待ち望んだ新型アウトバック対面
執筆:Kenji Momota(桃田健史)
【画像】大自然で体験【新型レガシィ・アウトバックとマイチェン遂げたフォレスターを比較】 全153枚
編集:Taro Ueno(上野太朗)
ついにこの日がやって来た。
新型レガシィ・アウトバックを屋外で実車確認し、詳細なスペック情報を踏まえてインテリアやエンジンルーム内をじっくり見ることができた。
今回、レガシィアウトバックは2014年の先代(5代目)モデル登場以来、7年ぶりのフルモデルチェンジとなる6代目だ。
実は、アメリカでは2019年から北米モデル・アウトバックとしてすでに販売されており、日本のスバルユーザーからは「早く日本にも導入して欲しい」という声が全国各地のスバル販売店に寄せられてきた。
スバルとしては、グローバル市場におけるモデル導入時期について、各国や地域の社会情勢を踏まえたスバル独自のマーケティング戦略によって若干の差を持たせており、結果的に日本でのレガシィ・アウトバック導入は北米市場の2年遅れとなってしまった。
その日本市場では今年、スバルはまさに新車攻勢となっている。
まず、7月29日には2代目BRZを正式発表となり、先行予約販売がスタートした。
これにあわせて、兄弟車であるトヨタ86と共に、袖ケ浦フォレストレースウエイで報道陣向け試乗会が実施された。
さらに、8月19日にはフォレスターのビックマイナーチェンジを正式発表。
そして今度は、レガシィ・アウトバックだ……。
スバル里山スタジオで実車を体験
8月5日に、スバルのホームページ内に新型レガシィ・アウトバックのティザーサイトが公開された。
当初は、今秋登場と表現してきたが、その後には「2021.9.2いよいよ日本初公開」という表記に変わった。
これに先立ち、スバルが実施した新型レガシィ・アウトバックの事前撮影会が8月16日に正式オープンした「スバル里山スタジオ」(千葉県鴨川市)で実施されたのだ。
スバル里山スタジオは、スバル本社広報部が報道陣に対して「スバルが目指す商品性の本質を実体験しながら定常的に取材して頂き、そこで感じたことをユーザーに素直に伝えて欲しい」という思いから開設した施設だ。
鴨川市が2015年まで運営していた旧「嶺岡(みねおか)キャンプ場」跡地を、地元の細野地区の住民たちと共同で整備した。
筆者は7月末にも、ビックマイナーチェンジチェンジしたフォレスターのスバル里山スタジオで実車確認したばかりだ。
今回もフォレスターの時と同じく、筆者が個人的に所有するogawa「カーサイドリビングDX-II」や、JVC KENWOODのポータブル電源とソーラーパネルなども持ち込み、房総半島の大自然の中で新型レガシィアウトバックでのデイキャンプを想定するなど、ユーザー目線での実車確認をじっくりおこなった。
「フォレスター」との共通点は?
スバル里山スタジオに到着すると、2台の新型レガシィ・アウトバックがあった。
フラッグシップモデルのリミテッドEXと、機能を際立たせたアクティビティモデルのXブレイクEXである。
これらが日本での新型レガシィ・アウトバックの全てのグレードだ。
Xブレイクというと、フォレスターが2018年にフルモデルチェンジした際に登場したグレードでフォレスターの新たなるファンを増やしている。
フォレスターXブレイクの場合、内外装にオレンジのカラーリングを施すなどして、よりスポーティなイメージを演出している。
一方、新型レガシィ・アウトバックのXブレイクの場合、内外装でグリーンのカラーリングを用いているのが特徴だ。
また、フロントグリルや前後バンパーをブラック基調とし、18インチホイールで光沢を控えたダークメタリックとするなど、どちらかといえばフォレスターのスポーツグレードを感じさせる仕様になっている。
その裏には、搭載エンジンがフォレスター・スポーツと同じく、水平対向4気筒1.8L(CB18型)というつながりもある。
ただし、フォレスターとレガシィ・アウトバックでは、同じオフロード重視のスバル車でも商品性には大きな違いを感じる。
では、実際に2モデルを比べて見てみることにしよう。
内装はレヴォーグとも共通性あり
端的に言って、新型レガシィ・アウトバックは大きく立派に見える。
ボディ寸法はリミテッドEXの場合、全長4870mm×全幅1875mm×全高1675mmで、ホイールベースは2745mmだ。
フォレスターより230mm長く、60mm広く、室内空間に直結するホイールベースも75mm長い。
ただし、全高では55mm低いことで、一般的なSUVとは違う、ツーリングワゴンの王道「レガシィ」の流れを汲む独特のフォルムとなっている。
インテリアについては、フォレスターとはかなり違う印象だ。
外観と同じく、フォレスターは縦方向に高いボックス状の空間であるのに対して、新型レガシィ・アウトバックはレヴォーグとの部品共通性が多く、インテリアの基本的な意匠もレヴォーグに近い。
また、注目の走りについては、今回は味わう機会がなかった。
あらためて、Xモードでのオフロード走行や、アイサイトXを使った高速道路での巡行性能などについて深堀りしてみたい。
ちなみに、先行して発売されているアメリカでは、直近の2021年7月の北米アウトバック(2.5L、2.4Lターボ)の販売台数は、スバル車全体の28%となる1万4058台で、クロストレック(XV)やフォレスターを抑えてトップとなっている。
日本でもレガシィ・アウトバックの大ブレイクに期待したい。
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