もくじ
ー 満場一致はぜったいムリ?
ー マクラーレン570S 魅力はアシ
ー ウラカン 「賞賛派」の意見
ー ウラカン 「反対派」の意見
ー 911 GTSにしかできないこと
ー アストンDB11 V12かV8か
ー 2017年、残念だった5台のクルマ
ー 2017年、驚かされた5台のクルマ
ー 2018年、期待している5台のクルマ
スズキ・イグニス4x4と「泥遊び」をしよう! ほんとうに走破性はある?
満場一致はぜったいムリ?
マット・ソーンダース(以下、ソーンダース):
それじゃ、ボクが仕切ろうか。
毎年恒例のベスト・ドライバーズカー選手権はあすから順次公開だね。あっちは厳密なテストをして結論をだす。
一方こちらは、独断と偏見で選んだ今年のお気に入りの1台について話し合うために集まったわけだけど、最初に言っとくと全員が納得する最高の1台を選ぶのは多分無理だと思うよ。
外にはポルシェ、マクラーレン、ランボルギーニにアストン マーティンがとまってるけど、まさにロードテスター好みのモデルだよね。そして、プライヤー、君の1台だ。
いつもどおりここに連れてくる1台を決めるまでに、今年の全モデルを検討して、結果スズキ・イグニスになったって言ってたけど……。
マット・プライヤー(以下、プライヤー):
まあまあ。全くその通りって訳じゃないけど、完全に違うとも言えないかな。このスズキが今年運転した中で最高のクルマじゃないよ、もちろん。でも最も好きになった1台ではある。エンジニアリングが素晴らしいからね。
コンパクトで軽量、それに4WDで今日集まったクルマの中で田舎道に完全にフィットするコンパクトなモデルってイグニスだけじゃないかな。
それに運転が楽しいだけじゃなくて、大事なのはこんなクルマを上手く作るっていうのは、カーボンファイバー製のスーパーカーを作るよりも難しいってことだよ。そう思わない? そういう意味で最高の1台だよ。
ソーンダース:
運転した時に思ったのは「僕が23歳の時だったらメチャクチャ気に入っただろうな」ってことだね。ほかのコンパクトカーに比べればキャラクターもハッキリしてるし、おもしろいクルマだよね。
アンドリュー・フランケル(以下、フランケル):
誰かが最近のクロスオーバーSUV流行りが気に入らないって言ってたけど、マクラーレン720Sみたいなとんでもないクルマに乗った後でも、イグニスは乗れば良いクルマだって思うはずだよ。決して嫌な気分にならないんだ。
このクルマの立ち位置や、このクルマをお勧めしたい人の顔が思い浮かぶと思う。キャラクターも明快だし、楽しいし、幸せな気分にしてくれる。このクルマが一番かもね。なんか食べ物注文して良い?
リチャード・レーン(以下、レーン):
僕も好きだよ。田舎道だと元気に走るよね。スピードを出しても取っ散らかるような感じもないし。でも高速だとどうかな……。
プライヤー:
そうだね。それにリアシートの乗り心地も、ちょうどリアアクスルの真上でとても褒められたできじゃないし。ほかも同じように言ってたから、この評価は正しいはずだよ。ステーキとチップスを5コ頼めます? じゃ続けよう。次はだれ?
フランケル:
じゃ、僕のマクラーレンかな?
