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スズキ ワゴンR スマイルの人気の秘密は「ちょうどいいサイズでスライドドアが付いている」ところにあった

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スズキ ワゴンR スマイルの人気の秘密は「ちょうどいいサイズでスライドドアが付いている」ところにあった

スズキのワゴンR スマイルは、2021年8月に発売されて以来、着実に人気を高めている。その人気の秘密を、実際のセールス動向を基に探ってみたい。

受注ベースでは目標販売台数を上回っているのだが・・・
2021年8月27日に発表(9月10日に発売)された、スズキのワゴンR スマイル。その名のとおりワゴンRの派生モデルだが、スライドドアを採用し、個性的なデザインも評価されて人気を集めている。

新型アルトの登場は、軽自動車市場にどんな影響を与えるのか

発売開始から半年が過ぎて、2021年9月~2022年3月の登録台数は2万9747台。月平均にすれば、約4200台といったところ。実は、受注ベースでは月販目標台数の5000台を上回っているのだが、コロナ禍の影響による部品供給不足などのあおりを受けて、生産が間に合っていないのだという。したがって、現在オーダーしても納車までは少し時間がかかるとのことだ。

人気のグレードは、ハイブリッド X、ハイブリッド S、そしてGの順となる。比率は未発表だが、ハイブリッド Xが圧倒的に多い。車両価格の高い順に人気を集めているのは、トップグレードでも比較的車両価格が抑えられているにもかかわらず、装備が充実していることにもよるだろう。駆動方式では、2WD(FF)が主流となっている。

人気のボディカラーは、1位がピュアホワイト、2位がインディゴブルーメタリック/ホワイトの2トーン、3位がオフブルーメタリックだそう。これは意外な結果だった。筆者はピュアホワイトのワゴンRスマイルを見かけた記憶がないのだが、逆に目立ちにくい色なので見過ごしているのかもしれない。ちなみに、訴求色のコーラルオレンジメタリック(タイトル写真のクルマ)は4位だった。

インディゴブルーメタリック/ホワイトの2トーンやオフブルーメタリックは、純正のアクセサリーパーツによるスタイルが提案されているので、それを意識してのチョイスが多いようだ。もっとも、そのスタイルをフルに採り入れるのではなく、好みのパーツをチョイスしてアレンジするオーナーが多い。

前述のように、ワゴンR スマイルは標準装備が充実している。メーカーオプションは安全装備のセーフティパッケージ、2トーンルーフ、それにメモリーナビくらいしかない。これらの安全&快適装備も装着率が高い。

のびやかなフォルムには、アンダーガーニッシュが似合う
では、ディーラーオプションのアクセサリーパーツで人気を集めているものは? まず、フロント/サイド/リアのアンダーガーニッシュ。これはインディゴブルーメタリック/ホワイトの2トーン車で、ホワイトのものを装着している人が多い。オフブルーメタリックのクルマでは、ホワイトのフロントグリルの装着率が高い。

ボストンテリアや肉球のデコステッカーも人気が高い。居住空間の広いワゴンR スマイルのオーナーには愛犬家が多いのだろう。インテリアでは、本革ステアリングホイールカバー、中でもベージュ/ダークブラウンの2トーンが一番人気だ。

「ワゴンR」としては、女性オーナーの比率がかなり高い
さて、軽自動車のオーナーの男女比率は、一般的には男性4:女性6といわれている。いままでのワゴンRは、イメージどおりというべきか、ほぼ5:5だがわずかに男性が多いといった比率だった。だが、ワゴンR スマイルでは男性3:女性7と、かなり女性比率が高い。それも子育て世代ではない、パーソナルユースが圧倒的に多い。使用用途は、買い物や近所への外出、通勤・通学などが主となっている。

ワゴンR スマイルを選んだポイントは、まず2トーンを含めて12パターンのボディカラー、インパネやホイールカバーの色も3種類と、好みの色が選べること。また、老若男女だれが乗っても似合う親しみの持てるスタイルも評価が高い。そして、安全装備が充実していることも挙げられている。

だが、最大の決め手は「ワゴンRサイズのスライドドア車」であるということ。ほとんどの軽自動車は規格いっぱいの全長と全幅だから、大きさは変わらないのだが、ハイトワゴンのような車高の高いクルマは「大きくて運転しにくい」と感じるユーザー(とくに女性)が多いという。

ワゴンRより少しだけ車高は高いが、許容範囲にあり、しかも乗り降りしやすく、ちょっとした荷物も載せやすいスライドドアは、大きなアドバンテージなのだ。

そして、ユーザーの多くがスライドドア車で育った世代であることも大きい。もはや、クルマにスライドドアが当たり前と感じている人たちには、軽自動車であってもスライドドアが必需品となっている。

ワゴンタイプの軽自動車でスライドドア車は、ダイハツ ムーヴキャンバスのみだったが、このワゴンR スマイルの登場で、ムーヴキャンバスも改めて見直されるようになった。今後、他メーカーでも軽ワゴンタイプのスライドドア車が登場する可能性は、きわめて高いのではないだろうか。(文:Webモーターマガジン編集部 篠原政明/写真:井上雅行、スズキ)

■スズキ ワゴンR スマイル ハイブリッドX 主要諸元
●全長×全幅×全高:3395×1475×1695mm
●ホイールベース:2460mm
●車両重量:870kg
●エンジン:直3 DOHC+モーター
●総排気量:657cc
●最高出力:36kW(49ps)/6500rpm
●最大トルク:58Nm(5.9kgm)/5000rpm
●トランスミッション:CVT
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:レギュラー・27L
●WLTCモード燃費:25.1km/L
●タイヤサイズ:155/65R14
●車両価格(税込):159万2800円

[ アルバム : スズキ ワゴンR スマイル はオリジナルサイトでご覧ください ]

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