NEXO中日本では「i-MOVEMENT(アイ ムーブメント)ショーケース見学会」として、メディアに向けて次世代技術の導入により変革された高速道路保全業務のプロセスを幅広く紹介している。その技術内容は多岐にわたるが、ここではWebモーターマガジンの読者諸氏にも興味深い「はたらくクルマ」にフォーカスして紹介していこう。
120km/hで走りながら1mmのひび割れを見つける「ロードタイガー」
高速走行しながら細かなひび割れやわだち掘れなどの路面性状を測定する路面性状測定車「ロードタイガー」は1982年に1号車が開発され、現在までに6台が活躍してきた。今回、フルモデルチェンジした7号車(タイトル写真)が登場。2023年11月から東名高速などで測定を開始する。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
「ロードタイガー」は、カメラやセンサーなどの機器を搭載した測定用車両で、走行しながら路面の劣化や痛みの具合である「路面性状」(ひび割れ、わだち掘れ、平坦性など)を測定する車両だ。その語源は、Take(捉える)、Inspect(検査する)、Gaze(熟視する)、Exact(正確な)、Rapid(すばやい)の各頭文字をとったものだ。車線を規制せず、1日に300~400kmの路面性状を調査することができる。
新型の最大の特徴は、これまでのモデルは中型車がベースだったが、普通車(日産 キャラバン)がベースになったこと。車体がコンパクトになり、普通免許でも運転ができるようになった。測定人員も、運転手と測定者の計2名(従来車両は測定者が2名の計3名)で済む。
また、これまでの路面性状測定は測定可能な速度が60~100km/hで、一般車両との車間距離を保った測定に課題があった。今回、路面性状測定の主要機器として3Dステレオカメラを採用したことで、測定できる速度範囲が30~120km/hと拡大し、東名高速の120km/h制限区間にも対応でき、より安全に測定できるようになった。
さらに、これまでの路面性状測定はひび割れの陰影撮影のために夜間の測定に限られていたのだが、左右2台の3Dステレオカメラで、青色LED照明を路面に照射させて撮影することで、昼間でも測定することが可能になった。
こうした車両の小型化や3Dステレオカメラの採用により、120km/hで走りながらでも路面の1mmのひび割れ変状を見つけ出すことができる。また測定時間に昼夜制限がなくなり、より少人数で路面性状測定ができ、データ解析の効率化が図られることで、働き方改革にもつながる。
NEXCO中日本では、今後はレーンマークの剥がれや骨材飛散などを抽出する多機能測定の開発を進め、構造物などの状況把握のさらなる高度化を推進していく予定だという。
AI画像処理を搭載した維持管理車両
「維持管理車両」と聞いてもピンとこないかもしれないが、高速道路を走っているとよく見かける、あの黄色い車両(ランドクルーザープラドが多い)だ。現状の日常点検(本線内点検)は、点検員が路線毎に定めた頻度で本線上を走行し、車上目視や車上感覚で路面変状などの点検を行っている。
今回、公開された車両は、全方向への高画質カメラ、振動検知センサー、音声収集センサー、路面状態検知センサーを搭載し、収集した各種センシング情報を基に教師データを蓄積し各種解析を行うことで、路面状況などを検出することができるもの。
たとえば、走行中の高画質カメラの映像から、画像処理技術および事前に教師データを学習済みの変状検出AIを用いて、ポットホール(路面上のくぼみ)の検出をリアルタイムで行い、その情報は即座に道路管制センターに連携される。そして、高精度のGNSS(全地球航法衛星システム)による位置情報で正確な測位と、危険箇所などの運転に必要なガイダンスを提供する。
このシステムは現在開発中だが、実用化されれば専門点検員がいなくても車両から取得する走行映像やセンシング情報に代替することができ、路面変状などの早期発見や早期補修による安全性向上や生産性向上が図れるという。
NEXCO中日本では、ほかにも高度化されたさまざまな保全点検車両が日夜稼働している。また、車両だけでなく、最先端のICT(インフォメーション & コミュニケーション テクノロジー)技術やロボティクス技術を導入し、道路環境の激変に対応しつつ、高速道路モビリティの進化に貢献する。そんな革新的なプロジェクトが、「i ムーブメント」なのだ。(文と写真:篠原 政明)
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みんなのコメント
測定者と運転者が別々なのか兼任なのか意味不明な内容だった。
この記事の書き方ならその点は国語的には合格だけど、
そもそも他の記事を使いまわしてる時点で倫理的には不合格ですな。
ラッピングでカラーリングして目立たせても良さそう。