この記事をまとめると
■日産セドリックは10代目まで販売された長寿モデルだ
かのジウジアーロも絶賛! もはやブランド自体が消滅したけど「ユーノス500」のデザインが秀逸すぎた
■7代目のデザインはライバルのクラウンと別路線に舵を切った記念碑的モデルだ
■灯火類やインテリアのデザインも挑戦的な仕立てとなっていた
日産の名セダンのデザインを全方位観察
長寿モデルをはじめ、何代かに渡って販売されるモデルはそれぞれの時代を反映させたコンセプトが盛り込まれており、もちろんそれはスタイリングにもいえること。
そこで、そんな各歴代のなかからあえてベストデザインを選んでみるのがこの企画です。何しろ個人的な意見ゆえ、苦情反論は受け付けませんので悪しからず(笑)。
●ユーザーの若返りを図ったダイナミックボディ
シリーズ第3回目となる今回取り上げるのは、日産のセドリックです。1960年発売の初代から2004年に生産終了の10代目まで生産された長寿モデルであり、日産ファンに深く愛された同車。その歴史のなかで筆者が選んだベストデザインは、1987年に登場した7代目(Y31型・ハードトップ)です。
ある意味日産らしい直線基調でまとめられた6代目までに対し、ドライバーズカーとしてダイナミックな佇まいによりユーザーの若返りを標榜。長くライバル関係にあった、トヨタのクラウンと別の道を歩み出した記念碑的なモデルです。
ボディの基本は当時の流行に沿った4ドアハードトップですが、その上でショートノーズやビッグキャビンを積極的に取り入れ、かつハイデッキとしたスタイルはじつにダイナミックで動感溢れるもの。そこへ先代までとは異なる曲面を採用した点も大きな変化でしょう。
フロントグリルは非常にシンプルで端正なイメージですが、大型のヘッドライトや特徴的なエンブレムなどにより高級感を演出。さらに、新設グレードのグランツーリスモでは大型バンパーやフォグランプ類により、下品にならない適度な「押し出し感」も打ち出しました。
サイドボディも基本はシンプルな面で、ショルダー部の細く繊細なキャラクターラインが格調の高さを表現。ウインドウまわりのメッキモールとガッチリとしたグリップ式のドアハンドル、さらには太いサイドプロテクターが高い質感も提示します。
●ホワイト人気に対抗した濃色ボディカラー
リヤでは、ヘッドライト同様に大型の横長テールランプが80年代的モダンさを感じさせますが、凹凸を付けた形状には上級感も。このライトはメッキモールで囲まれていますが、必要以上の過剰さは感じられません。
ボディカラーは、ライバルがスーパーホワイトを引っ提げて「白のクラウン」をヒットさせるなか、曲面ボディを意識した濃色系カラーを選択、豊かで美しい陰影を実現しました。
インテリアは前時代的な絶壁インパネをついに卒業、直線基調ながら奥行きや立体感のある造形へ。高級感はもちろん、グランツーリスモのスポーティ感にも対応した点がポイントです。
さて、このように今回は7代目をベストとしましたが、デザインという視点では10代目にも触れておくべきかもしれません。大きなカタマリをザックリ削ったような彫刻的なボディは、都市伝説的にポルシェデザインの関与が語られ、実際に日本車離れしたカタチでした。
そこは高く評価できるのですが、キャビン部を中心に若干の「緩み」が気になるところ。もしかして、優れたオリジナルデザインを社内で改悪した……なんてことがあったのでしょうか?
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みんなのコメント
ブロアムやセダンも良いが、グランツーリスモは独特のワルっぽさが堪らなかった。
このセドリックにはミーハー感のない風格があった。
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