■バイクのETC料金はどう変わるのか
国土交通省とNEXCO 3社は、二輪車の高速道路料金を普通車の半額にする、定率の料金割引を実施する方針を固めました。
現在、バイクの高速料金は「軽自動車等」の料金区分となっており、これは普通車の8割にあたる金額です。しかし、バイクが高速道路へ与える影響の少なさや占有スペースの小ささなどから、多くのライダーから値下げの要望が出されています。
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そうした状況のなかで、期間限定ではあるものの、バイクの高速料金割引が、実施されることになりました。この割引の目的としては、「二輪車の利用促進や地域の活性化等」が掲げられています。
詳しい適用条件は、ETCおよびETC2.0の車載器を搭載した二輪車で、対象期間は2022年4月から11月までの8か月。この期間中の土日、祝日の利用のみに適用されます。
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また、その対象となるのは、NEXCO東日本、中日本。西日本が管轄する高速道路で、一回の乗り降りにおいて走行距離が100kmを超える移動。この3社の管轄外となる一部の有料道路では、割引適用外となるので注意してください。 割引率は、従来のバイクの高速料金から37.5%引き。普通車の約半額となる計算です。
注意すべき点としては、割引を受けるには利用する前にインターネットで専用サイトにアクセスし、利用日を指定して申し込みをしないと適応されないこと。事前申告が必要となります。
■なぜ首都高の料金は上がりやすいのか
このように、値下げのニュースがある一方で、首都高ではこれまで高速料金のたび重なる値上げがおこなわれてきました。なぜ、首都高の料金は上がりやすいのでしょうか。
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国土交通省は2021年3月12日、高速道路料金についての新たな改定案として、「首都圏の新たな高速道路料金に関する具体方針(案)」を公表しています。
この案には、2022年4月からの首都高料金の実質的な値上げに関する内容も含まれています。
具体的には、ETC車載器を搭載する普通車の場合、距離単価は据え置きのままで、上限料金が現行の1320円から1950円に値上げ。これまでは、走行距離が35.7km以上で上限金額が1320円だったのに対し、4月からは走行距離が55km以上で上限金額が1950円に引き上げられ、距離は伸びたものの実質630円の値上げとなります。
また、現金払いの場合は、一部の区間を除き一律1950円。これを二輪車の条件にあてはめると、これまでは走行距離が35.7km以上で上限金額1090円だったのに対し、4月からは走行距離が55km以上で上限金額が1590円に引き上げられ、500円の値上げです。
その他の車種区分では、中型車が2310円で900円の値上げ、大型車が3110円で1030円の値上げ、特大車が5080円で2430円の値上げとなります。
これまでの首都高料金の値上げの推移を見てみると、2011年までは均一料金制で、普通車の料金が東京線で700円、神奈川線で600円、埼玉線が400円。3つの地区ごとに料金が異なり、複数の地区にまたがって走行した場合は、通過する地区ごとに料金が発生する仕組みです。
2012年1月からは、ETCの導入により料金の計算が可能となったことで、距離別料金制が導入されます。
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普通車の場合、現金支払いは原則一律900円に値上げとなり、ETC搭載車は6km以下で下限500円。6kmごとに100円ずつ加算され、24km以上で上限の900円となる、5段階で料金が設定されました。
それから約4年後の2016年4月には、普通車の上限料金が1300円に値上げ。ETC搭載車の料金は、0.1km毎に10円加算される料金体系となった一方で、4.3km以下の走行距離の場合は下限が300円に引き下げられ、首都高を利用する距離が短いほど安くなる仕組みになったのです。
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しかし、35.7km以上の走行距離の上限料金は1300円に引き上げられ、実質大幅な値上げとなりました。
また、車種区分の変更もおこなわれ、普通車(二輪、軽自動車、中型車含む)と大型車(大型車、特大車)の2車種区分だったのが、二輪・軽自動車、普通車、中型車、大型車、特大車の5車種区分に変更されました。
このように、頻繁におこなわれる高速料金の値上げの理由について首都高速道路は、「都市部の通過に際し周辺の路線よりも首都高速道路が割安な場合などがあり、依然として都市部に渋滞が発生している状況」を挙げ、都市部を通過する交通の抑制と、説明。新料金では、比較的に交通量が少ない深夜の利用を促すために、0時から4時までの時間帯のETC搭載車に限り、料金を20%割引する、深夜割引を導入するとしています。 ※ ※ ※
2022年4月から期間限定で、バイクの高速道路料金が半額になる定率割引が実施されます。
ETCを搭載し、100km以上を走行するバイクが対象のため、高速道路を利用したロングツーリングがお得になります。これを機に、ETC未搭載のライダーは、購入を検討してみるのも良いかもしれません。
一方で、首都高は4月から上限料金が引き上げられ、実質の値上げとなります。長距離を利用する人や現金払いの人は、利用の際にあらかじめよく確認し、明細が届いてその金額に驚いたということが無いように気を付けてください。
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みんなのコメント
車列の中を右へ左へチョロチョロすり抜けする奴を見ると、
これで事故ってこっち(車)の過失だと言われたらと思うと、
悪いけどバイクは増えて欲しくない。