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【試乗】新型キャデラック CT5|上質さも追い求められたスポーツセダン

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【試乗】新型キャデラック CT5|上質さも追い求められたスポーツセダン

キャデラックの中核セダン

「プレミアムブランドのEセグメントは、やはり縦置きユニットを用いたプラットフォームでなければ太刀打ちできない」という考えのもとに、キャデラック陣営が放ったFRセダンが「CTシリーズ」である。

キャデラック CT5(現行型)のカタログはこちら

ドイツ車に負けないクオリティと、今までのアメリカ車にはない操縦性を考えて作られた。

個人的にはホイールベースが3mを優に超えたCT6は、ノンターボのNA 3.6Lユニットながら印象の良い1台だ。

欧州プレミアムモデルに引けを取らない内装の作りの良さと、少々粗削りだが確実にダイレクトに作動するAWD。そして何よりもゆったりとした空間と乗り心地のよさが、入魂具合を感じずにいられないモデルであった。

今回は昨年に導入したCT6の弟分のCT5の試乗だ。160mm以上ホイールベースを短くしていることから、シャシー剛性も変わってくる。ホイールベースの違いもさることながらリア、クオーターパネルの造形が短くスポーティになっているのが特徴的だ。

ちなみに、さらにDセグメントの弟分であるCT4も発売されていて、キャデラックはドイツモデルに対抗したストライクゾーンも網羅している。

キャデラックセダンの中で中核をもたらすCT5であるが、日本でのフィールはいかがであろうか。左ハンドルのみの仕様を考えると、ストリーミングナビを採用してインフォテインメントを日本用にアレンジしているようである。

ちなみに現在のところ、日本へのCT4の導入のアナウンスは聞かれない。

上質感へのこだわりがうかがえるインテリア

試乗は都内を中心に行った。

ドアを開けるとCT6よりやや素材感に甲乙はあるが、センタークラスター、サイドパネル、センターコンソールともに質感は高い。

ドアを閉めたときの精度も高いが、ドイツのBMWやメルセデス、アウディよりも重厚感は少ない。だが、閉めやすいのは確かだ。触れる部分にもとても気を使った様子がうかがえる。

エンジンを始動すると4気筒2Lユニットではあるが、特有な振動は皆無である。先入観を持たないようにして乗り込んだが、2Lターボとは思えないくらいスムーズな動きだ。

いつシフトアップしたのかがわからないくらいスムーズではあるが、少し加速したいと思いゆるやかに踏み込むと、エンジンの制御とATの制御に差があり遅れを生じた場面があった。

10速ATは制御が難しい。あえて変速機にも奢った仕様にしてプレミアム感を付随したのだろうか。AWDながらニュートラルな動力バランスがツーリング感を一層高める。細かく制御することも大切だが、ドライビングにおいて動力によるビジーなステアリングフィールは大らかな部分が減少してしまう。

一方、スポーティなドライビングをして負荷を路面にかける走りをすると、ダイレクトにフロントにも動力を感じる走りとなる。

乗り心地はアメリカ車特有のふわふわ感は皆無だ。しっかりと素早く収束する。サスペンションは街中では心地よいが、細かなアンジュレーションでリアの追従性に不満は残る。しかし、モードをスポーツに変更するとそれほど感じなくなった。スポーツの設定に重きを置いた仕様なのだろうか。

フロントマスクは、キャデラックのフラッグシップの流れをくんだ新たなモデルだけに高級感が際立つが、エクステリア以上にインテリアの質感が高く感じられるので、ドライビングでもキャデラックというプレミアムを感じさせる。

見た目は好みもあるがドアを開けてシートに身を委ねれば、オーディオの音色とともに優雅な気持ちにさせてくれるモデルである。

キャデラック CT5(現行型)の中古車を見てみる▼検索条件キャデラック CT5(現行型) × 全国文/松本英雄、写真/尾形和美【試乗車 諸元・スペック表】●スポーツ 4WD型式7BA-A2LL最小回転半径-m駆動方式4WD全長×全幅×全高4.93m×1.9m×1.45mドア数4ホイールベース2.94mミッション10AT前トレッド/後トレッド1.6m/1.64mAI-SHIFT-室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m4WS-車両重量1760kgシート列数2最大積載量-kg乗車定員5名車両総重量-kgミッション位置フロア最低地上高-mマニュアルモード◯標準色セーブルブラックオプション色クリスタルホワイトトゥリコート、ウェーブメタリック、シャドーメタリック、インフラレッドティントコート、ブレーズオレンジメタリック掲載コメント-型式7BA-A2LL駆動方式4WDドア数4ミッション10ATAI-SHIFT-4WS-標準色セーブルブラックオプション色クリスタルホワイトトゥリコート、ウェーブメタリック、シャドーメタリック、インフラレッドティントコート、ブレーズオレンジメタリックシート列数2乗車定員5名ミッション位置フロアマニュアルモード◯最小回転半径-m全長×全幅×全高4.93m×1.9m×1.45mホイールベース2.94m前トレッド/後トレッド1.6m/1.64m室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m車両重量1760kg最大積載量-kg車両総重量-kg最低地上高-m掲載用コメント-エンジン型式LSY環境対策エンジン-種類直列4気筒DOHC使用燃料ハイオク過給器ターボ燃料タンク容量66リットル可変気筒装置◯燃費(10.15モード)-km/L総排気量1997cc燃費(WLTCモード)-燃費基準達成-最高出力240ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm350(35.6)/4000エンジン型式LSY種類直列4気筒DOHC過給器ターボ可変気筒装置◯総排気量1997cc最高出力240ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm350(35.6)/4000環境対策エンジン-使用燃料ハイオク燃料タンク容量66リットル燃費(10.15モード)-km/L燃費(WLTCモード)-km/L燃費基準達成-

キャデラック CT5(現行型)のカタログはこちら

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