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試乗 ジープ・コンパス・トレイルホーク 走破性高いが必要か?

掲載 更新
試乗 ジープ・コンパス・トレイルホーク 走破性高いが必要か?

もくじ

どんなクルマ?
ー コンパスをオフロード仕様に

『ジープ・コンパス・トレイルホーク』すべての画像をみる

どんな感じ?
ー 予想以上のオフロード性能

「買い」か?
ー トレイルホークは必要か

スペック
ー ジープ・コンパス・トレイルホークのスペック

どんなクルマ?

コンパスをオフロード仕様に

ジープはSUVや4×4のラインナップを続けているが、そのすべてを欧州に展開しているわけではない。しかし今回トレイルホークが英国に導入された。

コンパスの170psを発生する2.0ℓマルチジェットを搭載する4WDのトレイルホークは、ジープ社内のオフロードテストをパスしたモデルだ。グランドチェロキーやレネゲードにも同様のモデルが設定されている。

トレイルホークに追加された装備の一覧を見れば、それが単なるバッジチューンではないことがわかるだろう。最低地上高が引き上げられ、より小型な17インチホイールにオールシーズンタイヤが装着される。またバンパーの形状変更によりアプローチおよびデパーチャー・アングルが拡大され、車体底部のプロテクションも追加されている。9速ATにはローレシオ・モードが用意され、デフには岩場用のモードやヒル・ディセント・コントロールも備わる。

トレイルホークの外観上の識別点は、ボンネット中央部が黒になっているほかリアにバッジが取りつけられていることだ。車内はブラックのレザーに赤のトリムが加えられている。上級グレードであることから、8.4インチのUコネクト・インフォテインメントシステムが搭載され、アップル・カープレイやアンドロイド・オート、それにカーナビが標準装備だ。

どんな感じ?

予想以上のオフロード性能

全体に細かい変更点は多数あるものの、その運転感覚は通常のコンパスと大きな違いはない。今回のテストはウエットなイタリアの公道で行われたが、そこで感じられた最大の違いはタイヤだ。オールシーズンのオフロード用タイヤのグリップは良好だが、ドライ路面ではその違いは小さい。ホイールのが小径化されたことにより加速性能は若干向上している。

トレイルホークのパフォーマンスは満足のおいくもので、38.7kg-mのトルクはこの車重に対して十分だ。低回転域では静かだが、アクセルを踏み込むと高回転域ではそれなりの音量を発する。9速目のギアは巡航向きで、静かで快適な走りが可能だ。

車高が引き上げられた他はそのサスペンションに手は加えられておらず、荒れた路面ではやや物足りない。鋭い段差では落ち着くまでに若干の時間を要するものの、ボディロールは良く制御されている。ステアリングは敏感で、フィーリングは良好だが中立に戻ろうとする感覚はやや人工的だ。しかし得意分野のオフロードではおおくの人が想像する以上の能力を見せてくれる。

ブラックを中心とするキャビンはやや暗い印象だ。そして質感も物足りない。組み付けの誤差も大きいが、その点についてはあまり重視されていないのだろう。

「買い」か?

トレイルホークは必要か

コンパスのオフローダーとして、その名前に負けないだけのハードウェアを持っている。どんな地形にも対応できるとまでは言わないが、このクルマで行けないところに行けるクルマは少ないだろう。トレイルホークの欠点は標準モデルとほぼ同じだ。装備の充実したリミテッドよりも7950ポンド(109万円)高い3万7000ポンド(506万円)弱の価格を考えれば、他の選択肢も見えてくるだろう。

オンロードを走る上では標準のコンパスの方が優れており、100万円以上のエクストラを支払ってオフロードタイヤを手に入れる必要があるかは疑問だ。ジープのコアなファンであればラングラーを買うだろうし、たまにオフロードで遊ぶ程度なら標準のコンパスで十分だ。高いオフロード性は魅力ではあるものの、本当にこのトレイルホークが必要なひとは多くはないだろう。

ジープ・コンパス・トレイルホークのスペック

■価格 3万6680ポンド(506万円)
■全長×全幅×全高 ー
■最高速度 183km/h
■0-100km/h加速 9.5秒
■燃費 12.6km/ℓ
■CO2排出量 175g/km
■乾燥重量 1735kg
■パワートレイン 直列4気筒1958ccターボ
■使用燃料 軽油
■最高出力 170ps/4000rpm
■最大トルク 38.7kg-m/1750rpm
■ギアボックス 9速AT

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