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アウディ、EV戦略の本命「Q4 eトロン」発表 RAV4サイズで「プレミアムEVのナンバー1を目指す」

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アウディ、EV戦略の本命「Q4 eトロン」発表 RAV4サイズで「プレミアムEVのナンバー1を目指す」

全長4.6m、全幅1.87mの電気自動車

独アウディが、日本市場にEVを本格的に投入してきた。

【画像】アウディのEV「Q4 eトロン」【発表会場から】 全35枚

これまでは1000万円級のEVを展開していたが、ここに来て入口価格が599万円、それもトヨタRAV4サイズの電動SUVを発表したのだ。

新型EVの名は「アウディQ4 eトロン」。「eトロン」はアウディの電気自動車につけられるネーミングだ。

アウディ ジャパンのラインナップではコンパクトSUVに位置づけられ、内燃エンジン車の「Q3」と「Q5」の間の大きさで手に入るEVということになる。

発表会に登壇したマティアス・シェーパース日本法人ブランド・ディレクターのメッセージは明確だった。

「今後のeトロン戦略、台数構成に関しても中心的な存在になる。目指すのは、プレミアム電気自動車ブランドのナンバー1。日本でそれをチャレンジしていきたい」

2022年の秋以降に発売予定というQ4 eトロンは、ボディサイズが全長4.59m、全幅1.87m。日本ではトヨタRAV4にあたる大きさだ。

航続可能距離 500km超え

面白いのは1つ上のクラスとなるアウディQ5よりもインテリアの全長が長く、室内空間・荷室は上位モデルに匹敵するスペースを有していること。

エンジンを搭載しないことでフロント・オーバーハングを減らし、その分ロング・ホイールベース化することによって、後席・荷室の空間を広げることに成功した。

今回展示された車両は「Q4 40 eトロンSライン」という上位グレード・モデルの欧州仕様車。日本仕様は全車右ハンドルだ。

一充電の航続可能距離は516km(欧州仕様)。日本仕様の正確なスペックは、今後明らかになる。

充電方法/価格について

充電に関しては、200Vの普通充電は標準3kW、オプションで最大8kWまで対応する。

急速充電は、CHAdeMO規格の125kWでチャージすることができ、5%から80%まで38分で充電できるという。

アウディQ4 eトロンの価格は599万円~689万円。

SUVクーペ・ボディの「Q4スポーツバックeトロン」も日本導入されることになり、そちらの価格は688万円~716万円だ。

いずれもパワートレインはモーター1基(204ps/31.6kg-m)で、後輪駆動となる。

発表会では、マティアス氏と伊藤忠総研の深尾三四郎 上席主任研究員によるトークセッションも開催。

EVと自動車産業の今後について語られた。

モビリティが運ぶのは、ヒトじゃない?

深尾氏は「キーワードはボーダレス。モビリティはヒトを運ぶのではなく、新しい価値を運ぶもの。脱炭素であったりSDGsであったり。その方法論のワン・オブ・ゼムとしてEVがある」と話す。

「メーカー間の垣根、OEMとサプライヤーの間、官民の間、他業界とのボーダーが非常に薄くなってきていて、いろんな産業とともに考えて、社会全体の話をしていくことになる。物作りも重要だけれど、価値作りというものを、日本も海外も関係なく、ボーダレスにやっていくことに期待したい」

これを受けてマティアス氏は、「いずれ(車載の)OS、もしくは充電インフラ、電気自動車を、IT企業と作ったり、コラボしなければいけない時代は来るかもしれない。そこではスケールが重要になってくる」

「VWグループとしては、そのスケールメリットをいかに発揮できるか、というのが今後の戦略になる」と語った。

100年に一度の変革期を迎えていると言われる自動車業界。

クルマのことばかり追いかけていると、EVの本格普及、その是非の議論ばかりに気を取られてしまう。

“新しい価値作り”という社会のうねりは、もっと大きな規模でダイナミックに進んでいるようだ。

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