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「レジェンド」は革新であり続けるか!? ホンダが誇るフラッグシップの初代と現在

掲載 更新 39
「レジェンド」は革新であり続けるか!? ホンダが誇るフラッグシップの初代と現在

■ホンダのフラッグシップという重責を担った「レジェンド」

 1985年にホンダは、さまざまな車種をリリースしました。全グレードでDOHCエンジンを搭載し、スタイリッシュな「クイント インテグラ」、FF車世界初の4輪ダブルウイッシュボーンサスペンションを採用した3代目「アコード」、斬新なスタイルで居住性にすぐれた軽商用車「トゥデイ」、そして、高級セダンの「レジェンド」です。

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 レジェンドは「アコード」の上位にあたるラッグシップセダンとしてデビューしました。また、ホンダ初の3ナンバー車をラインナップした記念すべきモデルでもあります。

 初代レジェンドの登場以降、ホンダのラインナップは急激に変化しました。しかし、レジェンドがフラッグシップに位置することは、いまも変わりません。

 そこで、レジェンドの初代モデルと最新モデルの特徴を、それぞれ紹介します。

●ラインナップの頂点として誕生した初代レジェンド

 1985年にデビューしたホンダ「レジェンド」は、ホンダのラインナップの頂点に位置するクルマとして誕生。

「走りの静かさを高いレベルで実現すること」「クルマとしての性能、機能のすべてに人間の5感に快適であること」「静かな走りの実現のため、空力を追求するとともに、独自の個性を備えたスタイリングを有すること」、この3つのコンセプトのもとに、ホンダが培ってきたすべてのテクノロジーを投入して開発されました。

 それらを具現化するために、静粛性と動力性能を両立した、軽量でコンパクトなV型6気筒SOHC4バルブエンジンを新開発。V型6気筒エンジンとして市販乗用車では世界初のメカニズムだった「ハイドロリック・ラッシュ・アジャスター」付4バルブ方式を採用し、バルブまわりの騒音を低減しています。

 エンジンのラインナップは最高出力165馬力の2.5リッターと145馬力の2リッターで、ドライバーの意志にダイレクトに応えるレスポンスと高い走りの性能を実現。

 また、ダブルウイッシュボーン・フロントサスペンションの採用と、コンパクトなV型6気筒エンジンを横置きとしたことで、ボンネットライン低く抑えたフォルムは、これまでの高級セダンには無いスポーティなスタイルでした。

 室内はFFならではの広さを確保しており、モデルの途中から本木目パネルを積極的に採用することで、英国調の気品ある空間を演出していました。

 1987年には美しいスタイリングの2ドアハードトップを追加。180馬力の2.7リッターV型6気筒SOHC4バルブエンジンを搭載し、ボディサイズは全長4775mm×全幅1745mm×全高1370mmと低くワイドで、圧倒的な存在感と風格を備えていました。

 そして、レジェントは国産車で初めて「SRSエアバッグシステム」(運転席用)装着車を設定し、ABSも搭載するなど、当時最先端の安全装備を採用したことで話題となります。

 1988年のマイナーチェンジでは、過給圧をバリアブルにコントロールするホンダオリジナルの「ウイングターボ」を開発し、2リッターエンジンに搭載。最高出力190馬力を誇るなど性能を一気に高め、ホンダらしいパワフルな高級車の世界を築いていきました。

 初代レジェンドは北米での高級車ブランド「アキュラ」の展開に貢献するなど、グローバルで成功を収め、1990年に2代目へとバトンタッチしました。

■走行性能と安全性能を高い次元で両立した現行モデル

●最高で最先端の移動を目指した5代目レジェンド

 現行モデルのレジェンドは、2015年に発売され、初代から数えて5代目になります。

 同社のスーパースポーツカー「NSX」と同じ「SPORT HYBRID SH-AWD(Super Handling All Wheel Drive)」と呼ばれる3モーターハイブリッドシステムを搭載することで、高級車でありながら圧倒的な走行性能を獲得しました。

 パワートレインは314馬力を発揮する3.5リッターV型6気筒エンジンに加え、48馬力のモーターを内蔵した7速DCTを介して前輪を駆動し、左右のリアアクスルにはそれぞれ37馬力のモーターを搭載することで、システム最高出力は382馬力を誇ります。

 また、4輪の駆動力を緻密に制御することで高出力を余すことなく路面に伝え、高いコーナリング性能と安定した走りを実現しています。

 ボディサイズは全長5030mm×全幅1890mm×全高1480mmで車両重量1990kgと、国産車としてはかなり大柄なクルマですが、存在感を放つフォルムは流麗かつ躍動的で、力強い面構成と四隅に配置した大径タイヤで高い安定感を創出。

 2018年のマイナーチェンジではフェイスリフトとともに、駆動力制御の熟成と、ボディ骨格の接着剤塗布範囲拡大やダンパーのセッティング変更がおこなわれ、乗り心地を犠牲にすることなくハンドリング性能をさらに向上させています。

 また、このマイナーチェンジでは高速道路走行時にドライバーの疲労軽減を実現する「トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)」を「ホンダセンシング」に追加。

 加えて「マルチビューカメラシステム」「タイヤ空気圧警報システム」「ヘッドアップディスプレー」など、安全装備の充実が図られました。

※ ※ ※

 歴代レジェンドは静粛性や乗り心地だけでなく、走りの性能を追求した、ホンダらしいコンセプトの高級車として進化してきました。

 いま、国内の高級車市場では輸入車が強く、レジェンドの販売は苦戦している状況ですが、これからもレジェンドは独自のポリシー持ったホンダのフラッグシップに位置しながら、さらなる進化を続けるでしょう。

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