この記事をまとめると
■ニュース番組で旧車好きの少年が紹介されていた
男性の「前のめり感」が招く悲劇! クルマ好き女子に対して「やってはいけない」勘違い行為5つ
■その少年はしばしば道端に放置されているような旧車を見に行くとのことだった
■その姿には過去の筆者と共通するものがあった
廃車を見に行くのが楽しみだった
先日テレビのニュース番組で、ある地方都市に住む旧車好きの少年が紹介されていた。その少年は時間を見ては、道端に放置されているような旧車を見に行っているとのことであった。
筆者はこのニュースを見て、“自分の子どものころと変わらないなあ”と思い出にふけってしまった。筆者が育った団地のまわりは、いまでこそ住宅が多く建ち並ぶようになったが、子どものころまわりにあったのは、田んぼや畑、空き地、そして森ばかりであった。そんな場所だったので、空き地などには廃車がよく放置してあった。そのころよく放置してあったのが、スバルR-2(R2ではない)であった。
R-2は“てんとう虫”こと、スバル360の後継車として1969年にデビューした軽自動車。スバル360同様にRR(リヤエンジン・リヤドライブ)方式を採用し、リヤに搭載されるエンジンは360cc空冷2気筒(のちに水冷タイプも追加された)であった。小学校低学年の時に、父の勤務先で房総半島に社員同士で海水浴に行くというイベントに家族で参加したことがある。すると、目的地の海水浴場最寄り駅に若手社員のカップルが新車で購入したモスグリーンのボディ色のR-2でやってきていて、乗せてもらったことをいまでも鮮明に覚えている。
クルマ好き少年のやることは今も昔も変わらない
友だちと情報交換し、新たにスバルR-2の廃車を見つけると、放課後一度家へ戻ってから、みんなで廃車を見に行っていた。たまたまなのだろうが、とにかくスバルR-2の廃車があちこちに放置されていた。そのほかでは、スズキ・フロンテやホンダN360、日産ブルーバード(510)などの廃車も見つけ、友だちと廃車を見に行ったのを覚えている。珍しいところでは、小学校の下校路にいすゞのジープ風スタイルの小型貨物自動車となる“ユニキャブ(1967年~1974年/4WDではなくFR)”の廃車が置いてあり、あまり馴染みのないモデルだったので、「これはなんだろう」と思っていたのを覚えている。
当時は自分の家にはマイカーがなかったので、廃車を見て回るだけでなく、ひとりで団地の駐車場をまわり、気になるクルマのインパネをのぞき込んだりしていた。また、近く(といっても少々距離あり)のバイパスの横断歩道橋の上や、高速道路にかかる橋の上から通るクルマを、時間の許す限り見ていた。そして、50歳を過ぎたいまでも海外出張へ行った時はできるだけ時間を作るようにして、幹線道路の脇に立ったりして通り過ぎるクルマを時間の許す限り眺めている。少年時代とやっていることが変わらないことに気がつくとともに、好きなことをこの歳まで仕事にできたという幸せを感じる。
時代は21世紀となり、そして令和となっても、クルマ好き少年のやることが、自分の少年時代と変わらないことを知り、なんだかホンワカした気分となった。
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みんなのコメント
工場に山のように積んであった。
あと廃バスを利用した食堂もあったな〜