現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > サーブの血を引く電動セダン 量産化へ一歩前進 Nevs、カナダ企業へプロジェクト売却

ここから本文です

サーブの血を引く電動セダン 量産化へ一歩前進 Nevs、カナダ企業へプロジェクト売却

掲載
サーブの血を引く電動セダン 量産化へ一歩前進 Nevs、カナダ企業へプロジェクト売却

Nevsの電動セダン、カナダ企業に救われる

スウェーデンの自動車メーカーであるNevs(ナショナル・エレクトリック・ビークル・スウェーデン)は、新型EVの量産プロジェクトをカナダの新興企業EVエレクトラに売却した。

【画像】サーブ9-3、9-5に酷似する航続距離1000kmの電動セダン【まもなく生産開始? NevsエミリーGTを写真で見る】 全10枚

サーブ出身のエンジニアが開発したエミリーGTは、1回の充電で1000kmの航続距離を謳う電動セダンで、今年4月に初公開された。今回のEVエレクトラによる買収は、市販化に向けた一歩前進と言えそうだ。

Nevsは、2012年にサーブが破産した際にその資産の多くを取得した。2019年には中国企業のエバーグランデ・グループ傘下に入るが、EVの生産が進まず、また新たな売却先も見つからずに休眠状態となっていた。

Nevsのニーナ・セランダーCEOは声明の中で、EVエレクトラによる開発プロジェクトの買収について、「共有する夢の実現」であり「意味深い瞬間」であると述べた。

今回、EVエレクトラが獲得したのは、エミリーGTと自動運転ポッドのポンズ(Pons)の2車種。発表によると、EVエレクトラはトルコの工場で間もなく生産を開始するという。同社の創業者兼CEOのジハード・モハマッド氏は、次のようにコメントしている。

「わたし達は再び、トロルヘッタン(スウェーデンの旧サーブ本社所在地)から自動車を送り出すことになります」

「開発から量産に至るまで、全面的にバックアップする必要性を十分に認識した上で、今回の買収を行いました。わたしは自社生産と強力なバランスシートを固く信じています。また、トロルヘッタンには当社のビジョンを実現できる人材がいると信じています」

「ポンズとエミリーのプロジェクト買収は、イノベーションと持続可能性を追求する上で極めて重要なマイルストーンとなります。この旅に乗り出すことができてワクワクしています」

航続距離は1000km? エミリーGTとは

Nevsが開発したエミリーGTは、メルセデス・ベンツEQSやテスラ・モデルSに匹敵する4ドア、5人乗りのEVである。175kWhという大容量のバッテリーを搭載し、最長1000kmの航続距離を誇る。

他にも、140kWhまたは105kWhバッテリー搭載モデルや、11kWのワイヤレス充電機能の実装も当初の計画に含まれていた。

エミリーGTは4基の電気モーターを各車輪に内蔵し、合計出力490psを発生。0-100km/h加速は4.6秒。ホイールとアルミニウム製ブレーキディスクの間にドライブユニットを挟み込み、トルクベクタリングをより細かく制御しているという。そのおかげで、ステアリングを操作しなくても曲がることができる。

インホイールモーターに起因するバネ下重量の増加による乗り心地への悪影響を打ち消すため、アクティブダンパー付きのエアサスペンションシステムを装備している。

高性能モデルも計画されており、最高出力は662ps、最大トルクは224kg-mとなる予定だった。0-100km/h加速のタイムは3.2秒に短縮されるという。

開発・量産を引き継ぐEVエレクトラは、こうした仕様を変更するかどうかはまだ明らかにしていない。

サーブ9-3およびサーブ9-5の最終型を彷彿とさせるスタイリングは、無名のイタリア人デザイナーによって描かれ、サーブ出身デザイナーによる手が加えられたと言われている。

