もくじ
ー シングルシーターのスピードスター
ー 市販化はなし
ー 今後のモデルはダイナミクスを追求
シングルシーターのスピードスター
インフィニティはプロトタイプ10コンセプトを公開した。これは「電動パフォーマンスに対するインフィニティの創造的かつ野心的な計画の物理的象徴」だと説明している。
電動パワートレインによって駆動されるスピードスターコンセプトは、インフィニティが2021年以降電動のみのブランドに変化することを示している。過去のフォーミュラ1マシンのようなプロトタイプ9に引き続き、レトロなインスパイアを持つコンセプトカーだ。
ルーフレスのシングルシーターであり、リアに搭載されたモーターを運転席後方および助手席の位置に取りつけられたエアベントから取り入れた空気で冷却している。インテリアには運転席、4点式ハーネス、ペダル、小径ステアリングのみが取りつけられる。
ステアリング・バイ・ワイヤの採用によりステアリングコラムは不要となり、ホイールはカーボンファイバー製ストラットに直接取りつけられる。このデザインは今年デトロイト・モーターショーで公開されたQインスピレーション・コンセプトをベースとしたものだ。
市販化はなし
プロトタイプ10の簡潔さは、電動パワートレインを搭載するクルマのデザインの自由度を表している、とエグゼクティブ・デザインディレクターのカリム・ハビブはいう。ただし、欧州でのインフィニティ販売台数の少なさや、シングルシーター車の需要の低さゆえこのモデルは市販化されることはないとのことだ。
しかし、インフィニティが今後送り出すスポーツカー、サルーン、SUVなどはこのクルマのデザイン言語を用いて設計されるという。搭載される電動パワートレインはそれぞれのモデルに合ったものが使われる。
完全なEVのほか、長距離走行を想定したレンジエクステンダーを搭載するモデルも登場する。日産がeパワーとして開発したシステムの搭載により、外部充電に頼ることなく走行することも可能だ。
プラグインハイブリッドのパワーを有効活用したパフォーマンス志向のハイブリッドも開発中だという。さらに、電動4WDシステムはすでに生産間近だ。これらには今後フラットフロアのモジュラー・アーキテクチャが採用され、2021年以降搭載されるという。
今後のモデルはダイナミクスを追求
このコンセプトカーのデザインは20世紀半ばのカリフォルニアのスピードスターを想起させるものだ。これは神奈川のインフィニティ・デザインセンターの監修のもと英国でデザインされ、米国で組み立てられている。
非常にシンプルな造形と、ドライバーの頭のみが見えていることから、開発中は「バスタブ」と呼ばれていたという。重心を低くするため、運転席も可能な限り低い位置に搭載されている。
インフィニティの新たな方針により、今後のモデルは現行車よりもドライビングダイナミクスを追求したものになると見られている。電動パワートレインの搭載によりパワフルかつ効率的なクルマにもなるだろう。
ハビブはいう。「プロトタイプ10は昔のスピードスターと同様のレイアウトとデザインを持っています。シングルシートでハイパワーなレースカーが賞賛されていたこの時代に生まれたデザインは、単純に運転への愛に特徴づけられています」
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