マクラーレン570S 魅力はアシ
フランケル:
僕はマクラーレンをランボーンで走らせたんだ。狭くて、路面はウェットで、トラクション・コントロールの作動ランプがずっと点きっぱなしなんだけど、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたよ。
特に物凄い速さと、それがいとも簡単にコントロールできるところには驚かされたね。それでいて、その凄いパフォーマンスが実用性を犠牲にしてないんだ。例えば視界とか乗降性とかね。例え自分が年寄りだったり、ちょっと太めでも全然問題なく乗り降りできるんだよ。
ドア開口部の形なんか良く考えられてるね。それに荷物も積めるし運転環境も素晴らしい。僕らみたいなフリークがこんなクルマに期待する事をちゃんとわかってる。で、わかってるだけじゃなくて、しっかりとそれをとんでもない速さに結びつけてる。
パワーとスピードで言ったら、今年前半に登場したクルマの中じゃレベルの違うできだったよね。今はポルシェ911GT2 RSがあるからそうじゃないかも知れないけど、僕が運転した時には間違いなくそんじょそこらのハイパーカー、マクラーレンP1よりも速く感じるスーパーカーだったんだ。
ソーンダース:
ここに集まった中じゃ唯一ロードテストで5つ星を獲得したクルマだから当然かもね。
ロードテストの時は、このクルマがどんなシチュエーションでもスーパーカーとして十分にエキサイティングかどうかについての判定を保留したけど、こいつがどれだけ直接のライバルたちに比べて速いかを知っちゃうと、とびっきりのクルマだと認めない訳にはいかないな。
フランケル:
ものすごく純粋なクルマでもあるね。ほかと違って、マクラーレンは未だにパワステに油圧を使ってるから、単純に電動パワステよりも良いよね。
ダン・プロッサー(以下、プロッサー):
それに運転するのがより楽しいね。720Sでゆっくりと、例えば時速64km/hでコーナーを曲がっても、ほかのスーパーカーじゃ味わえないクルマとの一体感が得られるんだ。速く走らなくても楽しめるんだよ。
ソーンダース:
まさに。だからフェラーリ488GTBよりも素晴らしいロードカーだって断言できるね。みんなそれぞれ意見はあるだろうけど……。
フランケル:
マクラーレンのサス・セッティングはわかりやすいと思う。570Sみたいな乗り心地が気に入ったよ。
プロッサー:
個人的にはフリップ式ディスプレイはいただけないな。なんかオモチャみたいだよ。下向きに回転するとグラフィックが小さ過ぎて読めやしないし、走ってるときにはほとんど見る事はないね。喜んで動画を撮ってSNSにアップするひともいるのだろうけど。
実際、もし固定式のシンプルな液晶画面だったとしても全く問題ないよね。誰かが「何か『お楽しみ』が必要だ」って言ったのかも知れないけど、ともかく全然マクラーレンらしくないね。
レーン:
マクラーレンの事はメチャクチャ好きだけど、ウラカンも素晴らしいよね。
ウラカン 「賞賛派」の意見
レーン:
今週はウラカンで1100km以上を走ったけど、このクルマがどれだけ扱い易かったかを知ったら驚くよ。見た目も良いし、走らせてもすごいんだから、本当に驚いたね。
それに世界中探したってこんな野性的なエンジンを積んだスーパーカーはないよ。今日ここに集まったほかの似たようなクルマと違って、マフラーのバルブを開けると、そこからのサウンドは甲高くて周囲の音をかき消すほどの爆音なんだけど表情も豊かなんだ。
それにフランケルがマクラーレンについて言ったように、この辺りの道だとパフォーマンスも理想的とはいかないけど、このシャシーだったらほんのちょっと広い道さえあれば、いつでもエンジンをレッドゾーンまで回せるしね。
だけどステアリングが完ぺきじゃないことは認める。ちょっと軽いしフィードバックにも欠けるんだよなぁ。例え路面の悪いコーナーでもハードにこのクルマを走らせるのには全然問題ないよ。このクルマに期待するような、とてつもないキャラクターを備えつつ、走らせてみればとんでもなく扱い難い訳じゃない。
扱い易くて、驚くほどシャープなのがこのクルマだよ。つまり、このレイジングブルはその角をつかませるくらいには従順で、ドライバーを夢中にさせるんだ。まさにランボルギーニに期待するそのままだよね。
