現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「LFA2」は本当に出るのか? 「Lexus Electrified Sport」の正体は?? トヨタに存在する3つのスーパースポーツ計画とは

ここから本文です

「LFA2」は本当に出るのか? 「Lexus Electrified Sport」の正体は?? トヨタに存在する3つのスーパースポーツ計画とは

掲載 更新 63
「LFA2」は本当に出るのか? 「Lexus Electrified Sport」の正体は?? トヨタに存在する3つのスーパースポーツ計画とは

 2021年12月14日、トヨタが行なった「バッテリーEVに関する説明会」は日本だけでなく、世界中に驚きを与えた。自動車メデイアばかりか、新聞、テレビ、経済紙ほか、あらゆるメデイアに取り上げられ、EVに対して後ろ向きと言われていたトヨタがイメージを払拭すべく、これまで明らかにしていた2030年までにEVの販売を年間200万台から350万台へ上乗せ、投資額も4兆円規模まで一気に引き上げることを発表した。

 ここで展示された16車中、2022年内に発表されるレクサスRZ、東京オリンピック・パラリンピックで実際に運用されたeパレット、そして発表ずみのbz4 Xを除き、13車種が世界初公開となった。

レクサス マセラティ ベントレー・・・激安だけど見栄を張れる中古高級車7選

 これだけ一気に公開されると、どこまで市販されるのか大いに気になるところだ。そこで発表車のなかでも最も気になるスポーツカーと、レクサスで開発が進められているという「LFA2」との関連について、現時点で分かっている情報を整理してお届けしたい。

文/ベストカー編集部
写真/TOYOTA、ベストカー編集部、三橋仁明/N-RAK PHOTO AGENCY

◼Lexus Electrified Sportと2025年頃発表の「LFA2」

 2021年12月に一挙公開されたコンセプトカーの中で、クルマ好きが最も注目した1台はLexus Electrified Sport(エレクトリファイド スポーツ)だったろう。見るからにスーパースポーツらしいデザインで、レクサスのスポーツモデルの象徴として、ふさわしい迫力がある。2010年にデビューした名車、LFAの正当な後継車ともいえるスタイルだった。

2021年12月、一挙13台のコンセプトカーが世界初公開された。その中でも最も注目度が高かったのが、このLexus Electrified Sport。この発表会でレクサスは2035年までに販売の100%を純EVとすることも合わせて発表された。撮影:三橋仁明/N-RAK PHOTO AGENCY

 そのいっぽうで、現在トヨタは2025年頃、レクサスブランドで新しいスーパースポーツを計画している…という情報が編集部に入っている。いや本当に入っているんです。入っているからには報じないわけにはいかないんですって。

 これはGR(ガズーレーシング)に詳しい関係者からの証言だが、トヨタはルマンのレギュレーションに合わせ、ハイブリッドのハイパースポーツ(仮称GRスーパースポーツ)の市販を目指してきた。実際、約3億円というプライスで世界中の関係者に購入の打診をしてきて、100台とも言われる限定販売台数は、打診時点で完売状態という話も聞かれた。膨大な開発費をかけたこのハイパースポーツ開発は、2022年1月の東京オートサロン2022で公開された「GR GT3 Concept」に継承。GT3カテゴリーに狙いを定め、2022年内にもテスト車両が走り出すべく開発を続けているという。

 ただこの「GT3 Concept」ともまったく別に、トヨタのスポーツブランドを象徴するスポーツカーの開発ラインも動いているという。それが2025年頃の発表に向けて開発が進められている「LFA2」だ。

 2021年12月に公開されたLexus Electrified Sportを見たときに、もしかしたら、LFA2はこのモデルのことで、つまり「EVとして登場するのか」とも思えたが、発表の裏側をGR関係者に聞いたところ、開発中のLFA2は別物だという。

 このLexus Electrified Sport は第3世代EVであり、デビューは早くとも2030年頃になるということだった。

 今動いているLFA2はV8、4Lのツインターボエンジンを搭載する予定で(つまりBEVではなくガソリンエンジンを搭載したハイブリッド仕様でありレクサス最後のガソリンエンジン搭載車)、カタログモデルとして予定され、かつての初代LFAとは異なりカーボンシャシーではなく、現行のトヨタのFRプラットフォーム「GA-L」を使い、比較的リーズナブルな価格で登場してくる可能性があるという。

