Aクラスのラインアップ大幅充実中! セダンも登場
Aクラスを起点としたメルセデス・ベンツの「小型車攻勢」が驚くほど積極的である。スポーティHB(A)、ユーティリティHB(B)、4ドアセダン(A)、4ドアクーペ(CLA)、ワゴン(CLAシューティングブレーク)、SUV(GLA/GLB)とスタイルだけでもすでに8種類あって、今後も増える予定(SUVクーペ)。ハイパフォーマンスのAMG、同45も各スタイルに設定されている。コンパクトクラス(欧州Cセグメント)だけで瞬く間にフルラインアップを構成してしまった。
「新型モデル試乗」メルセデス・ベンツCLAシューティングブレークの他車にない個性とは
人気の秘密は、優れた性能はもちろん、そのスタイル(内外装)にメルセデスらしいこだわりがある、という点だろう。豊富なラインアップの中で存在感を主張し、注目度が高まっているモデルがAクラスセダンだ。CLAという4ドアモデルがすでに存在するのに、あえて世に問うたニューモデルである。キャラクターは、今日としては珍しい「落ち着いたサルーン」。スタイリングはコンサバな造形。メルセデスベンツには、スペシャルティ感覚のCLAとは異なるユーザーターゲットがはっきりと見えていたのだろう。
現在、取り回し性に優れたコンパクトサイズで、セダンらしい造形の適度な高級モデルは少数派。だが、「クルマはセダンでなければ」というユーザーは存在する。メルセデスはそこに対応した。
サイズは絶妙。走りは4マチックが好印象
Aクラスセダンは、Cクラスよりもやや小さい正統派サルーンである。ボディサイズは全長×全幅×全高4560×1800×1430mm(AMGライン)。人気を博した旧型 Cクラス(W204)とほぼ同じ。日本の道路環境ではこれくらいが使いやすく、ちょうどいい。
そのうえ、3BOX構成のシルエットはCクラスと似せつつ(つまりは正統派メルセデス)、ルーフが伸びたぶん、後席の居住性はCクラスよりむしろ上。もちろん、FFベースであることもスペース効率的には有利に作用している。室内は広く、気持ちがいい。
ラインアップはA180とA250・4マチック、AMG・A35・4マチック、ディーゼルのA200dを設定する。主力となるFFのA180と4WDのA250・4マチックとでは、かなり乗り味が異なっている。
セダンらしい落ち着いた走りを求めるなら、車両価格は高価だがA250がお勧めだ。2リッター直4ターボは224ps/350Nmは、パワフル&スムーズで静粛性もハイレベル。多様なドライビングシーンで高い満足度が味わえる。最新の安全運転支援システムも充実している。メルセデスのいまをじっくりと味わうという意味でも、魅力的なモデルだ。
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みんなのコメント
Aクラスはリアがトーションビームなんだよね。
結局、下位グレードでもCクラスのほうがいいかとなっちゃう。