フェラーリF1でのシートを失うことになったカルロス・サインツJr.は、来シーズンどのチームへ加わるか、注目され続けている。彼いわく、その決断は近いうちに下されるという。
サインツJr.は開幕前にルイス・ハミルトンのフェラーリ加入が決まって以来、来シーズンに向けた選択肢の検討を続けてきた。そして6月時点では、その選択肢はザウバー/アウディとウイリアムズに絞られていると考えられている。
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サインツJr.の決断はドライバー市場の動きにも影響を与えるものだ。ケビン・マグヌッセン(ハース)の言葉を借りれば、サインツJr.はドライバー市場の『栓』になっているという。
そしてサインツJr.としてもこれ以上決断を長引かせる気はないようだ。スペインGPを前に、彼は将来について次のように語った。
「最新の状況では、決断はもうすぐ下されると思う。僕もこれ以上は待ちたくない」
サインツJr.はそう語った。
「この数週間、数ヵ月間、僕の頭の中は明らかにいっぱいいっぱいになっていると思うし、決定する時期は来ていると思う」
「まだどうするかは決めていない。まだチームと話し合ってブレインストーミングなんかをしているんだ」
「カナダGPからの期間、僕はとても忙しくてね。だから落ち着いて決定を下す時間がなかった。だからこれが今後数週間の目標になってくる」
なおサインツJr.はレギュレーションが大きく変わる2026年の見通しから移籍先を決めることは不可能だと考えていて、今から予測しようとするのはある種の“宝くじ”のようなものだと語っている。
「今の2024年の段階で、2026年に誰が良いパフォーマンスを発揮するだろうかを予測するのは、ほぼ不可能だと思う」
「レギュレーションが大きく変化することからも、2026年に誰が速いかを予想するのは“ある種の宝くじ”、もしくは“コイントス”だという言葉を使ってきた」
「つまり2026年を予想できず、誰がより良いパフォーマンスなのかが分からないのなら、2025年はその段階で重要になってくる」
「だけどこれは長期的なモノでもある。パワーユニットの面やチームのダイナミズムの側面からも理解を深めようとしている。決断を下すには、そういった要素も全てが関わってくるんだ」
前述の通り、ウイリアムズはサインツJr.の移籍先候補のひとつとされている。その場合、チームメイトになるのはアレクサンダー・アルボンとなるが、彼はサインツJr.のような経験を持つドライバーが加入すれば、それは重要だろうという考えを示した。
アルボンは「正直に言ってしまうと、僕はチームメイトが誰になるか、さほどこだわりとか意見は無いんだ。経験やチームの全般的な発展という点からは当然得られるものもあるだろう」と語る。
「僕らは長い道のりをこのプロジェクトで歩んでいて、フィードバックを必要としている。自分のレッドブル時代、そしてウイリアムズに加入したときを振り返ってみると、フィードバックだけじゃなくてマシンのパフォーマンスにも役立つものを持ち込めたと思う」
「誰がチームメイトになるにしても、経験豊富なドライバーになると思う。特に、今後数年で中団を争いたいと思うのなら、それは僕らにとって重要なことだ」
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