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マクラーレンとガナッシの奪い合い! 渦中のパロウはノーコメント「話すつもりはない」

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マクラーレンとガナッシの奪い合い! 渦中のパロウはノーコメント「話すつもりはない」

 2021年のインディカー王者に輝いたアレックス・パロウは、今季も安定して上位でフィニッシュ。未勝利ながらタイトル争いに絡んでいるが、来季の去就は混沌としてきた。

 現所属チームであるチップ・ガナッシ・レーシングが7月12日、パロウの来季残留オプションを行使したと発表。その際に出されたプレスリリースには、オーナーのチップ・ガナッシと共にパロウ本人のコメントも掲載されていた。

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 しかしその数時間後、パロウは自身のSNS上でこの発表に反論。その数分後に、マクラーレンがパロウと2023年の契約を結んだと発表したのだ。

 今週末、インディカーの第10戦が開催されるトロントで、メディアからの質問を受けたパロウは、自分の契約状況についてコメントするつもりはないと繰り返し返答。25年で14度のドライバーズタイトルを獲得している名門チームを離れる理由について訊かれた際は、「自分の意図についてコメントするつもりはない」と付け加えた。

「これは、みんながとても興味を持つことだと完全に理解している。僕があなたたち(メディア)の立場だったら同じことをするだろうけど、僕が言ったことに付け加えることは何もない。もう言ったことについてこれ以上話すつもりはない」

 さらにパロウは『IndyStar』に次のように語った。

「僕は今いる場所にとても満足しているし、開幕戦以来そうしてきたように、僕らはこのチャンピオンシップを勝ち取るために超尽力している。僕のチーム、クルー、チームメイト、すべてに満足しているんだ」

「だから何も変わらない。お金のためでもなく、特別な何かのためでもない。ただ、このチャンピオンシップを勝ち抜くために努力しなければならないんだ」

 この混沌とした状況をどう打開するかと訊かれたパロウは、「正直なところ、分からないんだ!」と答えた。

「僕はこんな立場になったことがないから、まったく分からないんだ。チップ・ガナッシも、僕の周りにいるみんなも、そして僕自身も、みんなプロフェッショナルで、同じことを望んでいる。つまり勝つことだ。それがすべてだ。それだけだ」

 一方で、マクラーレンと契約する際に行なったことはすべて正しかったと思うかと尋ねられたパロウは「ああ、周りの人たちを全面的に信頼している」と答えている。

 一時は、パロウの10号車にトニー・カナーンが代役として乗り込むのではないかという噂もあったが、カナーン自身はその可能性は極めて低いとmotorsport.comに語っていた。

 パロウもソーシャルメディア上の衝突後にガナッシと話をし、両者は「プロフェッショナル」であり続けたという。また、10号車のクルーと共にシリーズ連覇を達成する決意を固めていると語った。

 NBCから、まだ仕事に集中できるかと尋ねられた彼は「もちろん、100%そうだ。そうじゃない理由はある?」と話した。

「もちろん、理想的なことではないよ。特に僕の周りにいるクルーにとってはね。でも、僕自身は大丈夫。僕はウォーリアーだから、こんなことでは止まらないよ。もし、このことが走行に影響するとか考えている人がいたら、それは僕のことを分かっていないんだ」

「クルーも皆、僕らを応援してくれている。今シーズンの目標は、NTTデータ・ホンダの10号車をウィニングレーンに送り込むことだ」

「個人的には、自分自身には全く影響はないと思っている。もちろん、今日はカメラもあるし、答えなければならないことも多いから、いつもより少し難しくなっている。でも、結局のところ、僕はドライバーで、それが僕にできる唯一のことだから、パフォーマンスに関しては全くネガティブな影響はない」

「チームや組織自体には、全く影響がないと思う。僕のクルーは? 分からないけど、できるだけサポートしようと思っている。正直、彼らはこの件とは関係ない……僕たちは仲間だし……きっとうまくいくさ」

 マクラーレンは、パロウをどのシリーズで起用するか明言しておらず、パロウをF1ドライバーとして起用することも検討しているようだ。

 パトリシオ・オワードやコルトン・ハータといった若手インディカースターとF1テストを実施しているマクラーレンは2023年、パロウが2021年型F1マシンである『MCL35M』のテストを、オワードやハータと共にテストすると発表している。彼らの中からF1ドライバーが誕生する可能性は低くなさそうだ。

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