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【試乗】新型 ジープ グランドチェロキーL|アメリカンSUVらしさに満ちたロングボディのフラッグシップ

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【試乗】新型 ジープ グランドチェロキーL|アメリカンSUVらしさに満ちたロングボディのフラッグシップ

古き良きスタイルをほうふつとさせる3列シートのアメリカンSUV

ジープ グランドチェロキーが10年ぶりにフルモデルチェンジを果たした。初めて写真を見た瞬間にそのスタイリングに惚れた。最近の非ラングラー系ジープが忘れていたテイストで、古き良き時代のアメリカンSUVをほうふつとさせるデザインだったからだ。四角くて長いワゴンスタイルも実にグランドチェロキーらしい。

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実際、SUVの元祖としてかつて一世を風靡した“ワゴニア”をデザインリソースとして選んだのだという。ワゴニア的逆スラントのマスクからはすでに威風堂々の貫禄すら漂っている。ちなみに、ジープは最上級ラインナップとしてさらに大きなSUVシリーズを設定し、それをワゴニアと名付けた。そちらはキャデラックエスカレードクラスがライバルだ。

新型グラチェロ最大のポイントもまたボディサイズだろう。3列シートのSUVといえば現代のミニバンというべき人気カテゴリーで、当然ながらジープもそこに目をつけてきた。新たに3列目シートを備えたロングバージョンのグランドチェロキーLをラインナップに加えたのだ。さすがにアメリカンだけあって、Lともなれば全長も5.2mに及ぶ。

まず、そのグラチェロLのみが日本仕様として導入された。シンプルに2種類のグレード、「リミテッド」(7人乗り)と「サミット リザーブ」(6人乗り)を用意する。2列シートのショートボディの方が好みという既存オーナーも少なくないと思うが、どうやら生産が遅れているらしい。ちなみに、ショートは全長4.9m。これは旧型よりわずかに長い程度。とはいえ、全高や全幅の数値は増しているから、新型は2列シート同士で比較してもやっぱり大きくなった。

日本仕様に積まれるパワートレインは3.6L V6+8AT+4WDの1種類のみだ。本国には設定のある高性能でお馴染みのV8 HEMIやプラグインハイブリッドの導入は今のところ見送られている。 実車を見る前から大きくなったという情報を意識しすぎたせいだろうか。実物の脇に立ってみても驚くほど大きいという印象にはいたらなかった(最近はもっと大きなSUVが日本へも導入されている)。Lボディだけあって確かに長く見えるが、マスクが低く幅広いデザインなので威圧感はさほど強くない。もっといえば、水平基調のためスマートにさえ見える。なるほど、これならグラチェロサイズだと納得できるスマートさ。インテリアの高級感も期待していたほどの上質さはなく、イマドキの高級アメ車ならクリアしているスタンダードレベルだった。

グループのアルファ ロメオが開発したFR系プラットフォーム、ジョルジョを使うと聞いていたので、実を言うと脱アメリカンな走りを期待しつつも、逸脱するとそれはそれでやばいと思っていた。チェロキーがステルヴィオのようにキレッキレに走ったら、と思うと、それはそれでちょっと怖い。 ところが、乗ってみて拍子抜けした。そのドライブフィールはまさにグランドチェロキー、おうようさをしっかりと感じるアメリカンSUVだったからだ。これなら生粋のチェロキー派を驚かせることはないだろう。むしろ、程良くボディがしまった感じに感心されるかもしれない。

気になったのはパワートレインの古さが乗り味に悪影響を与えている点だ。微妙なアクセルコントロールが難しく、全体的に荒っぽいあたり、昔のアメ車そのもの。自宅の駐車場からしてだだっ広いアメリカ市場ならともかく、微速域でこそドライブに慎重さを求められる日本ではちょっといただけない。ここは、プラグインハイブリッドなど他のパワートレインに期待したいところ。

ライドフィールのおうようさはアメリカンSUVの典型だと書いたが、ボディが強くなったぶん下半身の震えもはっきりと伝わって、大きなタイヤの存在をこれまで以上に感じてしまうというネガもあった。

総じて、旧型グラチェロやアメリカンSUVからの乗り替え需要には適した仕上げになっていると思われるのだが、内外装のデザインに惚れてヨーロピアンSUVから乗り替えるユーザーは、その走りの質感にもちょっとしたカルチャーショックを受けるかもしれない。 文/西川淳、写真/河野敦樹

ジープ グランドチェロキー(先代)の中古車市場は?

ベーシックなラレードやサミット、上級グレードのリミテッド、ハイパフォーマンスモデルのSRT8やトラックホーク、オフロード性能を高めたトレイルホークなど豊富なラインナップが揃う先代モデル(WK型)。流通量は270台前後、中古車平均価格は約377万円となっている。 ジープ グランドチェロキー(先代)の中古車を探す▼検索条件ジープ グランドチェロキー(旧型)× 全国文/編集部、写真/FCAジャパン【試乗車 諸元・スペック表】●リミテッド 4WD型式7BA-WL36L最小回転半径6.3m駆動方式4WD全長×全幅×全高5.2m×1.98m×1.82mドア数5ホイールベース3.09mミッション8AT前トレッド/後トレッド1.67m/1.67mAI-SHIFT-室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m4WS-車両重量2170kgシート列数3最大積載量-kg乗車定員7名車両総重量2555kgミッション位置フロア最低地上高-mマニュアルモード◯標準色ブライトホワイトクリアコート、バルティックグレーメタリッククリアコートオプション色ダイアモンドブラッククリスタルパールC、ヴェルヴェットレッドパールコート掲載コメント-型式7BA-WL36L駆動方式4WDドア数5ミッション8ATAI-SHIFT-4WS-標準色ブライトホワイトクリアコート、バルティックグレーメタリッククリアコートオプション色ダイアモンドブラッククリスタルパールC、ヴェルヴェットレッドパールコートシート列数3乗車定員7名ミッション位置フロアマニュアルモード◯最小回転半径6.3m全長×全幅×全高5.2m×1.98m×1.82mホイールベース3.09m前トレッド/後トレッド1.67m/1.67m室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m車両重量2170kg最大積載量-kg車両総重量2555kg最低地上高-m掲載用コメント-エンジン型式G環境対策エンジン-種類V型6気筒DOHC使用燃料ハイオク過給器-燃料タンク容量87リットル可変気筒装置-燃費(10.15モード)-km/L総排気量3604cc燃費(WLTCモード)-燃費基準達成-最高出力286ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm344(35.1)/4000エンジン型式G種類V型6気筒DOHC過給器-可変気筒装置-総排気量3604cc最高出力286ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm344(35.1)/4000環境対策エンジン-使用燃料ハイオク燃料タンク容量87リットル燃費(10.15モード)-km/L燃費(WLTCモード)-km/L燃費基準達成-

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  • サミットが上級グレードなのに、そんな事さえも間違えているような記事は信用に値するのか。
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