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北海道の大地を走った──イタリアのSUVで大自然を満喫「ランボルギーニ ウルス」

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北海道の大地を走った──イタリアのSUVで大自然を満喫「ランボルギーニ ウルス」

サーキットから山道、砂地、雪上まで、どんな道でも走行していく超高性能SUV、ランボルギーニ ウルスで日本を縦断ドライブリレーする「UNLOCK ANY ROAD JAPAN」プロジェクト。福岡を出発し、北海道に渡り、東京へと向かう延べ6510kmを12人のジャーナリストでバトンを繋いだ。GQ森口は、青森―北海道間を担当、ウルスで快走した。絶景が連発する北の大地のグランドツーリングをリポートする。

ウルスはどこでも絵画のように

なぜメルセデス・ベンツSクラスは世界の高級車をリードするのか?

ランボルギーニ ウルスで青森―小樽を快走「学生の頃、大阪から青森まで約1200km、同級生と下道ばかりを走って丸2日かけてドライブしました。その時のクルマは100万円で買えたカローラ レビン。MTの方が安かったのでMT車でした。その旅では、青森から函館にも向かったんですが、レビンは駐車場の安い青森港に停めたままでの函館ゆきでした。でも、今回は、このウルスを津軽海峡フェリーに載せて、函館港から小樽運河までドライブできるので、僕にとっては19年ぶりにあの学生の頃の旅の続きをする気持ちです!」

モータージャーナリストの西川淳さんからウルスをホテル青森で受け取り、青森港までまずは10分のドライブ。森口のウルスは黄色。先導車である紺色のウルスに追従しながら、2台で日本を縦断ドライブリレーしていくスタイルだ。たった10分のドライブであったが、久々のスーパーSUVで高揚したぼくは、船の上で初対面の運営チームに、若かりしころのドライブ旅行の思い出を語っていた。

初日は9時に出発し、10時にフェリーに乗り、13時40分に函館フェリーターミナルに到着。続いてトラピスト修道院を目指す。先導車のドライバーは、ル・マン24時間レースへの出場経験もある元レーサーの福田良さん。彼は「ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)を使って、ハンドルだけ操作して付いてくると楽ですよ」と優しくアドバイスしてくれた。

トラピスト修道院に到着すると、梅が綺麗に咲いていた。ドローンを駆使した撮影のために、何度も同じ道を行ったり来たり。撮影が終わると、名物のソフトクリームだけ食べ、次は函館山へと向かう。つねに法定速度遵守だが、急ぎ足だ。函館山へは、直前に2kmほどのワインディングコースがあった。ぼくはジャズを聴きながら、優雅に進んだ。ワインディングを"ゆったり攻める"この感覚は、やっぱり超高性能SUVのウルスならでは得られる心理的余裕ゆえだ。

函館山での撮影を終え、初日の宿泊地である洞爺湖のホテルに到着。走行距離253km、走行時間は約5時間であったが、ACCをメインにドライブしたこともあり、疲れをあまり感じなかった。

ウルスとは昔からの友達のようになれる2日目は、洞爺湖から「ジェットコースターの路」という通称を頂戴するほどのダイナミックな高低差で知られる美瑛町西11線農免農道を経由し、小樽運河へと向かう。距離は435kmだ。

このウルスには、12人の自動車ジャーナリストから集めたプレイリストが用意されていた。ふだんの自分のクルマではかけないプレイリストなので、これは自分のクルマではないという気がするが、選ばれた曲を聴いてみると意外と楽しい。研ナオコってこんなに歌がうまかったんだ……、松山千春は北海道に合うなぁ……、『木綿のハンカチーフ』に歌詞の続きがあったら面白いだろうなぁ……、とこれはこれで発見があった。

富良野を過ぎたところで、ウルス独特の、センターコンソールに設置されたタンブーロ(太鼓型の操縦かんのようなドライブモードセレクター)を触る。このタンブーロの右に「EGOスイッチ」(ECOではない)があり、トラクション、ステアリング、サスペンションのそれぞれを、スムーズ、ミディアム、スポルティボと自分好みにアレンジできる仕組みだ。街中走行では、3つともスムーズが良かったが、ワインディングでは、トラクションはスポルティボに、ステアリングはミディアムに、サスペンションはスムーズに設定するのがベストだと思った。そして、このようにウルスをあれこれいじっていると、研ナオコを聴いていたときは他人のクルマと感じていたのに、いつの間にかウルスは、昔からの友人のように自分にフィットしてきた。そう、ウルスは自分化できる。

少年たちが手を振ってくれた道中、踏切があった。もしウラカンやアヴェンタドールを運転していたら、回り道をして踏切を避けた。でも、今回はウルス。車高は余裕たっぷりだ。この点は、よりグランドツーリングに相応しいと感じた。そして、道中まったくトラブルなく、目的地である小樽運河へ到着。小樽の公園でサッカーをしていた少年たちが日本縦断していることに気づいたのか、ワクワクした様子で手を振ってくれていた。これぞ、人にも情熱を分け与えるランボルギーニの醍醐味だ。ぼくは19年越しの旅の続きを幸せな気持ちで終えることができた。

Lamborghini Urus最高速度305km/hのパフォーマンス、大人4人が余裕を持って旅行に出られるスペース、そして瀟洒なインテリアや先進的な運転支援装置などを備えた全能のスーパーSUV。並ぶ者のない存在感は多くのセレブリティから支持されている。

SPEC全長×全幅×全高:5112×2016×1638mm
ホイールベース:3003mm 車両重量:2200kg
エンジン排気量:3996cc 最高出力:650hp/6000rpm
最大トルク:850Nm/2250~4500rpm
乗車定員:4~5名 価格:¥30,681,070~

Photos 桐島ローランド Rowland Kirishima(Maserati) / Words 森口德昭 Noriaki Moriguchi@GQ

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