だけど、本当にびっくりしたのはこの国の天候とどんな道にも対応してるってこと。だって、このクルマは本来ニュルブルクリンクを走らせる為に作られたようなイタリア製スーパーカーだからね。
つまり、ランボルギーニはついにやってのけたってことだよ。そしてそんなクルマは常に特別なモデルなんだ。あれ、熱く語りすぎたみたい。すまん。
プロッサー:
タイヤとサスペンションのセッティングのお陰で今まで運転した中で最高のウラカンだね。これがどれだけ良いかよくわかったよ。
レーン:
その意見には同意するよ。それに720Sみたいに、エクストラのドライブ・モードも試せるんだ。つまり、「ストラーダ」モードのダンパー・セッティングに、それ以外は「コルサ」を組み合わせたりとかね。
プロッサー:
前のランボじゃ望んだ組み合わせができなくて不満だったよね。
フランケル:
だけど、言わせてもらえれば、キャビンの中がアウディと同じパーツだらけってのはいただけないね。スーパーカーに乗ってるっていう折角の気持ちが台無しだよ。
ウラカン 「反対派」の意見
フランケル:
フェラーリは1990年代早々にはそんなことしなくなったよね。たとえばテスタロッサや512TRだと車内にはフィアットのパーツがそのまま使われてたけど、355や456以降は完全に別ものになったんだ。もちろん時にはパッとしないパーツが使われてたり、ナビなんて長年褒められたもんじゃなかったけど、マクラーレンだって同じようなもんだよ。
かれらの「IRIS」って呼んでるインフォテインメント・システムは全然良いとは思わないけど、少なくともマクラーレン製ではあるよね。マクラーレンに使われてるパーツは全部特別な感じがするけど、残念ながらウラカンの場合には全部アウディ製だってバレバレだし、しかも最新でもない。10年前のA4にも使われてたようなやつだよ。
プライヤー:
そのとおり。高額なクルマなんだから、どっかの部品棚から持ってきたようなパーツで我慢する必要はないよね。
レーン:
OK、君の言う通りだよ。確かにインテリアは興醒めだし、インターフェイスもいまいちだ。それにシートも最高とは言えない。
だけど、ここ数日乗ったなかではそんなに気にならなかったし、もし自分でこのクルマを買ったとしてもそうだと思うなぁ。全部許せるね。
それに自分ならこのランボのV10の代わりにマクラーレンのV8を連れて来たなんて言えないだろ? 個人的には今日集まったクルマの中では最高のデザインだと僕は思う。
プライヤー:
リッキー、デザインの話はスズキにはちょっと酷いんじゃないかな……。
ソーンダース:
リッキーに賛成だね。ランボルギーニのキャビンが多少エルゴノミクス的にちゃんとしてなくても気にならないよ。確かにスペースはないし、ドライビング・ポジションだって完ぺきじゃない。だけど、そんな事が気になるたびに、このクルマがどれだけ素晴らしい見た目をしてるか思い出すんだ。
まさにランボルギーニが纏うべきデザインだよ。やっぱりランボルギーニのデザインはほかのライバルたちよりも信じられないくらい素晴らしくなきゃいけないよね。マクラーレンはランボの対極だよ。
まずはドライバーを中心にデザインが始まって、「形態は機能に従う」っていう彼らのやり方で進めるんだ。その結果が慎重に検討された彼ら流のデザインなんだし、マクラーレンにとっては正しいやり方なんだよ。
フランケル:
マット、君の意見には全く同意できないな。ランボルギーニが何故デザインと運転環境を両立できないのか理由が知りたいよ。こんなクルマなんだから素晴らしいシートと素晴らしいドライビング・ポジションを与えるなんて基本中の基本だよ。乗り込むたびに「降りるまでに体が痛くなるんだろう」なんて覚悟しなきゃいけないなんて、そのクルマを運転したくなくなるには十分な理由だよ。
とは言ってもこのペルフォルマンテは、これまで運転した中で最高のランボルギーニではあるね。まさにイメージだけじゃランボルギーニを選ばない、真の運転好きのためのクルマだよ。
プロッサー:
じゃあ、フランケル、ポルシェ911 GTSだったらどうなんだい?
