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デラックスなのに廉価グレード!? オヤジ感涙のトヨタ車の懐かし「DX」系グレード5選とその中身

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デラックスなのに廉価グレード!? オヤジ感涙のトヨタ車の懐かし「DX」系グレード5選とその中身

 この記事をまとめると

■「デラックス」というグレードは登場時は上級モデルに設定されていた

究極のオヤジキラー「クラウン」はマジメ一辺倒の優等生じゃなかった! なんとトラックまで存在した派生車が面白すぎる

■時代が進むにつれてより上級グレードが充実し、お買い得グレードにシフトしていった

■装備が充実しながらも安価だったので人気だった

「デラックス」の名を冠した思い出のお買い得グレードたち

 デラックスグレードは、1960年代後半には文字どおり豪華グレードとして設定されていたが1970年代に入ると、ハイデラックスやGLといった上級グレードが設定されるようになり、いつしかお買い得グレードとなっていった。ここではトヨタ車に絞って、筆者の心に残るデラックスグレードやそれに近いグレードをベースにした特別仕様車を紹介することにする。

 クラウンセダン オーナーデラックス(3代目)

 1967年にデビューした3代目クラウンでは、“白いクラウン”のキャッチフレーズの下、それまでの“黒塗りのハイヤーや社用車”イメージだったクラウンをオーナーカーとして普及させようとした。そしてその目玉が“オーナーデラックス”だった。

 2リッター直6エンジンを搭載し、大型時計、AMラジオ、ヒーター、サイドベンチレーター、ルームベンチレーターなど、デラックスより若干装備内容を落とし、買い得感を高めながらもボディカラーが5色あり、ホワイトもオーナーデラックスから選べるようになっていた。

 マークII L(3代目)

 1976年に通称“ブタ目”と呼ばれる3代目マークIIがデビューしている。マークIIでは2代目から直4に加えて直6をラインアップしており、3代目からその後最終モデルまで最上級グレードとして“グランデ”が設定されている。2代目では最上級グレードとなるGSLがありこれは6気筒となり、グランデも6気筒となる。ベーシックグレード自体は4気筒となるのだが、6気筒にもいくつかグレードがあり、豪華装備を持たないベーシック6気筒グレードとして2及び3代目ではL、4代目ではLEが設定されていた。

 LやLEでは、6気筒エンジンを搭載しているのに、パワーウインドウすら標準装備されない簡素な装備となっていた。「ゴージャスでなくてもいいから6気筒エンジン搭載車が欲しい」というニーズへ向けたグレードであった。ちなみに3代目LではATではフロア式のほかコラム式も選べ、4代目LEでは、ほかの6気筒車がMTは5速MTのみだったのに対し、4速MTも選べるようになっていた。

 コンパクトカーや大衆車にも「DX」が普及

 カローラ カスタムDX(4代目)

 4代目カローラは1979年にデビューしている。このころになるとデラックスも“DELUXE”ではなく、“DX”と略称が使われるようになる。カスタムDXは最廉価グレードとなり、ラジオもつかず、車内やトランクの床も塩化ビニール敷きとなるスタンダードをベースに、ファミリーユースにも対応させた買い得グレードとなっていた。

 スタンダードの装備に対し、通発レザーシート(でもビニール地)、AMラジオ、ニードルパンチフロアカーペット、シガライター、トランクマット、コートフック(専用装備)などが追加で標準装備されていた。当時の東京地区価格で1300 4ドアカスタムDX(4MT)が77.1万円。スタンダードより5.3万円高であった。ボディカラーもスタンダードは白1色なのに対し、白を含む6色が用意された。

 スターレット ソレイユ(3代目)

 1984年にデビューした3代目スターレットのDXグレードをベースにした特別仕様車。軽自動車並みに買い得な価格設定だったのが印象的である。“ソレイユLエクストラ”では、エアコン、パワーステアリング、ブロンズガラス、カラードドアミラー&バックドアガーニッシュ&スチールホイール&ハーフキャップ、専用ストライプ、バックドア&フユーエルリッドオープナー、デジタル時計、ドアアームレスト、専用シート表皮、専用ドアトリム表皮、防眩インナーミラー、熱線式リアウインドウデフォッガーが特別装備となり、当時で3ドア 4MTで88.8万円であった。

 当時はこの手の特別仕様車は軽自動車やコンパクトカーでは当たり前のように設定されており、買い得感を競い合っていた。

 カリーナSG マイロード(4代目)

 1984年にセダンでは初となるFF方式を採用したカリーナ。DXグレードのひとつ上のSGというグレードをベースにした特別仕様車がマイロード。このマイロードは2代目から最終となる7代目まで設定された、カリーナとしては伝統的特別仕様車でもあった。筆者個人としては4代目マイロードの買い得感がとくに高いと感じるので4代目を紹介する。

※画像は1500 SG-Extra

 最大の特別装備がベースのSGには装着されないタコメーターが装備されること。さらにカラードウレタンバンパー、カラード電動リモコンドアミラー、パワーステアリング、ブロンズガラス、パワーウインドウ&電磁式ドアロックなどを特別装備。モデル末期にはエアコン&クールボックスも標準装備となった。1.5リッターエンジン車も用意され、値引き交渉次第では格下のカローラよりも買い得で格上のカリーナセダンに乗ることができるとして人気を博した。

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