現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > フリード優勢か? それとも新型ステップワゴン?? ホンダミニバン徹底比較!! 軍配はどちらに

ここから本文です

フリード優勢か? それとも新型ステップワゴン?? ホンダミニバン徹底比較!! 軍配はどちらに

掲載 更新 16
フリード優勢か? それとも新型ステップワゴン?? ホンダミニバン徹底比較!! 軍配はどちらに

 一家に一台のペースで普及しているファミリーカー。その主力となっているのがミニバンである。しかし、ホンダではオデッセイが販売終了し、ミニバンは5月に発売される6代目ステップワゴンとフリードの2車種だけとなった。

 ホンダのミニバン選びでは両者の選択で悩む人が多い。そこで本稿では、それぞれのボディサイズや燃費、快適さなどを比較し、ベストバイを考える。

フリード優勢か? それとも新型ステップワゴン?? ホンダミニバン徹底比較!! 軍配はどちらに

文/木村俊之、写真/奥隅圭之、雨田芳明

運転しやすさはどちらが有利? ボディサイズで比較

シンプルでクリーンなデザインで登場した新型ステップワゴン。2022年2月4日から予約受注開始、5月26日に発売予定となっている

 ステップワゴンとフリードを比較するうえで、ボディサイズにおける意見は無視できない。まずは、それぞれのボディサイズを比較しよう。

ステップワゴン(7・8人乗り)
全長4800mm×全幅1750mm×全高1840mm タイヤサイズ205/60R16
フリード(6・7人乗り)
全長4265mm×全幅1695mm×全高1710mm タイヤサイズ185/65R15

 ステップワゴンの方が一回り大きく、その差は全長で53.5cm、全幅で5.5cm、高さは13cmだ。これらの差が取り回しにどのような影響を与えるのだろうか。

 6代目ステップワゴンはサイズアップされ、運転に今ひとつ自信が持てない人にとっては少し大きく感じるだろう。「大きいクルマだと狭い道やすれ違いが心配」という声は多い。そうした声に応えるのがフリードの存在だ。

 運転時のポイントは、右左折や駐車の際にステップワゴンの長いホイールベースが生み出す、大きな内輪差になるだろう。ボディサイズが大きく、デザインが洗練されたステップワゴンも魅力的だが、ファミリーカーとしての機動性や運転のしやすさを考えると、小回りが利くフリードが一歩リードか。

勝敗:フリードの勝ち

ガソリン代でどのぐらいの差? 両車のコスパでチェック!!

2016年9月に登場した現行フリード。2019年10月にマイナーチェンジを実施、内外装の変更とともに、全タイプにホンダセンシングを標準装備

 ベースグレードを比較すると100万円近くの金額差があるフリードとステップワゴン。今回は価格帯を近づけて、フリードHYBRID CROSSTAR・Honda SENSING(278万1900円)と、ステップワゴン1.5LターボAir(299万8600円)で経済性を比較する。

 まずは、税金関係だが、自動車税は両車同排気量で、共に年間3万500円だ。登録時や車検時に必要な重量税はステップワゴンが3万2800円、フリードが2万4600円と、その差は8200円である。

 ステップワゴンの燃費(新型は公表前のため先代の値)は、1.5Lガソリンターボ車でWLTCモード燃費13.6km/Lだ。年間1万キロ走行した時のガソリン代をレギュラーガソリン(1L/150円)で計算すると、年間11万294円となる。対するフリードはWLTCモード燃費20.8km/Lで、1年間に必要なガソリン代は年間7万2115円だ。

 300万円弱の車両本体で、ハイブリッドが選べるフリードなら、年間で3万8179円もガソリン代が安くなる。車両本体価格も安く、ランニングコストも下がるため経済性が高いのは、フリードであろう。

勝敗:フリードの勝ち

居住性と荷室の充実さではどちらに軍配?

 フル乗車時の荷室を比較すると、若干ステップワゴンに分がある程度。リアゲートから3列目シートまでの距離はフリードで約25cm、ステップワゴン(先代)で約43cmとなる。

 3列目は跳ね上げて格納するフリード。荷室長は長くなるが跳ね上げたシート分だけ荷室幅は狭くなってしまう。Cピラーに面した後方側面の窓を隠し、視認性が悪くなることもデメリットだ。

 いっぽう、ステップワゴンは3列目を床下収納できるため、荷室幅を充分に活用できる。子供の自転車を乗せての外出や、アウトドアなどで多くの荷物を持って移動するなら、ステップワゴンを選ぶべきだろう。

 次に居住性だ。フリードはかなり手狭で、3列目に大人が座るのは窮屈になる。子供が乗るのであれば問題ないが、エマージェンシーシートと割り切ったほうがいい。3列目使用中の2列目シートも、大人が座ると膝から拳2個分ほどでミニバンの解放感とは程遠く感じる。フリードを選ぶなら3列目を常時使わない3~4名乗車がおすすめだ。

 ボディ全長が長く、フル乗車でも余裕があるのはステップワゴン。特に2列目(7人乗り)は、前後左右にシートを移動することができ、利便性が抜群だ。新型の3列目から前方を見ると、シートやウィンドウ下端が水平に揃っている。3列目に乗っていても、車酔いしにくいデザインにしてあるのは好印象だ。室内は、快適性も実用性もステップワゴンが圧倒的に優位である。

勝敗:ステップワゴンの勝利

総合的に分析した結果はいかに?

 フリードとステップワゴンで迷うユーザーは3~4人での乗車をベースに考えることが多いだろう。経済的に余裕がれば、クルマとしても余裕のあるステップワゴンをおすすめしたい。

 ただし、総合的な完成度やコスパでは、今のところフリードが優勢だと思う。新型ステップワゴンは、フリードに比べて価格の高さがネックだが、それを上回る質感や快適性があれば勝負になる。新型ステップワゴンの完成度次第では逆転もあり得るだろう。

勝敗:暫定でフリードの優勢勝ち

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
ベストカーWeb
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
AUTOSPORT web
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
ベストカーWeb
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
AUTOSPORT web
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
ベストカーWeb
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
Auto Messe Web
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
AUTOCAR JAPAN
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
AUTOSPORT web
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
乗りものニュース
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
AUTOSPORT web
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
AUTOSPORT web
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
くるまのニュース
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
AUTOCAR JAPAN
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
AUTOCAR JAPAN
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
AUTOSPORT web
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
Auto Messe Web
「ラリーのコースなのでトンネル工事を休止します」 名古屋‐飯田の大動脈 旧道がレース仕様に!
「ラリーのコースなのでトンネル工事を休止します」 名古屋‐飯田の大動脈 旧道がレース仕様に!
乗りものニュース
紫ボディはオーロラがモチーフ、中国ユーザーが求めた特別なインフィニティ…広州モーターショー2024
紫ボディはオーロラがモチーフ、中国ユーザーが求めた特別なインフィニティ…広州モーターショー2024
レスポンス

みんなのコメント

16件
  • サイズが全然違うけど、比較対象になるか?
  • 突拍子もない比較だが意外と的を射ているかも。ホンダの大きくて高いクルマは売れないのよね。
    フィットはN-BOXに食われ、ステップワゴンはフリードに食われ。力の入れ所を間違えているのかも。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

316.9357.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

9.8534.9万円

中古車を検索
ステップワゴンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

316.9357.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

9.8534.9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村