911 GTSにしかできないこと
プロッサー:
1月のプレス発表の時の結論覚えてる? ふたりとも素晴らしく運転を楽しめるクルマだと思ったよね。リアシートのお陰でGT3よりも使い勝手が良いクルマだって。残念ながらGT3のエンジンじゃないけど、ターボ付きとしてはGTSのエンジンも素晴らしいよね。GT3も偉大な1台だけど、GTSの方がより公道向きだしね。
座り心地の良いシートに、通常のスチール製ブレーキ、それにアダプティブ・ダンパーがついてて、お好みでカーボン・セラミック製ブレーキや、バケット・シートなんかを選ぶこともできる。そして毎日使えるモデルでもあるんだ。距離が延びることを心配する必要もないだろうし。
フランケル:
どこにでも駐車できるしね。実際、マクラーレンやランボルギーニはその辺に駐車する訳に行かないけど、911だったら路駐も躊躇なくできるよね。もし720Sを住宅街なんかに停めたら常に心配してなきゃいけないけど、911ならそんな必要はないよ。911ならありふれてるから目立たないんだ。
プロッサー:
その通り。しばらく長期テスト車としてアウディR8に乗ってたけど、このクルマしか無かったから、まさにそんな風に気を遣わされたよ。たまたまR8を路駐しなきゃいけなかったんだけど、案の定誰かに窓を割られて車上荒らしに遭ったんだ。911でこんなことされると思う? 絶対ないとは言い切れないけど、その可能性は低いよね。
ソーンダース:
つまり911 GTSが最もお気に入りってこと?
プロッサー:
質問への答えはイエスだよ。僕にとってはGT3と同じくらい運転しがいがあるし、使い勝手も素晴らしいからね。議論の余地はないね。
プライヤー:
もしいまここにあるクルマのどれかで、この後一日中走り回らなきゃいけないんだったら、911を選ぶね。コンパクトだし、中もそこそこ広いし、走りも素晴らしいけど暴力的って程じゃない。それに乗ってて間抜けに見られることもないしね。
ソーンダース:
でも、いままでに2万4000km以上乗ってて、それでもまだ特別なクルマだって思える? もう十分乗ったから今更特別でもないんじゃない?
フランケル:
全くそんなことないね。長期テストで911カレラSに1万6000km以上乗ったけど、乗れば乗るほどこのクルマは特別だって感じたよ。
BMW i8の後だとさすがに911も格落ちって思わざるを得なかったけど、やっぱり乗れば911を運転する素晴らしさを感じない訳にはいかないんだ。運転すればするほど、評価が高まるクルマだよね。
そして何故か空冷フラット6を懐かしく思う事もないんだ。ターボのトルクが良いよね。じゃ、ソーンダース、君のアストンはどうなんだい?
アストンDB11 V12かV8か
ソーンダース:
みんなはDB11をどう評価する? 誰か初期のV12モデルを運転したことある? これこそがDB11だって思った?
フランケル:
僕はそう思ったけど。
プライヤー:
僕もだよ。でもこの新しいヤツを知っちゃうと前言撤回かな。
ソーンダース:
だろ? V12のDB11はどうもアストンらしく感じられなかった、って言うか、大人びた感じがしたんだ。
フランケル:
エンジンのせいかな?
