ヒョンデの国内EV第2弾「KONA」を試乗してきた。以前、ヒョンデの本国、韓国で試乗しているが、日本向けに仕様変更しているものもあり、ドライブフィールに違いがあったのでお伝えしよう。
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【スタッフ通信】2023-2024 日本カー・オブ・ザ・イヤー10ベストカー試乗会
試乗車のグレードはLounge Two-tone。ボディカラーはアルティメットレッドメタリックまずはアウトライン。全長は4355mm、全幅1825mm、全高1590mm、ホイールベース2660mm。Bセグメント+サイズで、国内であればヤリスクロスやCX-3、ヴェゼルあたりと競合するサイズだが、いずれもEVはない。コンパクトなEVは使い勝手も良く便利だ。
気になる航続距離は、バッテリーサイズが2タイプ用意されており、小さい方が48.6kWhを搭載し456km、大きい方は64.8kWhで最大625km走れる。駆動方式はFFタイプのみの設定だ。そして価格はエントリーモデルが399万3000円と戦略的価格を設定しており、国の補助金65万円、東京都では45万円の補助金もあり289万3000円となり、検討価値は高いのではないだろうか。
エクステリアデザインは、横一線のLEDが特徴的でラジエターグリルもパネルで覆い、EVのメリットを活かしたデザインになっている。インテリアもEVの特徴を活かし、リヤのフロアがフラットで足元が広い。じつはコナはガソリンモデルとハイブリッドモデルもあるが、国内はEVだけの展開で、通常ICEと共用するとフラットなキャビンスペースは取りにくい。つまり、トランスミッションやマフラーがあるため、それを逃すための凸部分が室内にあるからだ。それをコナではEVをメインに開発したため、そうしたでっぱりを無くした状態でリヤの足元フラットスーペースを作ることができているわけだ。
運転席に座ると12.3インチのデュアルパノラマディスプレイが先進性を感じさせる。センターコンソールからはシフトレバーがなくなり、シフトバイワイヤを利用してステアリング・コラムに移設されている。またリヤのラゲッジも犠牲にしておらず466Lあり、十分実用性が高い。
12.3インチデュアルパノラマディスプレイリヤシートにリクライニング機能が備わるさて、その実用性の高いコナだが、実際に箱根のワインディングを走ってみた。韓国で試乗した時はゆったりとした動きでアメ車的というか、おおらかな印象を持っていたが日本仕様では欧州車のように引き締まった乗り味になっていた。多くのユーザーが好むリニアな操舵フィールを追求する味付けで、俊敏ではなくナチュラルなハンドリングは多くのユーザーが乗りやすいと感じることだろう。
またアクセルレスポンスも日本向けにチューニングがされていた。やや早開き傾向だったが、日本仕様ではリニアな反応の方向になっており好ましい。少しのアクセル操作で力強く飛び出すほうがいい、という人も多いのだが、EVはもともと出足がいいので、逆に抑えるようなチューニングをしているとも言えるのだ。
さらにドライブモードも日本仕様としているようで、「ノーマル」では市街地、高速、そしてワインディングでレスポンスが過敏にならないようにしているという。これが飛び出し感を抑えている部分だ。
そしてスポーツモードでは逆に最大限アグレッシブに走れるようにチューニングしたということで、メリハリのあるドライブモードになっているわけだ。そしてスノーモードではトラクションをしっかり掛けられるように制御変更しているということだった。
センターコンソールは広々スッキリしているだからワインディングでも、ナチュラルに感じられるアクセルレスポンスとステア応答で、アクセルを踏み込めばEV特有の一呼吸も置かず一瞬で加速する俊敏さを味わうことができ、またコーナーではロールが抑えられ、ダイアゴナルロールも抑え気味のフラットな乗り味に仕上がっている。これは走り慣れていない人も、運転がしやすいと感じるだろう。
ここで装備についてみてみると、パドルシフトは回生ブレーキの役目をしており、左が減速Gを増やす方向で、レベル0から3まであり、さらに引くとi-PEDAL機能が作動する。このI-PEDALはアクセルペダルだけのワンペダル走行が可能で、完全停止までする機能だ。そして右側のパドルは減速Gを減らすレバーで、おなじくi-PEDAL→3→2→1→0と減速Gが減る。その右レバーを1秒長引きすると今度はAUTOモードになり、前車との車間距離を自動で調整する機能に変わる。
Loungeグレードは19インチタイヤを履く充電口はフロントバンパーにそしてADAS機能も充実している。一般道、高速道でクルーズコントロール機能が稼働でき、高速道路では前車追従にプラスしてステアリングアシストも機能する。またレーンキープアシストや車線中央維持アシストなどが標準装備されているのだ。
これらの機能はナビゲーションを使用するとさらに、安心材料になる働きをするのだ。それは地図情報を踏まえた運転支援となるため、カーブなどで減速が必要な場所にくると、カメラやレーダーからの情報だけでなく地図情報を読み取り自動で減速する機能が働くのだ。
こうした高度な運転支援機能は高級車向け装備としては存在しているものの、こうした量販モデルのBセグメントモデルにも搭載されているわけで、装備充実は見逃せないポイントだ。他にも車外からの遠隔操作によるリモートパーキング機能も搭載しており、便利機能、安全装備はここに書き出せないほど搭載しているのだ。
テールゲートはハンズフリーでオープンボンネット内に27Lのトランクが設けられているもちろんOTA(Over The Air)でアップデートは可能で、これはナビやADASだけでなく、ダイナミック性能もアップデートできるのだ。つまり、ひとつのコンピューターで複数のモーターを制御することができている、いわゆる「3 in 1」や「8 in 1」といった進化したE/Eアーキテクチャーが搭載されているのだ。日本車が追いついていない部分でもある。
こうした先進的な機能や装備を持ちながら、だれもが運転しやすいと感じるコナは非常に魅力的だと思う。また輸入車でありながら、右ハンドルで右ウインカーになっている点も徹底した日本仕様としていることが分かる。したがって、工業製品をフラットな目線で評価したとき、価格から想像できないレベルの装備や機能をもっていることがわかり、プラスしてキャビンスペースやユーティリティといった点でも満足度の高いモデルであることを体験できるモデルなのだ。
価格
諸元
The post 【試乗記】ヒョンデ コナ 価格からは想像できない高い満足度をもったマルチプレイヤー first appeared on オートプルーブ - Auto Prove.
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みんなのコメント
それは他の自動車メディアや
ジャーナリストもそうだよね。
ユーザーに押し付けておいて、
自分では所有してない。その程度の話なんだよ
しかも韓国産に100円払うだけでも無理