この記事をまとめると
■人気お笑い芸人が意外な旧車を購入したことで話題となったクルマを紹介
ジャジャ馬だけどパワー感にシビれた! 今じゃあり得ないドッカンターボの国産モデル5選
■トヨタのホットハッチで通称「スタタボ」と呼ばれていた
■「スタタボ」の魅力を解説する
「スタタボ」とは”スターレット”の”ターボモデル”のことだ!
お笑い芸人のロンドンブーツ1号2号、田村亮さんがYOUTUBE上で購入を発表した「スタタボ」ことトヨタ スターレットターボ。このモデルは果たしてどんなクルマだったのだろうか?
そもそもスターレットとは、トヨタの小型大衆車「パブリカ」の上級かつスポーティバーションの「パブリカ・スターレット」として1973年に登場したものに端を発しており、歴代のスターレットや直接的な後継車種であるヴィッツ→ヤリスの車両型式に「P」が入るのも(例:KSP210)パブリカの流れを汲むモデルを表しているためなのだ。
初代、2代目とFRレイアウトを踏襲していたスターレットであるが、3代目からは時代の流れに乗って、車格や1.3リッターの排気量はそのままに(エンジン型式は一新)フロントエンジンフロントドライブのFFレイアウトを採用。亮さんが購入したモデルは、この1984年にデビューした通算3代目モデルである。
ホットハッチのお手本のようなクルマだった
それまでもスターレットは小型大衆車というキャラクターを持つ一方で、モータースポーツのベース車としても人気があり、FFとなった3代目でもスポーティな「Si」グレードなどが用意されていた。
新開発された2E型エンジンは、Siを含む上位グレードに電子制御燃料噴射装置を採用(2E-ELU型)し、1.3リッターながら93馬力を発生するホットな仕上がりとなっていたが、1986年にはインタークーラーターボをプラスし、105馬力を発生するターボモデルが登場。
当時のターボモデルらしく、過給圧が高まるとともに急激なトルク変動をみせる「ドッカンターボ」であったが、その特性を「辛口ターボ」とCMなどで表することでそのじゃじゃ馬っぷりを魅力へと昇華。スターレットターボは「スタタボ」の愛称でストリートからモータースポーツ会場まで、幅広いユーザーに愛される1台となったのである。
なお、亮さんが購入したスタタボはグリル内にフォグランプが備わる外観から判断するに1987年12月に実施したマイナーチェンジ後に登場した最後期モデルと思われる。このマイナーチェンジでは外観の小変更のほか、最高出力も105馬力から110馬力へと高められている。
ちなみに1988年当時のターボSの新車価格は134.8万円であり、単純な貨幣価値の違いや必須装備の違いなどもあって一概に比較はできないものの、安価で購入できるホットモデルがあったあの頃を少しうらやましくも思ってしまった。
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