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同じではないことが重要だった! 77万円のエクストラで「世界に1台のセンチュリー」になるハンドメイドの純正アクセサリー「匠スカッフプレート」

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同じではないことが重要だった! 77万円のエクストラで「世界に1台のセンチュリー」になるハンドメイドの純正アクセサリー「匠スカッフプレート」

 この記事をまとめると

■新型センチュリーはカスタマーのあらゆる要望に応えるテーラーメイドにも対応する

ミリ波レーダーカメラを仕込んだ鳳凰エンブレムと11工程による鏡面仕上げボディが圧巻! 新型センチュリーのここがスゴい

■発表会では豊田章男会長のリクエストに応じたスライドドアのGRMN仕様も公開された

■世界に1台のセンチュリーを手軽に作り上げる方法としては77万円の匠スカッフプレートもある

 テーラーメイドも当たり前なショーファーカーの世界

 ショーファーカー(オーナーは後席に座る前提のクルマ)の新しいスタイルとして2BOXフォルムを提案した新型センチュリーが話題となっている。トヨタの発表によれば月産30台で、メーカー希望小売価格は2500万円という、けっして大衆向けとはいえないモデルが、これほど注目を集めているのは、なんとも不思議な気持ちになる。

 おそらく、わざわざ説明を受けずとも、新型センチュリーに日本文化の美意識や品格が込められいることを多くの自動車ファンが感じていることが、高い注目度につながっているのだろう。トヨタのみならず、ショーファーカーの日本代表という風に市場は受け止めているのかもしれない。

 ショーファーカーといえば、各国を代表するVIPが乗るクルマである。パワートレインなどに共通するメカニズムはあれど、VIPの要望に合わせてディテールをワンオフ的に仕上げていくことが求められる世界のクルマともいえる。

 新型センチュリーにおいては、そうしたテーラーメイド的な対応にも応えると、公式に認めている。

 これまた、話題となっているように、有明アリーナで開催された新型センチュリーのワールドプレミアでは、本来はヒンジドアである後席ドアが電動スライドドアとなり、ブレーキキャリパーが赤く塗られたGRMN仕様がステージ上に飾られた。GRMN仕様の価格や詳細は明らかとなっていないが、発表会では「お好みにあわせたワンオフ仕様にも対応できるという一例です」といった旨の説明もあった。

 新型センチュリーのボディカラーにしても同様だ。カタログには、5種類のツートーン、2種類のモノトーンが載っているが、オーダーがあればボディのキャラクターラインにあわせて塗り分けるような対応も考慮しているという。

 ある意味、金に糸目をつけなければ、世界に一台だけのセンチュリーを手に入れることも可能というわけだ。

 高級車に乗っていれば満足という域をとうに超えた真のセレブリティにとって、トヨタという大メーカーがテーラーメイド的に対応するというのは魅力といえ、新型センチュリーを選ぶインセンティブになることだろう。

 造形がそれぞれ異なるハンドメイドの純正アクセサリー

 とはいえ、そこまで手間とお金をかけなくとも「世界に一台のセンチュリー」を手に入れることは可能なのだという。

 そのキーとなるのが純正アクセサリーとして用意される「匠スカッフプレート」だ。

 一台分で77万円、後席用だけでも44万円という価格をつけているこのスカッフプレートは、トヨタの試作車づくりを担っているような腕利きの板金職人から選ばれた匠によってハンドメイドで製造されるという。

 ステンレス製プレートに、ハンマーを使って”柾目”をつけるという作業は、完全に匠の技といえる世界。型を使っていないため、まったく同じものが生まれることはない。

 しかも、デザイナーと匠が世界観を共有することで、あえて同じ模様ではなく、世界にひとつだけの柾目とすることを意識しているのだという。少なくとも、この純正アクセサリーを選べば、世界に一台だけのセンチュリーになるといえるのだ。

 一般論だが、自動車のような工業製品における品質管理というのは、同じものを量産しているかどうかがチェック項目となる。しかし、新型センチュリーの「匠スカッフプレート」においては、”同じでない”ことが重要なのだ。まさにショーファーカーオーナーのマインドを理解したからこそ生まれたアイテムといえる。

 その意味では、半世紀以上続いてきたセンチュリーの延長上に、新型モデルは存在しているともいえそうだ。

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