年が明けて新年度への準備が着々と進行するなか、新たにERCヨーロッパ・ラリー選手権のチャンピオンシップマネージャーに就任したイアン・キャンベルが、シリーズ公式サイト『FIAERC.com』にて“所信表明”を公開。2024年の新しいイベント、新しいクルマ、新しいドライバーなどについて語り、新規参画の『トヨタGRヤリス・ラリー2』に対しても高い期待を寄せている。
新シーズン開幕を担う4月12日の『ラリー・ハンガリー』まであと実質3カ月となり、新マネージャーとしてERCの舵取りを任されたキャンベルは「シリーズの役割として期待している点は、大きく分けて3つある」と述べた。
勝田範彦がROOKIE RacingのGRヤリス・ラリー2で全日本ラリーに参戦へ。コバライネン、奴田原も使用
「興奮している要素はたくさんあるが、強いて3つ挙げるならイベントの質の向上、接戦の競争、そしてより多くのチャンピオンドライバーが躍進し、将来的に国際レベルで大きな可能性を示すという見通しだ」と語ったキャンベル。
「昨季2023年にも我々はふたたび素晴らしく組織されオーガナイズされたラリー、ポジション争いの壮大なスペクタクル、そして真の才能を発揮した多数の若いドライバーに恵まれた。2024年も同様のことが起こると期待しており、これまでで最高の一年になることを妨げるものは何もないね」
その開幕戦ハンガリーが開催地とステージを含めてリフレッシュを受け、エストニアの復帰に加え、ポーランドとウェールズでの新規イベントもカレンダーに加えられた。
「単純に言えば、ERCの全ラウンドで我々が要求する高い基準を満たしていなければ、彼らはカレンダーに載らないだろう。2023年に我々のカレンダーに位置していた『オーレン・ラリー・ポーランド』と『テット・ラリー・リエパーヤ』が今年のWRC(世界ラリー選手権)カレンダーの枠に値したと考えると、その基準がいかに高いかは明らかだ」
「ハンガリーは地域移転やサーフェース変更を行っているかもしれないが、それを実現しているのは同じ優秀なオーガナイザー・チームだ。それが本質的にまったく新しいイベントであるという事実は、刺激的な未知の要素をもたらす」
「ERCでの新規イベントもそれ自体が確立されたラリーであり、非常に優れた人々の経験と専門知識を頼りにしている。このふたつのイベントによりERCの魔法がさらに生み出され、選手権のレベルがより引き上げられると私は絶対の自信を持って言えるよ」
■GRヤリス・ラリー2はERCにも参戦か「活躍する姿を見ることなるだろう」
その2024年にWRC開幕戦モンテカルロにも大挙出場がアナウンスされた新規車種『トヨタGRヤリス・ラリー2』に関しても「ファンはERCイベントでもこのクルマが活躍する姿を見ることなるだろう」と明かす。
「イエス、それについてはとても良い話を聞いている。このクルマでERCに出場することを計画しているチームとドライバーが、今後数カ月以内に独自の発表を行うことを許可する予定だ」
「こうして新たに異なる世界的メーカーが、ERCの目玉カテゴリーであるラリー2に投資しているという事実は、レギュレーションに関するFIAのラリー部門と技術部門の功績であると言わざるを得ない。シトロエン、ヒョンデ、Mスポーツ、そしてシュコダらが、ERCでのさらなる成功を目指して、より努力を重ねることになると確信している」
そんなドライバーやカスタマーチームごとに、結びつきの深いタイヤ銘柄を独自にチョイスする“マルチメイク”選手権でもあるERCだが、今季よりタイヤサプライヤーに向けたERCタイトルも新設されることになった。
「ルールでは、指名されたタイヤサプライヤーがERCに登録され、各ラリーの最終順位でそのタイヤを装着したラリー2車両のうち、上位に位置する2台がポイントを獲得できると定められている」と説明するキャンベル。
「この新しいタイトルには、ERCのタイヤパートナーであるハンコック、ミシュラン、ピレリ、そしてMRFの信じられないほどの取り組みが真に認められるものであり、規制の文言以上のものがある」
「彼らは全員、ドライバーとチームをサポートし、レギュレーションの範囲内でありながら持続可能性をしっかりと念頭に置いて継続的な開発を実行することで、ERCに積極的にコミットしている」
「タイヤサプライヤーのためのFIA ERC選手権タイトルは、我々WRCプロモーターからラリー委員会へ提案したことで生まれ、FIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)によって承認されたものだ。この新しいタイトルを具現化するべく多くの作業が行われており、そこで大きな成果が得られることを期待している」
■ERCヨーロッパ・ラリー選手権2024年カレンダー
ラウンド/開催日/開催地
Rd.1/4月12~14日/V. Rally Hungary(ハンガリー/グラベル)
Rd.2/5月2~4日/Rally Islas Canarias(スペイン/ターマック)
Rd.3/6月13~15日/Royal Rally of Scandinavia(フィンランド/グラベル)
Rd.4/7月5~7日/Rally Estonia(エストニア/グラベル)
Rd.5/7月26~28日/Rally di Roma Capitale(イタリア/ターマック)
Rd.6/8月16~18日/Barum Czech Rally Zlín(チェコ共和国/ターマック)
Rd.7/8月30日~9月1日/Rali Ceredigion(イギリス/ターマック)
Rd.8/10月11~13日/Rally Silesia(ポーランド/ターマック)
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「とりあえず増税ね」で50年!? 「世界一高い」自動車諸税&ガソリン税“見直し”正念場 “年収の壁”の向こうの璧
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
「緊急車両が来て道を譲らないとどうなりますか」 理由に「『聞こえんかった』は通用するのですか」 譲るのはマナー?義務? 具体的にどう譲ればいいのですか。
“生産版”「“R36”GT-R」公開に反響絶大! 日産の「旧車デザイン」採用&4.1リッター「V6」搭載で「借金しても欲しい」の声! 1000馬力超えもあるArtisan「“和製”なスーパーカー」が話題に
走行中、後ろから緊急自動車が! 譲らないと「違反」に!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?