高まる安全装備への関心! より安全なのはより新しい車
いよいよ年の瀬、カーセンサー内での注目度をランキング化した「カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー」を今年も発表いたしました。ここ数年はコロナの影響もあり、上位の傾向や顔ぶれにも様々な変化が。
カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤーの結果はこちら!
一方で、コロナ前から比べると、近年は高年式なモデルたちが上位に入るようになりました。これはリクルート自動車総研が行っている『中古車購入実態調査』の下記データのとおり、安全装備を車に求める層が増えてきている傾向とリンクしているのでしょう。
自動ブレーキ関連の技術に始まり加減速やレーンキープなど、安全機能の範囲は広く様々ですが、これらの技術はいずれも日進月歩。次のモデルチェンジやマイナーチェンジはもちろん、年次単位でも改良され続けています。つまり、より安全な車が欲しければ、より新しい車を買うべき、ということになります。
そんな志向性が反映されてか、冒頭紹介したランキングでは、2022年5月発売のステップワゴンや21年12月発売のヴォクシーなど、発売間もない現行型が上位にランクイン。もはや、中古車は5年や10年落ちをリーズナブルに、という時代ではないようです。
スポーツカーは安全性と無縁? 注目したいアクティブセーフティ
とはいえ、ランキングトップはスポーツカーの雄ポルシェの911( 991型)。コペンや86、S660、ロードスターなど、オープンカーやクーペのスポーツモデルが上位にはズラリ。
一見安全性能とは無縁に思えるスポーツカーですが、安全性には大きく分けて2方向あるのです。それは、アクティブセーフティとパッシブセーフティ。安全と聞いて多くの方がイメージする「もしものとき」は、パッシブセーフティによる回避や軽減が主となります。
一方、スポーツカーはアクティブセーフティこそが真骨頂。走る、曲がる、止まるといった運動性能が高いからこそ、危険なシーンを減らせるということです。
方向性は違いますが、手に入れる車によって、安全性の発揮の仕方を変えられるんです。
文/西村泰宏、写真/篠原晃一、尾形和美、ポルシェ
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