現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > メルセデス、今の苦戦は”対策のしすぎ”が原因!? ラッセル「昨年の問題を解決するために、やりすぎてしまった」

ここから本文です

メルセデス、今の苦戦は”対策のしすぎ”が原因!? ラッセル「昨年の問題を解決するために、やりすぎてしまった」

掲載 1
メルセデス、今の苦戦は”対策のしすぎ”が原因!? ラッセル「昨年の問題を解決するために、やりすぎてしまった」

 F1マイアミGPの予選で、メルセデスはジョージ・ラッセルが7番手、ルイス・ハミルトンが8番手と、マクラーレンの後塵を拝する結果となった。

 ラッセルは、今季マシンW15がある程度の進歩を遂げたと信じている一方で、直面している課題のいくつかは以前の問題への対処が行き過ぎた結果だと示唆している。

■ペナルティもらいまくりで大暴れのマグヌッセン、ひとまず追加の罰則はなし。しかしスチュワードは再発防止のため、規則の見直し検討へ

 メルセデスがレッドブルの後方集団から抜け出せない理由について、ラッセルは『Sky』に次のように語った。

「ストップウォッチは嘘をつかない」

「昨年末から行なったいくつかの変更によって、おそらく開発項目のいくつかが補われすぎてしまったことは承知している」

「今のクルマには限界があり、それは12ヵ月前の今頃とはまったく違う限界だ」

「問題を解決するために多くの作業を行なったが、その方向に進みすぎてしまった。だから、改善する必要があることは分かっているし、早く改善する必要があるんだ」

 ラッセルは、メルセデスがW15の何が問題なのかを理解しており、あとは状況を好転させるために新しいパーツを投入するだけだと信じている。

 チームはマシンを改善する方法を知っているかと尋ねられ、ラッセルは「ああ、僕たちはそのやり方を知っている」と答えた。

「データを見れば、なぜ今のポジションにいるのかがわかると思う。昨年もデータを見れば、なぜ同じポジションにいるのか理解できたし、残念ながら、昨年の問題を解決するために過剰に補正してしまったんだと思う」