こんな記事も読まれています

やっぱりワクワクするF1モナコGPは今週末! F2&F3は木曜日から走行開始……お見逃しなく|F1モナコGP DAZN配信スケジュール
やっぱりワクワクするF1モナコGPは今週末! F2&F3は木曜日から走行開始……お見逃しなく|F1モナコGP DAZN配信スケジュール
motorsport.com 日本版
[音響機材・チョイスの勘どころ]「ボックスサブウーファー」のタイプごとの特徴を解説!
[音響機材・チョイスの勘どころ]「ボックスサブウーファー」のタイプごとの特徴を解説!
レスポンス
レヴォーグか、 レイバックか、それともアウトバックか? スバルの人気3モデル、絶対に後悔しない選び方のポイントは?
レヴォーグか、 レイバックか、それともアウトバックか? スバルの人気3モデル、絶対に後悔しない選び方のポイントは?
月刊自家用車WEB
東芝デバイス&ストレージ、最新車載技術を人とくるまのテクノロジー展2024 YOKOHAMAで披露予定
東芝デバイス&ストレージ、最新車載技術を人とくるまのテクノロジー展2024 YOKOHAMAで披露予定
レスポンス
フェラーリのF1分配金ボーナス、上限額減で今後も維持か? 2026年新コンコルド協定のたたき台判明
フェラーリのF1分配金ボーナス、上限額減で今後も維持か? 2026年新コンコルド協定のたたき台判明
motorsport.com 日本版
マツダ新型「CX-5」登場へ! “ロータリー”搭載? 高出力化? 「自社製ハイブリッド」搭載の「大人気SUV」どうなるのか
マツダ新型「CX-5」登場へ! “ロータリー”搭載? 高出力化? 「自社製ハイブリッド」搭載の「大人気SUV」どうなるのか
くるまのニュース
ベントレー、愛犬家の祭典「グッドウーフ2024」に参加…SUV『ベンテイガ」が羊飼いに
ベントレー、愛犬家の祭典「グッドウーフ2024」に参加…SUV『ベンテイガ」が羊飼いに
レスポンス
ドライブに最適!「フリークス ストア × ナイキ スイム」の水陸両用ショーツが登場。
ドライブに最適!「フリークス ストア × ナイキ スイム」の水陸両用ショーツが登場。
くるくら
スパークから「SUPER GT 2024」参戦車両が1/43で登場! 完売必至のレアアイテムは現在予約受付中です
スパークから「SUPER GT 2024」参戦車両が1/43で登場! 完売必至のレアアイテムは現在予約受付中です
Auto Messe Web
三菱 ギャランGTO MR(昭和45/1970年12月発売・A53C型)【昭和の名車・完全版ダイジェスト062】
三菱 ギャランGTO MR(昭和45/1970年12月発売・A53C型)【昭和の名車・完全版ダイジェスト062】
Webモーターマガジン
アストンマーティン、来季WECハイパーカークラスにヴァルキリー2台体制で参戦可能と明言「それが条件でも適応する」
アストンマーティン、来季WECハイパーカークラスにヴァルキリー2台体制で参戦可能と明言「それが条件でも適応する」
motorsport.com 日本版
トヨタ・シエンタがマイナーチェンジ。機能装備の拡充や新ボディカラーの設定などを実施
トヨタ・シエンタがマイナーチェンジ。機能装備の拡充や新ボディカラーの設定などを実施
カー・アンド・ドライバー
スバルの個性異なる「SUV」登場! 遊びの祭典で見せたアウトドア仕様とは? さらに「手軽に」「安心して」スバル車を手に入れる方法も提案へ
スバルの個性異なる「SUV」登場! 遊びの祭典で見せたアウトドア仕様とは? さらに「手軽に」「安心して」スバル車を手に入れる方法も提案へ
くるまのニュース
MINI ハッチバック 新型の頂点「JCW」、今秋デビューへ…プロトタイプの写真を公開
MINI ハッチバック 新型の頂点「JCW」、今秋デビューへ…プロトタイプの写真を公開
レスポンス
ネット検索の結果は「スバル信者」よりも「GT-R信者」よりも「トヨタ信者」が多いってマジ!? クルマ界の「○○信者」をマジメに考えてみた
ネット検索の結果は「スバル信者」よりも「GT-R信者」よりも「トヨタ信者」が多いってマジ!? クルマ界の「○○信者」をマジメに考えてみた
WEB CARTOP
セナをトリビュートする「セナ」も!マクラーレン、アイルトン・セナ没後30周年にメモリアルなカラーリングを制作
セナをトリビュートする「セナ」も!マクラーレン、アイルトン・セナ没後30周年にメモリアルなカラーリングを制作
LE VOLANT CARSMEET WEB
「じゃないほう」どころか「500」じゃないチンクエチェントがあるだと!? みんな大好きな「チンク」の面影ゼロのフィアットの正体とは?
「じゃないほう」どころか「500」じゃないチンクエチェントがあるだと!? みんな大好きな「チンク」の面影ゼロのフィアットの正体とは?
WEB CARTOP
新型電動スクーター『QAREZ』発表、航続70km…タイのEMモーター
新型電動スクーター『QAREZ』発表、航続70km…タイのEMモーター
レスポンス

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2695.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1640.03258.0万円

中古車を検索
GTの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2695.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1640.03258.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村