することが決まった。チームメイトは引き続きルカ・マリーニとなり、テストライダーには、ステファン・ブラドルに加えて今季で現役から引退するアレイシ・エスパルガロも就任することが決まっている。
■ジョアン・ミル
「はじめにホンダとHRCとこれからの2年間をともに戦えることを、とてもうれしく思っている。このパートナーシップを継続していくことが、僕の目標であったが、今回実現することができた。僕とHRCは2023年よりパートナーシップを結んでおり、今後も継続していく中で、HRCに対して自分の意見を引き続きインプットすることで、RC213Vの改良に貢献できることを信じている。自分が何を成し遂げられるか、ホンダが何を成し遂げてきたかを知っているので、このプロジェクトに貢献するために最大限の力を発揮し、自分の役割を果たそうと決意している。また今シーズンの残りの期間でも、未来に向けて努力を続けていくよ」
■株式会社ホンダ・レーシング(HRC)代表取締役社長 渡辺康治氏
「2025年からの2年間ジョアン・ミル選手とともに、MotoGPを戦えることを大変うれしく思います。ホンダおよびHRCにとって今までに経験したことがない厳しいシーズンが続いています。このような状況においても、ミル選手はチームを信頼してくれており、いかなる時も諦めることなく戦う姿勢には、感謝の思いしかありません。我々もミル選手とともに1日でも早くファンの皆様の期待に応えられるように、関係者一丸となって全力で巻き返しをしたいと思っています。改めましていつも応援していただいているファンの皆様ありがとうございます。引き続きご声援の程よろしくお願いいたします」
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みんなのコメント
かといってマルケス一人勝ちは全然求めてなかったので、今のメンバーは応援しがいがあります。
ホンダさん!ミルとマリーニが頑張ってポイントを稼げる位置に戻って来てくれる事を期待してます。