「あの極端な状態からこの極端な状態になったのだから、巻き返しを図り、それを改善する必要がある」

「しかし開発やアップデートには8週間を要する。開幕戦や第2戦で問題を学んで、それに対するアップデートを次のレースに持ち込むことはできないんだ」

「誰かが設計して、誰かが製図して、誰かがパーツを作り、風洞にも入れなければいけない。それに今はシーズン中なんだ」

「だから後手に回っているときに、急に進歩するのは難しいんだ。誰もが明日にでもそれを欲しいと思っているけれど、それがF1のリアルなんだ」

 一方、今のタイヤを最大限に活用する方法をチームが理解できていないことが、メルセデスの問題をさらに大きくしているとハミルトンは考えている。

 ハミルトンは、自分とラッセルがセッションによっては速く走れるのに、次のセッションでは苦戦を強いられるのはこのせいだと主張している。

「タイヤをうまく機能させ、1周を通して最大限のポテンシャルを発揮させるのは、僕たちが苦戦していることのひとつだ」

「Q2ではかすかな希望が見えたが、Q3では何もできなかった。コンマ8秒差は厳しい。言うまでもなくハースと戦っている」

「それが僕たちのマシンの本当の速さなのか、それともタイヤのせいなのかはわからない」

「このタイヤにはたくさんの要素が詰まっていると思う。この1年、僕たちはこのタイヤを使いこなせていないんだ」

関連タグ

こんな記事も読まれています

レッドブル、今から本気モード。フェルスタッペン「持てる全てを出さなきゃ」ここ数戦ではライバルの接近許す
レッドブル、今から本気モード。フェルスタッペン「持てる全てを出さなきゃ」ここ数戦ではライバルの接近許す
motorsport.com 日本版
12年ぶりに日産「軽トラ」の車名復活!「“新”クリッパー トラック」発売! 使い勝手アップして114万円から
12年ぶりに日産「軽トラ」の車名復活!「“新”クリッパー トラック」発売! 使い勝手アップして114万円から
くるまのニュース
原付「VELMO SPARK」の企画部長にインフルエンサー・ゼブラナさんが就任(動画あり)
原付「VELMO SPARK」の企画部長にインフルエンサー・ゼブラナさんが就任(動画あり)
バイクブロス
FIA F2/FIA F3、2025年開催スケジュールを発表。大会数と開催地はともに変化なし
FIA F2/FIA F3、2025年開催スケジュールを発表。大会数と開催地はともに変化なし
AUTOSPORT web
その名は「ライオン」、新型EVトラックは航続440km…米国発表
その名は「ライオン」、新型EVトラックは航続440km…米国発表
レスポンス
アロンソ、アストン開発停滞もオーナーのストロールに全幅の信頼「他のF1チームより早くに解決できるようになるはず」
アロンソ、アストン開発停滞もオーナーのストロールに全幅の信頼「他のF1チームより早くに解決できるようになるはず」
motorsport.com 日本版
日野がEVトラック用標準電池の提案…人とくるまのテクノロジー展 2024
日野がEVトラック用標準電池の提案…人とくるまのテクノロジー展 2024
レスポンス
ダイムラー・トラック、次世代EVスクールバスに新型バッテリー採用へ
ダイムラー・トラック、次世代EVスクールバスに新型バッテリー採用へ
レスポンス
新井大輝組が逆転勝利、奴田原文雄組は惜しくも3位!全日本ラリーRd.4「ラリー丹後」は山火事の影響で波乱の展開に!
新井大輝組が逆転勝利、奴田原文雄組は惜しくも3位!全日本ラリーRd.4「ラリー丹後」は山火事の影響で波乱の展開に!
くるまのニュース
落ち着きのある大人の隠れ家的な車内がいい! 日産キャラバンがベースのキャンパー
落ち着きのある大人の隠れ家的な車内がいい! 日産キャラバンがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
ホンダ「新型・最上級セダン」登場! 全長5m超えの“ラグジュアリー空間”を体感!? 1700km走って分かったコト
ホンダ「新型・最上級セダン」登場! 全長5m超えの“ラグジュアリー空間”を体感!? 1700km走って分かったコト
くるまのニュース
ランボルギーニ、ウラカン後継車の搭載エンジン発表。800馬力のV8ツインターボ+ハイブリッドで登場へ
ランボルギーニ、ウラカン後継車の搭載エンジン発表。800馬力のV8ツインターボ+ハイブリッドで登場へ
AUTOSPORT web
パワーなんかどうでもいい! 最後の13Bロータリー車RX-8なら6MTが30万円から買えるぜ!
パワーなんかどうでもいい! 最後の13Bロータリー車RX-8なら6MTが30万円から買えるぜ!
ベストカーWeb
X氏の値引き大作戦 クロストレックから20.0万円引き!
X氏の値引き大作戦 クロストレックから20.0万円引き!
グーネット
街乗り重視だけど快適な車中泊がしたい人にはベストかも! ホンダ フリードがベースのキャンパー
街乗り重視だけど快適な車中泊がしたい人にはベストかも! ホンダ フリードがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
ホンダ、今夏発売予定のFCEVが来場者の注目の的に…人とくるまのテクノロジー展 2024
ホンダ、今夏発売予定のFCEVが来場者の注目の的に…人とくるまのテクノロジー展 2024
レスポンス
【ハーレー】BLUE SKY HEAVEN 2024 にて「能登復興支援パレード」を6/2山下公園通りで開催!
【ハーレー】BLUE SKY HEAVEN 2024 にて「能登復興支援パレード」を6/2山下公園通りで開催!
バイクブロス
再生可能エネルギーだけで走るモビリティ! 「曲がる太陽電池」を搭載した次世代ソーラーEV三輪車の実証実験を開始
再生可能エネルギーだけで走るモビリティ! 「曲がる太陽電池」を搭載した次世代ソーラーEV三輪車の実証実験を開始
THE EV TIMES

みんなのコメント

1件
  • wat********
    F1開発に 近道は無いが、アリソンから代える事が 改良への道
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村