2020年12月4日(金)にホンダの青山本社にて、ミニ四駆メディア対向レースが開催された。そのレースにベストカーWeb編集部も参加。
しかし、なぜホンダでミニ四駆レースが開催されたのか? 実は2020年11月にホンダeのミニ四駆が発売され、それを記念してのレース開催となったのだ。
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ベストカーWeb編集部もそのレースに参戦したが、素人担当が感じたこと、ミニ四駆の魅力、プロに聞いた初心者へのアドバイスなどを交えながらレポートしていく。
文/ベストカーWeb編集部、写真/TAMIYA、ベストカーWeb編集部
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ホンダeのミニ四駆が発売開始
2020年11月に発売開始となったホンダeのミニ四駆キット。ホンダeのエクステリアデザインを見事に再現。ボディカラーはチャージイエローのみ
まずはミニ四駆とは何ぞや? という人もいるだろうから、ミニ四駆について、簡単に説明しておきたい。
ミニ四駆は、1980年代に発売を開始。単3乾電池を動力源として、モーターにより走行する。フロントタイヤとリアタイヤは、ギアとシャフトでつなぐことで4WDとなっている。
ミニ四駆は手軽に組み立てられることを重視していることもあり、パーツ点数は少ない。ウィンドウ、ヘッドランプなどはステッカーで対応。単3乾電池は別売り
接着剤を使用せずはめ込みとビス止めというもの魅力で、慣れにもよるが、早い人で30~40分程度、遅くても1時間30分ほどで組み立てることができる。
これまで幾度かブームが勃発しているが、現在は安定した人気を誇る。元々は子供向けとして発売されていたものの、いつの時代も大人をも熱狂させる奥深さも持ち合わせている。
公認競技会も全国的に開催され、熱いバトルが展開されている。
新製品であるホンダeのミニ四駆キットは、32分の1スケールで、エクステリアはパーツ点数が少ないにもかかわらず、実車をうまく再現している。これにはホンダeの開発者も感心ひとしきり。
価格は1210円(税込み)と手頃なのもいい。
金属金具の使用により配線がなくスッキリ。ホンダeはVZシャシーを使用。前後をつなぐプロペラシャフト(手前の金属棒)により4WDとなっている
ミニ四駆レースに16台のマシンが集結
では、レースについて見ていこう。
レースに参加したのは、『カー&ドライバー』、『Car Watch』、『driver』、『クルマのニュース』、『Response』、『モーターマガジン』、『月刊自家用車』、『Cliccar』、『Hanako』、『The Motor Weekly』の12媒体。
それに加え、ホンダ広報部、ホンダ開発チーム1(本田技術研究所・栃木)&2(本田技術研究所・和光)、そしてミニ四駆の発売元であるTAMIYAワークスの全16台で、3つのブロックに分かれてマッチレースが開催された。
ミニ四駆実況でおなじみのMCガッツさんがレースを盛り上げてくれた。自らもワークスチームでレース参加したが、決勝を前に涙をのんだ
ベストカーWebの担当は、ホンダeのミニ四駆のキットを組み立てて、走れるようにしただけで参戦。外観についても、12月4日開催ということで1・2・4の数字をルーフに貼った程度でショボい。
ノーマル状態のマシンは少数派で、ほとんどの媒体がモーター、タイヤを交換したり、独自のチューニングを施していた。
キットを組み立てただけのベストカーWeb号。ノーマル状態でも、バリ取り、グリスアップをするとしないでは速さが段違いになることを痛感
同じ控室になったCar Watch誌のマシンをジックリ見せていただいたが、各種チューニングのほか、ヘッドランプ、リアコンビにLEDを埋め込んでいて、実際に光るという超凝ったものになっていた。
今回は鈴鹿サーキットを模した特設コースでレースが開催された(立体交差もある!!)。
実際にミニ四駆が走っているの見ると、これが速くてビックリ!! ミニ四駆が走っているのを初めて見た率直な感想です。
が、ベストカーWebのマシンは、比べ物にならないほど遅かった。
ただ、誤解のないように言っておくと、3位入賞マシンはノーマルキットを組み上げただけだったので、遅かったのは担当の工作精度の問題だろう。
ガイドローラーやタイヤをはじめとするパーツのバリも取っていなかったし、ギアや修道部分へのグリスアップも忘れていた……。
当然のように!? ベストカーWebのマシンはあえなく1回戦で敗戦。敗者復活のジャンケンでも負けて、結局1レースを消化したのみでジ・エンド。ちなみに優勝したのはカー&ドライバー誌だった。
