メルセデス・ベンツの新型「Cクラス」のディーゼル・エンジン搭載モデルに小川フミオが試乗した。「これはいいね!」と、高い評価を与えた理由とは?
上質感たっぷり
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どうせ買うなら、間違いない選択をしたい……そんな気持ちでセダンを探しているひとに、まさにうってつけの1台が、メルセデス・ベンツの新しい「C220d」だろう。乗っていて、じつに気持ちのいいフィールを持ったディーゼル・エンジン搭載のセダンだ。
新型Cクラスは、2021年6月に発表された。私は最初、同年10月に1.5リッターガソリンエンジン搭載の「C200アバンギャルド」に試乗。そのとき、「ディーゼルもいいですよ」と、日本法人の広報担当者から聞いていた。
ようやく、2022年1月初頭に試乗のチャンスを得たC220dアバンギャルド。期待どおりの出来で、大いに感心した。ひとことでいうと“おとなっぽい”、そこがいいのだ。全長4755mm、ホイールベース2865mmと、じゅうぶん余裕あるサイズのセダンとして新型Cクラスに興味あるなら、たしかに、広報担当者の言はただしいと思う。
ディーゼルユニットは1992cc直列4気筒ターボで、147kW(200ps)の最高出力と、440Nmとかなり大きな最大トルクをもつ。1800rpmから最大トルクが出始めるだけでなく、マイルド・ハイブリッド化されているので、発進直後は電気モーターがまわってさらにトルクの上乗せをする。
はたして、アクセルペダルを強く踏み込まなくても、ぐんぐんと力が出てくる。この感覚は……なんだかロールス・ロイスみたいだ。言い過ぎ?
エンジン回転を低めに抑えていても力たっぷりであるのに加え、遮音がしっかりしているので、上質感がたっぷりある。それは事実なのだ。
ロング・ツーリングのパートナーとしても
私が乗ったガソリン・エンジンのC200は、「アバンギャルド」のなかでもスポーティなしつけの「AMGライン」装着車(オプション)だった。そのときは、しっかりした足まわりの建て付けだけど、ここまでスポーティでない仕様があるなら、そちらにも興味が湧くなぁと思ったものだ。
新型Cクラスには、高い剛性感をもつボディ、正確でやはり剛性感の高いステアリング、それによく動き、しなやかな乗り心地を生むサスペンションシステムと、いいところが多い。試乗したC220dは、それらの美点をさらにうまく伸ばしている印象大だ。
大きなモニタースクリーンを通してさまざまな情報が得られるうえ、音声対話型のコマンドシステムであるMBUXなど、室内の快適性も高い。スライド式のスイッチでサンルーフ(オプション)が操作できるなど、新型「Sクラス」に近い新しい快適装備も多い。
座り心地のいいシートにからだをあずけ、太めのグリップのステアリング・ホイールを握って高速道路を走っていると、今や、Cクラスがプレミアムセダンとして充分な存在感を持っている事実にあらためて思い至るほどだ。
メーカー発表の燃費はリッターあたり19.7km。ロング・ツーリングのパートナーとしても、勧められる内容だ。
“こたつ・おふろ・こよう”
メルセデス・ベンツというと、保守的なセダン、というのが昔の固定観念。いまは、さきにも触れたとおり、最新のインフォテイメント技術が数多く採用されている。そこも実際は、新型Cクラスのおおきな魅力だろう。
たとえば、ナビゲーション・システムを使っているときに、行くべき方向の映像をモニターに映し出して、そこに矢印が被さってくる「MBUX ARナビゲーション」。センターディスプレイの指紋センサーは指紋を認証し、保存されているプロフィールデータが呼び出せる「生体認証システム」だ。
新型Cクラスでは、さらに、「what3words」(ホワットスリーワーズ)という地図アプリも使えるようになった。「3つの単語だけで、世界中のどんな場所でもピンポイントで正確な位置がすぐにわかります」というのが技術的なセリングポイント。
世界中を3メートル四方に区切り、それぞれのマス目に3つの単語の組み合わせを割り当てているのが、このアプリの特徴だ。たとえば、品川シーサイドにあるメルセデス・ベンツ日本は「こたつ・おふろ・こよう」。Cクラスのモニター画面でこのアプリを立ち上げて、3つのキーワードを打ち込むと、ナビゲーションの目的値が設定されるというぐあい。おそらく、これだけではわかりづらいと思うので、アプリの公式ウェブサイトを参照してほしい。
セダンというちょっと保守的なかたちをしていながら、中身は若々しい。
30代から50代のデジタルネイティブ(言い過ぎ?)なひとは、けっこう楽しめる機能満載なのだ。そこもおもしろいではないか。
C220dアバンギャルドの価格は、682万円。試乗車は、前席シートヒーターや後席プライバシーガラスやキーレスゴーなどからなる「ベーシックパッケージ」(15万4000円)、「レザーエクスクルーシブパッケージ」(34万8000円)、「パノラミックスライディングルーフ」(23万3000円)、それにメタリックペイント(9万9000円)といったオプションをそなえていた。
文・小川フミオ 写真・小塚大樹
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みんなのコメント
682万もするCクラスで普通に標準でついてそうなこんなしょぼい装備でさらに15万も取るって凄い商売だなぁ