現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 今なら爆売れ必須!? トヨタ「ハイラックスサーフ」の現代版! 謎の「4ランナー」とは

ここから本文です

今なら爆売れ必須!? トヨタ「ハイラックスサーフ」の現代版! 謎の「4ランナー」とは

掲載 更新 5
今なら爆売れ必須!? トヨタ「ハイラックスサーフ」の現代版! 謎の「4ランナー」とは

■かつて絶大な人気を誇った「ハイラックスサーフ」の現代版とは

 かつて日本で発売されていたトヨタ「ハイラックスサーフ」は、日本では2009年に販売終了となりました。しかし、海外では「4ランナー」の車名で現在も販売が続けられています。4ランナーとは、どのようなクルマなのでしょうか。

トヨタ「ランクル70」復活? ファン待望のディーゼル仕様で2020年に登場か

 4ランナーは、高い車高と大きな車体、堅牢な構造を持つ本格的なオフロード車です。その特徴のひとつに、ラダーフレームを使用した強固なボディがあります。

 国産車では、車体全体がすべての構造を支えるモノコックボディが主流となっていますが、ラダーフレームは、ベースとなるフレームに車体を載せる構造をしています。
 
 この構造は、車体剛性に優れており、ねじれやたわみにも強いとされています。そのため、オフロード車などの本格的な悪路走行を想定したクルマに採用されることが多いのです。

 実際に北米トヨタのWebサイトでは、4ランナーが急な砂利の坂道や、深いたまりをものともせず駆け抜けるシーンが公開され、強靭なボディと走行性能を活かしたオフロードでの活躍をアピールしています。

 また、4ランナーにはTRDの名を冠した「TRDオフロード」というグレードがあります。なかには「4ランナーベンチャースペシャルエディション」という、専用のルーフキャリアを装備したものもラインナップされ、悪路やオフロードを強く意識したクルマであることがわかります。

 4ランナーのサイズは、全長4820mm×全幅1925mm×全高1816mmで、日本で販売されている車種としては「ランドクルーザー」が全長4950mm×全幅1970mm×全高1880mm(一部グレードは1870mm)ですので、かなり大きなサイズであることが伺えます。

 一方で、価格はランドクルーザーよりも安く、現地アメリカのランドクルーザーが8万5415ドル(約914万円)であるのに対し、4ランナーは3万6120ドル(約387万円)からです。

 なお、外観デザインとして、ベンチャースペシャルエディションではボンネットに専用のダクトがあり、専用アルミホイールと、悪路走行も可能な265/70R17タイヤを装備しています。

 装備も、アクティブトラクションコントロール、ヒルスタートアシストコントロール、リアデフロック、そしてエンジンの速度を調整してオフロードでの操縦性を向上させる「CRAWLコントロール」と、あらゆる地形でのグリップを向上させる「マルチテレーンセレクト」を搭載。

 4ランナーは現在、中型SUVとしてアメリカ、カナダ、ペルーなどで販売されています。とくに南米の高地には未舗装の悪路も多いため、4ランナーのようなオフロード車のニーズの高さが伺えます。

■日本で姿を消したものの、新型が登場している車種

 4ランナーは、かつて日本でも「ハイラックスサーフ」の名前で販売されていました。

 日本ではSUVやクロスオーバースタイル、ミニバンが人気を誇っており、4ランナーのように堅牢なラダーフレームを持つクルマは少なくなっています。

 一方、海外ではかつてのハイラックスサーフのように、大型で頑丈なクルマの需要は依然として残っています。

 こうした日本と海外の需要の差から、日本では姿を消しつつも、海外では後継車種が販売されている例は4ランナー以外にもあります。例えば、トヨタ「ハイランダー」もそのひとつです。

 ハイランダーは、かつて「クルーガー」の名前で販売されていたSUVです。2000年に初代が登場し、2005年にはハイブリッド車が投入されましたが、1世代のみで販売が終了してしました。

 しかし、北米では2007年に2代目が発売され、現在は2019年に登場した4代目が販売されています。ハイランダーはオーストラリアでも販売され、こちらでは日本と同じ「クルーガー」となっています。

 また、オーストラリアでは現地特有の装備である「ナッジ・バー(ブル・バー)」が、オプションとして用意されています。

 日本では「アニマルガード」と呼ばれることもあるこの装備は、オーストラリアでは「ブル・バー」と呼ばれ、走行中に動物と接触した際にクルマのダメージを軽減する装備です。

 ハイランダーおよびクルーガーは、4ランナーのような強固なラダーフレームではなく一般的なモノコックボディですが、ハイブリッド車が設定され、比較的リーズナブルな価格なこともあり人気を集めています。