ソーンダース:
エンジンがって訳じゃないんだけど、求めてたドライバーズカーっていう感じがしなかったんだよね。でも数カ月前にV8のDB11を運転してみたら、去年乗ったのは実はこのクルマの半分でしかなかったことに気付いたんだ。
わかりやすく説明するね。
V8とV12はDB11のそれぞれ半分ずつを占めてて、僕らみたいなヤツのためにはV8モデルがあるんだなって思うんだよ。だから、アストンがDB11を正真正銘のアストン マーティンにするためにAMG製エンジンが必要だったっていうのはある意味不思議だよね。
そしてV12の2019年モデルにはV8のサスペンションやステアリングのセッティングが反映されるってこと自体がそうだと思うんだけど、この変更ってまさにV12モデルで気に入らなかった点が改善されて、僕ら好みのクルマにするってことだよね。そういう意味でもこのモデルは重要なんだよ。
今日集まった他のクルマと違って、このDB11にはスポーツカーとしての潜在能力を十分活かした、本物のアストン マーティンかどうかっていう重要なテーマがあるんだ。そして、その答えが僕にとってはV8のDB11なんだ。もちろん毎年恒例のドライバーズカーで勝つタイプじゃないけど、個人的には最高のクルマだよね。
フランケル:
メルセデスのワゴンを買っても同じエンジンと余分に101psが付いてくるけど? アストンには究極のエンジンが必要じゃないのかな?
プライヤー:
そんなことは気にならないね。それよりもウラカンにアウディ製パーツが使われてるのと同じように、ハンドル周りにメルセデス製パーツがある方が問題だよ。15万ポンド(2270万円)のクルマなんだから、ちゃんとしたパーツを使うべきなんだ。全然無理な注文じゃないと思うけどなぁ。
フランケル:
仰るとおりだけど、そんなに目立たないんじゃない。
プライヤー:
エンジンのサウンドはどう思った? 運転したことないんだけど、AMGほどはうるさくないんじゃないの?
ソーンダース:
そうだね。最近じゃAMGは迫力あるエグゾースト・ノートを作り出すために色んな仕掛けをしてるから、アストンはまず最初にそういった余計なものを取り外したんだ。
僕はAMG GTよりも生き生きとした、よりアストンらしいサウンドだと思う。まさに望んだ音。6気筒のDB7を思い出さない事はないけどね……。
プライヤー:
やっと食べ物が来たぞ。じゃ、そろそろ投票しようか。もし自分が選んだクルマで今日家に帰れないとして、アストンを選ぶのは何人? 誰もいないの? じゃ、スズキは? これも無し。ポルシェ? 3人ね。ランボルギーニは? ふたりと。マクラーレンを選ぶヤツはいない? ここまで好みって分かれるものなのかしら。おもしろいね……。
ソーンダース:
じゃ、ボイスレコーダーを切るよ。もしこれがラジオ番組で僕がDJだったら、勝手にアストンの勝利って言うところだけど。
ではここで、僕らが独断と偏見で選ぶ「2017年の残念だったクルマ」「2017年(予想に反して)驚いたクルマ」「2018年、早く乗りたいクルマ」を発表しよう。
2017年、残念だった5台のクルマ
ヴォグゾール・グランドランドX
ヴォグゾールにとっては重要なモデルにもかかわらず、彼らは失敗してしまった。平均点以下であり、控えめな能力と魅力に欠けるにもかかわらず、高すぎるプライス・タグを掲げている。もしこのクルマがPSAグループに加わったヴォグゾール/オペルが目指している方向だとしたら、いますぐ引き返した方が良い。(フランケル)
スマート・フォーフォー・エレクトリック・ドライブ
ルノー・ゾエより高価であるにもかかわらず、街中では実用性に劣り、乗り心地やハンドリングも良くない。上手くいけば112kmほど走れるが、現実はそんなに甘くない。他に選択肢があるのに、このクルマのせいでEVを諦めてはいけない。(ソーンダース)
ランボルギーニ・アヴェンタドールS
重すぎる車重と間抜けなギアボックスのせいでアヴェンタドールSはまるで恐竜のようだ。いくつかの改良を行えば違いを生み出すことは可能であり、ある意味、素のアヴェンタドールの方が依然としてエキサイティングだが一体感には欠ける。(プロッサー)
