MotoGP日本グランプリの開催サーキットとしてお馴染みの「モビリティリゾートもてぎ」(栃木県茂木町)にある「ホンダコレクションホール」は、常設の二輪四輪のホンダ歴代車が展示される博物館です。3階建て大きな建物には往年のレーシングマシンや市販車が常時300台近く展示されており、世界中からファンが訪れる人気の施設となっています。
中でもホンダのレース参戦の歴史は長く、その分だけマシンの数も多いわけです。展示スペースが大きくても入り切らないほどのマシンがあり、展示の出番を待ってガレージに所蔵されています。
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その中から期間限定で、「二輪世界グランプリ Garage Collection」と題して、ホール内の特別会場に46台のGPマシンが展示されています(取材時には2019年のRC213Vが貸し出し中で45台の展示)。
ホンダが世界GPに復帰した1979年から、2019年のMotoGPマシンまで、チャンピオンだけでなく記憶に残る名マシンも展示され、ホンダのGPシーンでの軌跡を楽しむことができるのです。
それぞれ年代によってファンになったライダーやマシンは違うと思いますが、展示されているバイクの見どころを紹介します。
まずは1979年のGP復帰時に注目を集めた楕円ピストン搭載の「NR500(0X)」です。さらにアルミフレームとなった「NR4」、カーボンフレームのテスト車、常設展示の全日本優勝車の「NR3」も含めると、なんと4台の「NR500」が一堂に会しています。
一方、2ストロークマシンは1982年から1984年までの「NS500」、燃料タンクとマフラーの位置を入れ替えた初期型「NSR500」も展示。「NSR500」はスペンサー号からドゥーハン号、GP500終盤のロッシ号や加藤大治郎号など、全部で9台展示されています。
非常にレアなマシンとしては、サスペンションが片持ち式で知る人ぞ知る「ELF 2」や「ELF 5」、それに常設展示の「ELF 4」を加えた3台を同時に見ることができます。片持ち式サスペンションの変遷を、実際に目で見て確認できるチャンスです。
宇川徹選手、岡田忠之選手、加藤大治郎選手、玉田誠選手、青山博一選手、中野真矢選手など、日本人GPレーサーのマシンも多数展示され、MotoGPマシンでは幻の「RC211V」のプロトタイプから初期のロッシ号、800cc時代の中野号や近年のマルケス号までズラリと揃っています。
この「二輪世界グランプリ Garage Collection」は、モビリティリゾートもてぎでMotoGP日本グランプリが開催される10月1日までの特別展示です。台数が多く2階と3階に分けて公開されていますので、慌てずじっくり時間をかけて観ることをオススメします。
「二輪世界グランプリ Garage Collection」期間:2023年7月22日(土)~10月1日(日)場所:ホンダコレクションホール 2階・3階中央エリア時間:10時~16時30分(季節・曜日によって異なる)料金:無料(別途モビリティリゾートもてぎの入場料・駐車料が必要)
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