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【最新モデル試乗】これぞスポーツハイブリッド! シビックe:HEVは「タイプS」を名乗るにふさわしい実力である

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【最新モデル試乗】これぞスポーツハイブリッド! シビックe:HEVは「タイプS」を名乗るにふさわしい実力である

これからの主役、シビックに新世代e:HEV登場

 ホンダは「2030年までに日本の四輪車の100%電動化」を宣言済みだ。その内訳の多くはハイブリッドであり、まだまだパワーユニットの進化は止まらない。  その代表がシビックに追加された進化版e:HEVである。今回は量産車を公道で試乗した。

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 少しだけおさらいを。シビックee:HEVは、エンジン+モーター(発電・駆動用)で構成するシリーズ式を基本に、エンジン直結モードを備えたハイブリッドである。システムの考え方は他のe:HEVと同じ。だがシビック用は、2リッター直噴ユニット(141ps/182Nm)を新開発、その他のメカニズムも一新した新世代になっている。
 駆動モータースペックは184ps/315Nm。WLTCモード燃費は1.5リッターターボの標準車(16.3km/リッター)を大幅に上回る 24.2km/リッターをマークする。

これはタイプSである! 走りにこだわるホンダイズムが満載

 システム的にはエンジンで発電、モーターで走る状態で、エンジンと駆動系とは機械的な繋がりはない。だがドライバーは、絶妙な「直結感」を感じる。シリーズハイブリッド最大の難点である、車速とエンジン回転数のズレ、アクセルを踏んだときの応答性やレスポンスの悪さが、ほぼ解消されているのだ。これはダイレクトアクセルやリニアシフトコントロールなど制御技術の進化の効果に違いない。

 ただし、日本の一般公道のペースだとアクセルに対する反応がよすぎる、と感じた。ドライブモードは、「ノーマル」よりも穏やかな特性の「ECON」のほうが乗りやすい。つまり、それほどスポーティなのだ。気持ちのいい走りが満喫でき、しかも気がついたら「燃費がよかった」というハイブリッドである。

 フットワークはe:HEV搭載に合わせて、サスペンション/タイヤを専用チューニング。回頭性/安定感のバランス、コーナリング時のコントロール性、しっとりした足の動きが印象的だ。ただし乗り味は、ドライバーによっては若干硬めに感じるかもしれない。

 シビックe:HEVの走りの完成度は驚くほど高い。個人的には、「タイプS」を名乗るのがふさわしいと感じた。だからこそ、不満は内外装である。通常ガソリン車との差は、間違い探しレベル。つまり、見た目からこのクルマのすごさはまったく感じられない。  開発陣は「乗っていただければ、わかってもらえます」と説明するが、その前に「乗ってみたい」と思わせることが大事である。走りがいいだけに、もったいない。

シビックe:HEV主要諸元と主要装備

グレード=e:HEV
価格=394万円
全長×全幅×全高=4550×1800×1415mm
ホイールベース=2735mm
トレッド=フロント:1535×リア:1565mm
車重=1460kg
エンジン=1993cc直4DOHC16V(レギュラー仕様)
最高出力=104kW(141ps)/6000rpm
最大トルク=182Nm(18.6kgm)/4500rpm
モーター最高出力=135kW(184ps)/5000~6000rpm
モーター最大トルク=315Nm(32.1kgm)/0~2000rpm
WLTCモード燃費=24.2km/リッター(燃料タンク容量40リッター)
(市街地/郊外/高速道路:21.7/27.6/23.4km/リッター)
サスペンション=フロント:ストラット/リア:マルチリンク
ブレーキ=フロント:ベンチレーテッドディスク/リア:ディスク
タイヤ&ホイール=235/40ZR18+アルミ
駆動方式=FF
乗車定員=5名
最小回転半径=5.7m

主な燃費改善対策:直噴エンジン/ハイブリッドシステム/アトキンソンサイクル/可変バルブタイミング/電動パワーステアリング
主要装備:フルLEDヘッドライト/アダプティブドライビングビーム/LEDフォグランプ/アクティブコーナリングライト/プライムスムース&ウルトラスエードコンビシート/前席電動調節機能/BOSEプレミアムサウンドシステム/ワイヤレス充電器/レッドステッチ本革巻きステアリング/フロントドア&フットLEDアンビエントライト/自動防眩ルームミラー/リアベンチレーション/グロスブラックドアモールディング/ベルリナブラック&ダーク切削クリア18インチアルミ/ホンダセンシング(衝突被害軽減ブレーキ+前後誤発進抑制機能+近距離衝突軽減ブレーキ+歩行者事故低減ステアリング+路外逸脱抑制機能+渋滞追従機能付きアダプティブクルーズコントロール+車線維持支援システム+トラフィックジャムアシスト+先行車発進お知らせ機能+標識認識機能+オートハイビーム)/パーキングセンサー/ブラインドスポットインフォメーション/後退出庫サポート/ドライバー注意力モニター/アジャイルハンドリングアシスト/デュアルピニオンアシストEPS/ヒルスタートアシスト/ホンダコネクトディスプレイ+ETC2.0車載器/デジタルグラフィックメーター/左右独立温度調節式オートAC(プラズマクラスター技術搭載)/パドル減速セレクター/スマートクリアワイパー/遮音機能付きフロントウィンドウガラス/UVカット機能付きプライバシーガラス(リア3面)
ボディカラー:プレミアムクリスタルブルーメタリック(op6万500円)
※価格はすべて消費税込み

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みんなのコメント

1件
  • 〉開発陣は「乗っていただければ、わかってもらえます」と説明するが、その前に「乗ってみたい」と思わせることが大事である。

    ホンダ車の大多数に言えること
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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