上述のレクサス製EVとは別のラインで開発が続いているというLFA2。画像はベストカー編集部作成のCG

 レクサスブランドながら、トヨタとしてコンベンショナルな最後のスポーツカーとなる予定だ。ただし、前述のとおりシステムにモーターを組み込んだハイブリッドになる可能性は高く、市街地モードではEV走行ができるHVスポーツになるはず。

 ざっくり言うと、いまトヨタ社内ではフラッグシップスポーツモデルと呼べるスーパースポーツカーの開発が3つ動いているということだ。
(1)LFA2(2025年頃に発表するHVもしくはPHEV)
(2)GR GT3 Concept(2023年頃に発表するがレーシングユースのみ)
(3)Lexus Electrified Sport(2030年以降に発表する純EV)
(ただ、開発ラインは相互に連携しており、またそれぞれがよく統合、廃止されたりするので、現時点では別ラインで動いていても、LFA2開発計画がLexus Electrified Sport開発と統合されたり、今後中止や凍結される可能性も、残念ながらあります…)

■それで「LFA2」ってどんなクルマになるのか

 LFAの初代モデルが500台の限定生産で3750万円だったのに対し、LFA2はおそらく2500~3000万円くらいの設定となりそう。このLFA2の最高出力は700馬力前後とも言われ、ガソリンエンジン車として最強の部類のパワーを狙うらしい。

 いっぽうのLexus Electrified Sportはかなり先(2030年以降)に登場するスーパースポーツということになり、それはそれで楽しみでもある。

 このLexus Electrified Sportの公表されているデータは少なく、1−100km/hの加速は2秒台前半、航続距離は700kmという程度。しかしこの加速力は現行GT-R並み。というか、現在のスーパースポーツと同等のパフォーマンスとなる。

 全固体電池の開発状況にもよるが、軽量な全固体電池の採用となれば、性能と航続距離というEVの相反する弱点を克服することにもなり、極めて高性能なスーパースポーツが誕生することになるだろう。

 今回GRに詳しい関係者の取材の中に重要な情報があった。

 というのも2025年に登場するLFA2のデザインは、このLexus Electrified Sportのフロント部分が酷似しているということだった。トヨタは今回の発表に合わせ、相当数のプロトタイプと、デザインスタディモデルを急遽作ったという。

 もちろん、まったく新しく根拠のないデザインではなく、トヨタやレクサスの未来を反映したものであることは間違いない。そうした中で、2025年くらいに予定されるLFA2のデザインを一部採用したということは十分考えられる。

