現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【懐かしの国産車 19】エスティマ ハイブリッドは自然なドライブフィールがとてもいい

ここから本文です

【懐かしの国産車 19】エスティマ ハイブリッドは自然なドライブフィールがとてもいい

掲載 更新 6
【懐かしの国産車 19】エスティマ ハイブリッドは自然なドライブフィールがとてもいい

今から20年ほど前、新しい世紀に変わる頃。クルマに対する考え方も変わり始めていた。そんな時代のニューモデルのインプレッションを当時の写真と記事で振り返ってみよう。今回は「トヨタ エスティマ ハイブリッド」だ。

トヨタ エスティマ ハイブリッド(2001年)
世界初の量産ハイブリッドカーであるプリウスに初めて接したときは、そのスタイルやパッケージング、インパネまわりのインターフェース、そして運転フィール(特にブレーキ)など、今までのクルマとは違う感覚を覚え、少なからず「近未来から来たクルマ」であることを感じさせてくれた。だが、今度のエスティマ ハイブリッドは違う。何もかもが自然で、何も知らされずに運転すれば、普通のエスティマとの違いにはほとんど気づくことはないだろう。

【くるま問答】最近のクルマにテンパータイヤはない。パンク修理キットをどう使う? 最高速は?

イグニッションをオンにするとエンジンは始動するが、バッテリーにあまり負荷がない状態ではすぐにエンジンは停止する。セレクターをDに入れ、アクセルを踏み込むとモーターのみで発進し、スタート時は後輪も駆動されるがすぐに前輪のみとなる。市街地レベルの加速では動力源はエンジンに変わり、アクセルを戻すとすぐに回生発電を行なってバッテリーへ充電する。

全開加速を試みると、エンジン車のエスティマのV6サウンドと異なる少し軽めの4気筒サウンドを発し、エンジン+モーターの4WDで速度を上げていく。加速性能は、このクラスのミニバンとしては不満のないレベルにある。高速からのエンジンブレーキでは後輪のみで回生発電を行ない、車速がある程度落ちると前輪に移る。試乗後に技術者から聞いた話では、回生発電力が大きいので高速時は後輪のみで十分とのことだった。実際、市街地レベルの走行でも回生発電は十分で、バッテリーへの充電は早かった。

電子制御でラインのない(本当はバックアップ用にラインはあるのだが)バイワイヤ式のブレーキシステムのフィールも自然で、効きはいい。コーナリング時には、若干車重の重さを感じるのは否めないところ。タイトコーナーの立ち上がりでは後輪がモーターで駆動されるが、トラクションに問題がなければすぐに前輪駆動のみとなる。

・・・といった一連の動きは、実はセンターダッシュ上にセットされたエネルギーモニターの画面を見ていない限り、まったくわからないのだ。ミニバンとしての使い勝手の良さはエンジン車のエスティマと変わりはない。車両価格差は50万円ほどあるのだが、税金などは優遇されている。まさに、これは21世紀のミニバンだ。

最近、政府では「政府公用車をすべて低公害車にする」という話が出ているようだが、公用車にはぜひエスティマ ハイブリッドを選んでもらいたいところだ。ムービング オフィスとしてのスペースも十分だし、トヨタに頼めばカタログにはないブラックのボディカラーも用意してくれるに違いない。ぜひ、検討して欲しいところだ。

いずれにせよ、プリウスに次ぐトヨタのハイブリッドカー第2弾のエスティマは、システムこそ進化しているが一見(一乗?)した限りではそれを感じさせないものであった。ハイブリッドカーの王者の座は、当分トヨタから揺るぎそうにない。

■トヨタ エスティマ ハイブリッド Gセレクション 主要諸元
●全長×全幅×全高:4770×1790×1780mm
●ホイールベース:2900mm
●車重:1860kg(7人乗り)
●エンジン形式:直4・4バルブDOHC+2モーター・横置き4WD
●排気量:2362cc
●エンジン最高出力:96kw(131ps)/5600rpm
●エンジン最大トルク:190Nm(19.4kgm)/4000rpm
●モーター最高出力:13kW+18kW
●モーター最大トルク:110Nm+108Nm
●ミッション:スーパーCVT(無段変速機)
●タイヤ:205/65R15
●当時の価格:363万円

[ アルバム : トヨタ エスティマ ハイブリッド はオリジナルサイトでご覧ください ]