ポルシェ718ケイマン
優れたフラット4エンジンを非難するのが時代遅れなのはわかっているが、物足りなさを感じる。ケイマンは常にベイビー・スーパーカーだったが、今やまるでバックミラーで辛うじてその存在を確認できる程度のクルマだと僕は思う。(レーン)
ジャガーE-PACE
ある同僚いわく「いままで運転した中で最悪のジャガー」(但しX-タイプは未経験)との事だ。E-PACEはXEのダイナミクス性能をより短く、ワイドで、かつ背の高いボディと、横置きエンジンに基本的にはフロント駆動のシャシーで再現しようとしたモデルである。物理法則が覆ることは無かった。(プライヤー)
2017年、驚かされた5台のクルマ
アウディTT S
アウディ・スポーツ製でもないTT Sには期待していなかった。もちろんこのクルマが速くて格好いいのは知っていたが、素晴らしいバランスと身のこなし、サウンドを持ち合わせているとは思わなかった。全く期待していなかったのに。(フランケル)
ヒュンダイi30 N
ヒュンダイ初となる真のホットハッチには、長年に渡る経験とパフォーマンスの血統を併せ持つメーカーに期待するような乗り味とハンドリングが備わっており、注目に値する1台である。BMWから移籍したアルバート・ビーアマン、あなたにはぜひこの拍手喝采に応えて欲しい。(ソーンダース)
キア・スティンガーGT
キアが莫大な予算と、最高のスポーツ・クーペとヒュンダイのWRC参戦からもたらされたエンジニアリングのノウハウによって、この魅力的なサルーンを生み出したのは衝撃だろうか? そうじゃないかも知れないが、それでもこのクルマは大成功である。(レーン)
フォード・シェルビー・マスタングGT350R
こんな柔軟性と鋭さを併せ持ったサーキット用モデルがあるとを誰が知っていただろう? GT350Rには、フラット・プレーン・クランクによって甲高いサウンドを発するV8エンジンと素晴らしいハンドリングが備わっている。エアロ・キットで外観のどう猛さは完ぺきに。(プロッサー)
シトロエンC3エアクロス
最近のシトロンはサスペンション・ストロークの最後を非常にソフトにしたセッティングを採用している。背の高いC3エアクロスはこの傾向とは逆に、ロール・コントロールを硬めに設定しているが、その素晴らしい乗り心地とハンドリングのお陰で、ボディのローリング挙動はより好ましいものになっている。(プライヤー)
2018年、期待している5台のクルマ
ポルシェ911カレラT
もしゴードン・マーレーが彼のIGMスーパーカーに乗せてくれなければ、911カレラTを選ぶだろう。「less is more」のアプローチで恩恵を受けているポルシェは数多いが、このカレラTも適切なモディファイが施されており、既にお気に入りの1台となっている。(フランケル)
ベントレー・コンチネンタルGT
ポルシェの新しいパナメーラのプラットフォームは新型コンチネンタルGTに何をもたらすだろう? ベントレーはここ何年かのうちで最も豪華なGTを作り出した。ドライバーへのアピール度で最高を目指すだけでなく、ライバルたちを突き放す存在だ。(ソーンダース)
アストン マーティン・ヴァンテージ
発表間近の新型ヴァンテージにはいくつかのバリエーションがあるが、特に初期のV12モデルとN430は自分史上お気に入りの20台にランクインしている。
新しいターボ・エンジンがあの精密な味わいを変えてしまうのではないかと心配しているが、試してみるのが楽しみでもある。(プロッサー)
ダラーラ・ストラダーレ
ルノーが前モデルよりも磨き上げてきただろう新型メガーヌRSも魅力的だったが、ダラーラ・ストラダーレを選んだ。406ps、800kgの計量ボディに、万事心得た人間が開発したシャシー。もしこのクルマが素晴らしくなければ、それこそ驚きだ。(レーン)
メルセデス・ベンツXクラス
何故だかわからない。職人でもなければ「アクティブ」なライフスタイルを楽しんでいる訳でもないけど、ピックアップが好きなのだ。なんだかステキじゃないか。(プライヤー)
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