もくじ
ー 処女作はテスラ・モデル3のライバル
ー テスラよりかなり安価なEV
ー 2025年までに10車種を投入
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処女作はテスラ・モデル3のライバル
中国最大の自動車メーカーとなったジーリーこと吉利は、新たにEV専門ブランドであるジオメトリーを設立。上海ショーではその第一弾として、テスラ・モデル3と競合するモデルを発表した。ジオメトリーAと銘打たれたそのEVセダンは、旧来のNEDC値ながら、スタンダードレンジ仕様で410km、ロングレンジ仕様で500kmの航続距離を謳う。中国メーカーのCATL製リチウムイオンバッテリーを搭載し、スペックは前者が51.9kWh、後者が61.9kWhだという。
参考までにモデル3のスペックを紹介すれば、ロングレンジ仕様が75kWhバッテリーを搭載し、航続距離はより現実的なWLTPテスト値で544km。スタンダードレンジ仕様は50kWhで、同じくWLTPテストで354km程度は走行するとみられる。
ジオメトリーAの駆動系には永久磁石同期モーターが用いられ、最大出力は163ps、最大トルクは25.4kgm。0-100km/h加速タイムは、8.8秒と公表されている。急速充電に対応し、残量30%から80%までの所要時間は30分。ただし、それに必要な電源のkW数は明らかにされていない。
テスラよりかなり安価なEV
このセグメントでもっとも安全、というのもこのクルマの売り文句だ。アクティブセーフティ技術は、歩行者検知式自動緊急ブレーキや自動ハイビームコントロール、前後の移動体検知、死角モニター、レーンキープアシスト、アダプティブクルーズコントロールや360°駐車カメラと満載だ。
この5座セダンのデザインは、上海にある吉利の社内スタジオで行われた。それはミニマリスト&アヴァンギャルドと表現され、空力性能にも重きが置かれている。実際、Cd値は0.24と、モデル3へあと0.1に迫った。このスタイリングは今年2月、吉利ニューエナジーブランドの名の下に、GE11コンセプトとして公開されたものに基づいている。
スタンダードレンジ仕様もロングレンジ仕様も、2/3/nの3グレード展開。2仕様の車両価格は21万~23万人民元というので、約350~384万円となる。これは、補助金などは考慮していない本体価格だ。モデル3が3万5000ポンド(約525万円)ほどと予想されるので、それよりはだいぶ安価な設定だ。
2025年までに10車種投入
ジオメトリーには、すでに2万7000件を超える注文が入っているとか。その67%が、シンガポールやフランス、ノルウェーといった国外からのオーダーだという。
吉利では2025年までに、ジオメトリーブランドで10車種のニューモデルを発売する予定で、その中にはセダンのほか、SUVやミニバンも含まれる。いずれも専用プラットフォームを投入し、ジオメトリー独自の販売チャンネルを通じてデリバリーされる計画だ。
新ブランドの名称について、吉利はこんな声明を出している。「その名前の由来は数学における幾何学で、数千年の昔に世界を見たままに描写すべく生まれた学問です。ジオメトリーブランドは、吉利の未来の展望そのものです。そこでは、テクノロジーは持続可能な環境と安全な移動手段をつくり出すために使われ、人と自然の関係を調和へと導くのです」
今や吉利は自社名義ブランドのほか、ボルボ/ポールスターやロータス、プロトン、Lynk&Co、ロンドンタクシーを生産するLEVCなどを傘下に擁し、ダイムラーの株式を保有し、スマートへも多額の出資をしている。そのため、そのハードウェアやテクノロジーは、国をまたいで共有されることになっていくだろう。
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