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国産車では珍しいレクサスISの大掛かりなマイチェン。ボディパネルで変わっていない部分はあるのか?

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国産車では珍しいレクサスISの大掛かりなマイチェン。ボディパネルで変わっていない部分はあるのか?

マイチェンでは例のない30mmの全幅ワイド化は何を意味するのか?

「レクサス IS」のビッグマイナーチェンジが発表されました。フルモデルチェンジと何が違うの? という声もあるほど別物のエクステリアに仕上がっています。

グリルの大型化や薄型ヘッドランプの採用、リヤコンビネーションランプのデザイン変更といった内容はマイナーチェンジの常套手段ですが、ISの場合、全長はともかく、全幅や全高まで変わっているのです。

全長4,710(+30)mm
全幅1,840(+30)mm
全高1,435(+5)mm
ホイールベース2,800(±0)mm

マイナーチェンジでバンパーのデザインが変われば、全長が多少変わることは珍しくありません。しかし全幅が変わるのは滅多にはないことで、これはフェンダーなどのボディデザイン自体が変更されたことを意味します。フロントフェンダーならフェンダーパネルの変更で済みますが、リアフェンダーの変更ともなればボディパネルそのものがワイドになったことを意味します。全高についても同様で、タイヤサイズやサスペンションで変わっているのでなければ、ルーフラインが異なっている可能性が考えられます。

実際、新型ISはフェンダーラインもドアパネルも異なって見えます。ドアミラーも足の部分が長くなっているのは間違いありません。メーカーの公式発表では“マイナーチェンジ”としていますが、これほど大変化したというのは国産モデルのマイナーチェンジでは前代未聞かもしれません。

実はボディパネルのほとんどが変更されていた

そこで、レクサスインターナショナルに「ボディ外板で、マイナーチェンジ前と異なる意匠・形状となっている箇所はどこでしょうか」という質問をしてみたところ…
「A、Bピラー及びそこまでのルーフパネルは共通デザイン。他は全部新意匠となります」
という回答が来ました。

なんと、フロントウインドウからBピラーにかけての部分が共通なだけで、それ以外はすべて形状が変わっていることになります。マイナーチェンジでボディ全体の意匠、すなわちシルエットの変更を実施したというわけです。また、アルミホイールの意匠も変わっていますが、タイヤ自体も大径化しているとのことで、全高の5mmアップに影響している部分もあるかもしれません。

今回、骨格であるモノコックボディの基本設計を踏襲したことでマイナーチェンジと発表していますが、ここまで変わったのであればフルモデルチェンジといってもおかしくありません。たとえば、12代目クラウン(通称:ゼロクラウン)から14代目クラウンまで、基本となるプラットフォームは共通でパワートレインやシャシーも熟成を重ねていくような進化をしましたが、フルモデルチェンジと称していました。今回のレクサスISのマイナーチェンジは、これと比べても遜色ない変更内容に見えます。

新型ISはシャシー性能や先進安全装備も大幅に進化していますが、外観の変更点だけをみても、フルモデルチェンジに匹敵する内容のマイナーチェンジと評価してしかるべきでしょう。

文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)

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みんなのコメント

171件
  • エクステリアデザイン自体は、素直にカッコいいと思いますね。
    新しいメタリック系のカラーも似合いそう。

    フロントフェイスはナンバープレート装着した方が落ち着きそうですし、リアスタイルは新しいレクサスセダンであることが一目瞭然です。
    総じて、落ち着いた大人がカップルや小さい子供連れのファミリーユースするには、ちょうど良い地味派手ぶりじゃないでしょうか?
  • CDスロットがノスタルジックだな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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