※ ※ ※

 日本では、道路の整備が進み、悪路を走れる堅牢なクルマの需要はごく限られたものになっています。しかし、世界では悪路が多い地域も少なくありません。

 そうした地域では、ハイラックスサーフのように、丈夫なクルマが求められ続けているといえるでしょう。

 日本では姿を消していったクルマたちのなかにも、海外では変わらぬ人気を誇り、販売され続けている車種もあるのです。

こんな記事も読まれています

「なんで“鳴らした”!?」 後続車の「クラクション」に“イラ”っと! 一度は感じる「ブレーキ問題」! 見直すべき“ブレーキ技術”とは
「なんで“鳴らした”!?」 後続車の「クラクション」に“イラ”っと! 一度は感じる「ブレーキ問題」! 見直すべき“ブレーキ技術”とは
くるまのニュース
BMW「G 310 GS」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
BMW「G 310 GS」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
webオートバイ
軽だけど広い! フラットスペースが魅力のスズキ エブリイがベースの軽キャンパー
軽だけど広い! フラットスペースが魅力のスズキ エブリイがベースの軽キャンパー
月刊自家用車WEB
えぇ!? 攻めたワゴンの高級車!? 懐かしきホンダ[アヴァンシア]
えぇ!? 攻めたワゴンの高級車!? 懐かしきホンダ[アヴァンシア]
ベストカーWeb
豊田章男会長、トヨタの大逆転王座に歓喜。戦友ヒョンデへ「来年もいい勝負しましょう!」/ラリージャパン後コメント全文
豊田章男会長、トヨタの大逆転王座に歓喜。戦友ヒョンデへ「来年もいい勝負しましょう!」/ラリージャパン後コメント全文
AUTOSPORT web
ラリージャパン主催者に対し2400万円の罰金通告。FIA/WRCがSS12一般車進入事案のさらなる詳細を発表
ラリージャパン主催者に対し2400万円の罰金通告。FIA/WRCがSS12一般車進入事案のさらなる詳細を発表
AUTOSPORT web
ベストカー三人衆に内乱勃発!? 国沢さん、なぜ[ランクル300]じゃなく250にしたんですか!!
ベストカー三人衆に内乱勃発!? 国沢さん、なぜ[ランクル300]じゃなく250にしたんですか!!
ベストカーWeb
くるまりこちゃん OnLine 「バックブザーの音」第124回
くるまりこちゃん OnLine 「バックブザーの音」第124回
ベストカーWeb
「君はその一瞬一瞬すべてにふさわしい」レッドブル代表がフェルスタッペンの戴冠を称賛。懸命に作業に取り組んだクルーにも感謝
「君はその一瞬一瞬すべてにふさわしい」レッドブル代表がフェルスタッペンの戴冠を称賛。懸命に作業に取り組んだクルーにも感謝
AUTOSPORT web
[ダイハツ]に期待しかないよ!? 今後作ったらアツい[クルマ]を語ってみた
[ダイハツ]に期待しかないよ!? 今後作ったらアツい[クルマ]を語ってみた
ベストカーWeb
フェルスタッペン、王座確定のため、マネジメントモードで5位フィニッシュ「自分のレースを心掛けた。最高の気分」
フェルスタッペン、王座確定のため、マネジメントモードで5位フィニッシュ「自分のレースを心掛けた。最高の気分」
AUTOSPORT web
HRC/ホンダ渡辺社長がフェルスタッペンを祝福「4連覇をサポートし続けられたことは誇り。さらなる高みを目指し支援する」
HRC/ホンダ渡辺社長がフェルスタッペンを祝福「4連覇をサポートし続けられたことは誇り。さらなる高みを目指し支援する」
AUTOSPORT web
角田裕毅9位、選手権6位争いにおいて価値ある2点を獲得「強力なレースペースを示せた。シーズン最後まで全力で戦う」
角田裕毅9位、選手権6位争いにおいて価値ある2点を獲得「強力なレースペースを示せた。シーズン最後まで全力で戦う」
AUTOSPORT web
サイズも価格も近い禁断の兄弟対決!! [ランドクルーザー250]と[ランドクルーザー300]の違いって??
サイズも価格も近い禁断の兄弟対決!! [ランドクルーザー250]と[ランドクルーザー300]の違いって??
ベストカーWeb
【ポイントランキング】2024年WRC最終戦ラリージャパン後
【ポイントランキング】2024年WRC最終戦ラリージャパン後
AUTOSPORT web
無冠の帝王が汚名返上。苦節13年で初王者のヌービル「本当に長かった。大変な努力へのご褒美だ」
無冠の帝王が汚名返上。苦節13年で初王者のヌービル「本当に長かった。大変な努力へのご褒美だ」
AUTOSPORT web
フェルスタッペンがドライバーズ選手権4連覇【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP 決勝
フェルスタッペンがドライバーズ選手権4連覇【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP 決勝
AUTOSPORT web
古さと新しさが同居した天才的デザインに仰天!! ディフェンダーの「貫禄」にシビれた!!!【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
古さと新しさが同居した天才的デザインに仰天!! ディフェンダーの「貫禄」にシビれた!!!【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
ベストカーWeb

みんなのコメント

5件
  • はじめて乗ったのがハイラックス・サーフだったけど、本当に良い車だった。ランクルほどゴツくないし、シュッとしてて好きだった。
  • 日本にはプラドがあるから出ないんじゃないか?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

249.9350.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

70.0680.0万円

中古車を検索
ハイラックスサーフの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

249.9350.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

70.0680.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村