ロールス・ロイス、新型ゴーストを最終予告 そこには静粛性への並ならぬこだわりが！

英ロールス・ロイスは8月18日、今秋デビューする新型「ゴースト」に関するムービーを公開した。そのムービーによると新型ゴーストでは、特に遮音性に気を配っているとのこと。なぜか…!?

オーナー自らステアリングを握るロールス・ロイスとして、ブランドの間口拡大に貢献した現行ゴースト。2代目の開発にあたり徹底した顧客調査を行ったところ、オーナーの多くは超多忙なビジネスパーソンであり、ロールス・ロイスには日常の喧噪から切り離された静寂を求めていることが明らかになったという。

それゆえ新型の開発にあたっては、乗員に包み込まれるような安心感を与えるべく、音響のスペシャリストチームによるハイレベルなエンジニアリングが実施されているようだ。そもそも、ゴーストが採用するアルミスペースフレームは、通常のスチール製プラットフォームより音の減衰性能に優れるとのことだが、彼らはさらに100kg超の吸音材をルーフやフロアに追加。ただでさえ静粛な6.75L V12ユニットも、二重構造のバルクヘッドによってキャビンから遮蔽された。さらに、各ウインドウは内部に複合素材をサンドイッチした合わせガラスとされ、タイヤにも軽量な吸音材を配置。完成した部材はすべて音響テストに供され、エアコンダクト内部の平滑化といった通常では考えられない部分まで改良が実施されている。

こうした開発過程でチームが気付いたのは、無音よりも「ささやき」のような微かな音を敢えて残すチューニングこそ、人間が静寂を感じるには重要という事実。そのために、シートのダンピングユニットが発する微少ノイズの波長調整など、いわば“調律”が実施され、公開された動画でもワイパー作動音のチューニングの模様がうかがえる。このように、新型ゴーストの車内で聞こえる音は、もはやノイズではなく“調べ” と言った方が適当だろう。

アニメーションを用いた一連のティザーもこれが最後となり、いよいよ実車のオンライン公開が迫ってきた。あらゆる面で一般の車を超越する開発が実施された新型ゴースト。その姿を一刻も早く確認したい。

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細野晴臣のNAGAを車内で聴きながら移動してみたい…。