もくじ
ー 初の量産ハイブリッド ラ フェラーリとは異なる役割
ー おそらくプラグイン 内燃機関も存続
初の量産ハイブリッド ラ フェラーリとは異なる役割
フェラーリ初となる量産ハイブリッド・モデルの登場は18カ月以内になると、会長のセルジオ・マルキオンネが明らかにしている。
このイタリアのスーパーカー・メーカーには既にV8のハイブリッド・パワートレインを積んだテスト車両が存在するとマルキオンネはいう。
フェラーリ初のハイブリッド・モデルに積まれるのは、「その役割を果たすために一般的なハイブリッド」が選択され、効率よりもそのパフォーマンスを向上させるための「アドオン」だった、ラ フェラーリのキネティック・エネルギー回収システムとは異なるものになる。
このハイブリッド・システムを搭載するモデルはいまのところ明かされていないが、そのタイミングから、フェラーリで大きな話題となっているSUVモデルが有力候補だ。この話題のSUVは来年の登場が噂されている。
マルキオンネによれば、フェラーリにとってハイブリッド・モデルは、CO2排出量に関するEUの2021年規制への対応をより確実にしてくれる存在とのことだ。さらに彼は「われわれは頼みの綱として、電動化をさらに進めることになります」と話す。
フェラーリの年間生産台数は1万台以下のため、現時点ではCO2排出量規制の対象にはならないとしながらも、マルキオンネは「年間生産台数が1万台を上回れば、排出量規制への対応が必要となります。しかし、ハイブリッドがあれば、その対応も問題とはなりません」と語る。
おそらくプラグイン 内燃機関も存続
フェラーリ初のハイブリッド・モデルには、ピュアEVでは限定的となる航続距離を延ばし、CO2排出量規制への対応を行うために、プラグインハイブリッドが選択されることになるだろう。
つまり、このモデルは2020年ころの登場が予想されるランボルギーニ・ウルス・プラグインハイブリッドの直接のライバルとなる。
そのパワーや効率に関する詳細情報は明らかにされていないが、ハイブリッド・パワートレインにはV12のようなキャラクターが備わっていないのではないかとの質問をうけたさい、マルキオンネは「フェラーリ・ハイブリッドを運転したことがありますか? もし運転してみれば、V12を懐かしく思うことはないはずです」と答えている。
一方で、マルキオンネは、増え続けるハイブリッド・モデルとともに、将来においてもフェラーリには内燃機関のパワートレインを積んだモデルが存続し続けることを明言している。
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