 Lexus Electrified Sportがこのままのデザインで出るかといれば、まだまだ変わることはある、ということになるが、その前にこのイメージを持ったLFA後継車が誕生するだろうということを伝えておきたい。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ロゴを刷新した新生ジャガー、デザインビジョンコンセプト発表へ…12月2日
ロゴを刷新した新生ジャガー、デザインビジョンコンセプト発表へ…12月2日
レスポンス
【遂に価格決定】フォルクスワーゲン新型ティグアン 3世代目は7年ぶりのモデルチェンジ
【遂に価格決定】フォルクスワーゲン新型ティグアン 3世代目は7年ぶりのモデルチェンジ
AUTOCAR JAPAN
もうこんな[クルマ]作れないかも?? 買うなら今よ初代[コペン]!!
もうこんな[クルマ]作れないかも?? 買うなら今よ初代[コペン]!!
ベストカーWeb
レクサス「UX300h」に特別仕様車/「LBX」にエントリーグレードを設定! 511万円と420万円からというお値段以上の中身を紹介します
レクサス「UX300h」に特別仕様車/「LBX」にエントリーグレードを設定! 511万円と420万円からというお値段以上の中身を紹介します
Auto Messe Web
はみ出した看板! 酔って道路に座り込み! ヘタしたら打ち水も! そこかしこで見かける道路交通法違反
はみ出した看板! 酔って道路に座り込み! ヘタしたら打ち水も! そこかしこで見かける道路交通法違反
WEB CARTOP
欧州フォード、2027年末までにさらに4000人削減 EV工場も生産調整
欧州フォード、2027年末までにさらに4000人削減 EV工場も生産調整
日刊自動車新聞
【ヨーロッパ以外で初】本日から開催! アルピーヌA110RGTが「フォーラムエイト・ラリージャパン2024」参戦
【ヨーロッパ以外で初】本日から開催! アルピーヌA110RGTが「フォーラムエイト・ラリージャパン2024」参戦
AUTOCAR JAPAN
今年は飛びませんように……ラスベガスGP、マンホール/水道管の蓋を舗装&補強。昨年とばっちりのサインツも「安全が何よりの願い」
今年は飛びませんように……ラスベガスGP、マンホール/水道管の蓋を舗装&補強。昨年とばっちりのサインツも「安全が何よりの願い」
motorsport.com 日本版
EV好調のシトロエン『C3』新型、欧州カーオブザイヤー2025最終選考に
EV好調のシトロエン『C3』新型、欧州カーオブザイヤー2025最終選考に
レスポンス
ルノー新型「5 Eテック」は約450万円から 英国仕様が発表、春に納車開始へ レトロな最新EV
ルノー新型「5 Eテック」は約450万円から 英国仕様が発表、春に納車開始へ レトロな最新EV
AUTOCAR JAPAN
通学向けに特化した専用設計 ヤマハ新型「PAS ULU」登場 バイクメーカーならではの設計が
通学向けに特化した専用設計 ヤマハ新型「PAS ULU」登場 バイクメーカーならではの設計が
バイクのニュース
レクサス新型「“和製”スーパーカー」に反響多数! V8×超美麗ボディに「いつ登場する!?」「憧れる」の声も! 噂の「LF“R”!?」に期待高まる
レクサス新型「“和製”スーパーカー」に反響多数! V8×超美麗ボディに「いつ登場する!?」「憧れる」の声も! 噂の「LF“R”!?」に期待高まる
くるまのニュース
いまさら聞けない「水素自動車」って何? メリット/デメリット、課題とは 普及は実現可能か
いまさら聞けない「水素自動車」って何? メリット/デメリット、課題とは 普及は実現可能か
AUTOCAR JAPAN
10年の休眠を経てシングルナンバーで路上復帰! 激レアいすゞ「ベレットGT」のファストバックに34年…2年がかりでリフレッシュ!!
10年の休眠を経てシングルナンバーで路上復帰! 激レアいすゞ「ベレットGT」のファストバックに34年…2年がかりでリフレッシュ!!
Auto Messe Web
ペダル踏み間違い時加速抑制装置、国連基準化 2025年6月義務化へ 日本発の技術が世界標準に
ペダル踏み間違い時加速抑制装置、国連基準化 2025年6月義務化へ 日本発の技術が世界標準に
日刊自動車新聞
メルセデスベンツ、新型EVバス『eIntouro』発表…欧州初の無線更新可能なバスに
メルセデスベンツ、新型EVバス『eIntouro』発表…欧州初の無線更新可能なバスに
レスポンス
ホンダ新型「N-BOX」登場! 史上初「映える」凄い“オシャ内装”採用! めちゃ便利な「画期的な機能」も搭載! リラックスできて“テラス気分”な「軽バン」とは?
ホンダ新型「N-BOX」登場! 史上初「映える」凄い“オシャ内装”採用! めちゃ便利な「画期的な機能」も搭載! リラックスできて“テラス気分”な「軽バン」とは?
くるまのニュース
ダイハツ、タフトを一部改良 法規対応で安全装備を追加 価格は6%値上げ
ダイハツ、タフトを一部改良 法規対応で安全装備を追加 価格は6%値上げ
日刊自動車新聞

みんなのコメント

63件
  • LFAの魅力はあのV10エンジンなんだから、V8のツインターボではいくらパワーあって速くてもLFAの後継にはなりえない。
    だから出すにしても違うモデル名で出すべきですね。
  • もうちょい時間空けて投稿しな?
    一人で何回コメントしてんねん
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

3750.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索
LFAの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

3750.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村