チューニングだけでなく、カラーリング、ホイールなどエクステリアも好きなものを装着して自分仕様に仕上げることができるのもミニ四駆の魅力
Car Watch誌のホンダeミニ四駆。モーター交換、マスダンパー装着、ローラー、前後スポイラー、軽量化など独自チューニング。リアコンビはLED内蔵で光る
研究所渾身の2台ホンダeミニ四駆
写真右からレッドブル・ホンダ、アルファタウリ・ホンダ、開発テスト車両のカムフラージュ柄を模したカラーリングを施した3台。非常にハイレベルな仕上げ
今回のレースで最も目を引き、圧巻だったのは、ホンダ開発チームのミニ四駆マシンだ。
エクステリアはホンダのデザイン部が手掛け、栃木はアルファタウリ、和光はレッドブルのF1マシンをモチーフとしたカラーリングが施されていた。ともにF1チームの公認で、製作過程において、2回のダメ出しによる修正を経て完成したという力作。
ミニ四駆は多種多彩なパーツによりチューニングすることができるのが魅力だが、研究所チームの2台のマシンについては、タミヤワークスも注目するほどのマシンに仕上げられていた。
それぞれが最速を目指し、意地をかけて独自のチューニングを施しているのも執念を感じる。
軽量化のためにカーボンパーツも多用、F1マシンのバージボードを想起させるヒドゥンSide提灯(提灯)、ハイパーダッシュ3モーター、超速ギア、中空プロペラシャフトなどなど、数え上げたらきりがない。
タミヤワークスの方々も研究所のマシンのチューニングレベルには驚いていた。ミニ四駆にはスペシャリストを熱中させる奥深さ、楽しさがある
軽量化と同時に、パーツの取り付け位置を低重心化するなど、実際のクルマの開発と変わらない徹底ぶり。
大人げない(笑)ように思えるかもしれないが、スペシャリストがこだわり抜いたこの研究所チームのマシンに、子どもだけでなく大人をも熱中させる要因が凝縮されているように思える。
初心者は何をするのが先決か?
レースで無残な結果に終わったというレポートだけでは、読者諸兄には何のメリットもない。ミニ四駆初心者、これからやってみようという人は何をすべきなのかについて、タミヤワークスの方から聞き出したのでお伝えしたい。
■モーター
ミニ四駆を速く走らせたいと思ったら、まずモーターの交換が先決。これは実車と同じで、よりパワー、トルクのあるモーターを搭載することが常套手段。
そのモーターもいろいろな特性のものが用意されていて、コース特性に合わせて交換するのが常識とのことです。
ただし、高性能でも公認競技会で使用できないものがあるので、レギュレーションを要チェック。
ホンダ研究所が独自チューニングしたシャシー部分。カーボンパーツなどを多用して軽量化。モーターもハイパワーのものに交換。ノーマルとの違いは歴然
■バッテリー
ミニ四駆は単3電池を2本使用するが、電池なんてみんな同じと思っているかもしれないが、それは大きな間違いで、ニッケル水素電池がオススメという。
また、一発の速さが必要な予選などでは、新品電池に交換するのも当然ながら得策だ。
■ローラー
ミニ四駆は前後4カ所に装着されているローラーをコースの壁に当てて曲がる。つまり、ローラーはミニ四駆のステアリングに匹敵する。そのため、素材、大きさ、取り付ける高さによりコーナリング性能が著しく異なる。
いろいろなパーツを試して、データを蓄積することにより、セッティングの幅が広がる。
レギュレーションでローラーは合計6個装着することができる。ミニ四駆のステアリング機能の重要なパーツで、取り付け高さひとつで挙動が変化
そのほかタイヤの太さ、素材、マスダンパー&ブレーキ(シャシーの下側に貼る)、軽量化などなど、手を出せばきりがない。これが奥深さだ。
多種多彩なパーツでいろいろチャレンジしてもらいたいが、初心者はあまり欲張らないほうがいいだろう。上記3点に絞って成果を出してから、次のステップに進む。
さらにコース特性によってもマシンのセッティングは違うので、楽しみ方、マシンを速くするチューニング方法は無限大にある。
最後にアドバイス。実車でも同じだが、チューニングする際は、複数のパーツを一度に試さないのが鉄則。
例えばローラーとタイヤを同時に変更すると、速くなってもどっちの効果が出ているのかがわからなくなる。面倒でもひとつずつコツコツ、これがチューニングのキモだ。
これからミニ四駆を始めようとしている人、初心者の健闘を祈る!!
速くても曲がり切れずにコースアウトすると失格となるため、バランスが重要になってくる。チューニングを上達させるには、試行錯誤の繰り返しあるのみ!!
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