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
motorsport.com 日本版
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
AUTOSPORT web
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
AUTOSPORT web
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
AUTOSPORT web
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
くるまのニュース
フェラーリ育成のシュワルツマンが陣営を離脱。2025年はプレマからインディカーに挑戦
フェラーリ育成のシュワルツマンが陣営を離脱。2025年はプレマからインディカーに挑戦
AUTOSPORT web
スバルBRZに新たな命を吹き込む 退役軍人のセカンドキャリアを支援する英国慈善団体
スバルBRZに新たな命を吹き込む 退役軍人のセカンドキャリアを支援する英国慈善団体
AUTOCAR JAPAN
オープンカー世界最速はブガッティ!「ヴェイロン」より45キロも速い「453.91km/h」を樹立した「W16ミストラル ワールドレコードカー」とは?
オープンカー世界最速はブガッティ!「ヴェイロン」より45キロも速い「453.91km/h」を樹立した「W16ミストラル ワールドレコードカー」とは?
Auto Messe Web
リバティ・メディアCEOマッフェイの退任、背景にあるのはアンドレッティとのトラブルか
リバティ・メディアCEOマッフェイの退任、背景にあるのはアンドレッティとのトラブルか
AUTOSPORT web
『ローラT92/10(1992年)』“賃貸住宅ニュース”で強いインパクトを残した新規定グループCカー【忘れがたき銘車たち】
『ローラT92/10(1992年)』“賃貸住宅ニュース”で強いインパクトを残した新規定グループCカー【忘れがたき銘車たち】
AUTOSPORT web
約10年ぶりに“メイド・イン・イングランド”に!? 新型「ミニ・コンバーチブル」が“ミニの聖地”で生産開始
約10年ぶりに“メイド・イン・イングランド”に!? 新型「ミニ・コンバーチブル」が“ミニの聖地”で生産開始
VAGUE
【クルマら部】「ポルシェ911」クルマ愛クイズ!全4問・解答編
【クルマら部】「ポルシェ911」クルマ愛クイズ!全4問・解答編
レスポンス
昭和の香り残す街に130台のクラシックカー…青梅宿懐古自動車同窓会2024
昭和の香り残す街に130台のクラシックカー…青梅宿懐古自動車同窓会2024
レスポンス
三菱「新型SUVミニバン」公開! 全長4.5m級ボディדジムニー超え”最低地上高採用! タフ仕様の「エクスパンダークロス アウトドアE」比国に登場
三菱「新型SUVミニバン」公開! 全長4.5m級ボディדジムニー超え”最低地上高採用! タフ仕様の「エクスパンダークロス アウトドアE」比国に登場
くるまのニュース
新型フォルクスワーゲン・ティグアン発売。7年ぶり全面刷新、2Lディーゼルと1.5Lハイブリッドを展開
新型フォルクスワーゲン・ティグアン発売。7年ぶり全面刷新、2Lディーゼルと1.5Lハイブリッドを展開
AUTOSPORT web
【第2回】サイトウサトシのタイヤノハナシ:スタッドレスタイヤはなぜ効く?
【第2回】サイトウサトシのタイヤノハナシ:スタッドレスタイヤはなぜ効く?
AUTOCAR JAPAN
巨大GTウイングに赤黒の「トミカスカイライン」カラー! リバティウォークはトラック相手でも容赦なしの圧巻カスタム!!
巨大GTウイングに赤黒の「トミカスカイライン」カラー! リバティウォークはトラック相手でも容赦なしの圧巻カスタム!!
WEB CARTOP
ガスリー、ご近所さんになった角田裕毅とカラオケ熱唱「声枯れるほど歌った。楽しい夜だった」思い出アデルの曲も再び
ガスリー、ご近所さんになった角田裕毅とカラオケ熱唱「声枯れるほど歌った。楽しい夜だった」思い出アデルの曲も再び
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

6件
  • クソ燃費悪かったなぁ
  • ディーゼルのバネットラルゴからエスティマへの乗換えを決めた時に当時ブームだったV6のアエラスにしましたが、ガソリンかハイブリッドかで迷った時リーズナブルな直4かハイブリッドも気になっていましたがハイブリッドは価格の面でやめました。4WDには魅力がありましたが、スキーに行く機会が減ったのもありましたからね。LEDのウィンカーが意外に魅力でした。デジタルメーターにしたら良かったが、ハイブリッドが先でガソリン車で後期に採用されたグラデーションのオプティトロンメーターが美しかったです。知人が後期の直4ガソリンのアエラスSにルシーダから乗り換えていました。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

431.1492.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

18.8479.0万円

中古車を検索
エスティマハイブリッドの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

431.1492.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

18.8479.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村