プレミアムSUVカテゴリーの活況が続いて久しいが、その一翼を担ったのがジープであることは間違いない。なかでもグランドチェロキーは高い走破性と快適性を両立した、ジープのフラッグシップとしてブランドを牽引してきたモデルだ。その最新世代に試乗した。
10年ぶりにフルモデルチェンジを果たしたグランドチェロキーを見ると、新しさとともにどこか懐かしさを覚える人も多いだろう。それもそのはず、新型はグランドチェロキーの源流ともいえるワゴニアのエッセンスを取り入れたエクステリアデザインを纏っているからだ。フェイス部分は逆スラント形状とし、ピラー部分も可能な限り細く仕立てることでヴィンテージ感を演出。ジープを象徴する7スロットグリルや台形のフェンダーアーチといったデザインアイコンも継承される。もっとも、それらは単純に郷愁を誘うだけの仕立てではなく、道なき道を行く際の視界の確保を始めとした機能を伴ったもの。ジープ・ブランドにおけるクルマ造りは、運転という冒険の旅を最大限に楽しめるように仕立てられているのが特徴だ。
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この5代目ではデザインだけでなく基本骨格もいちから見直された。同じステランティス・グループに属するFCAのジョルジオ・プラットフォームをベースに、ホイールベースを延長して3列シートを実現するためのスペースを確保。これはミニバン・ユーザーもしっかりと取り込みたいという意欲の現れといえるだろう。本国では2列シート仕様も用意されるが、日本導入に際しては当面この3列シート仕様のみとなり、リミテッドとサミット・リザーブの2グレードが展開される。今回試したのは豪華装備仕様の後者で、セカンドシートがセパレートタイプの6人掛けとなり、マルチリンクサスペンションにはエアスプリングなどが標準装備となる。
本革や本杢目で設えられた豪奢な室内に収まってのドライブは、ジープならではの鷹揚さが味わえる。高張力鋼板やアルミを適所に配した強靭なボディの下では、足回りがよく動き路面の凹凸の大小を問わずさらっと受け流す。サミット・リザーブに採用されるエアサスペンションは走行状況に応じて車高を自動調整するなど、これまで以上にフレキシビリティに富んだ足捌きで、乗り心地や安定感が大幅に高まっていた。この大きなボディを引っ張る3.6ℓV6エンジンは従来型からのキャリーオーバーながら、必要にして十分なパワーを発揮しつつ、ドライブモードをスポーツに設定した際はスロットルレスポンスを高めて鋭い加速も披露してくれる。そんな高い洗練性や多様性、ヨーロピアンSUVにはない豪快さを持ち合わせた、大きな包容力が新型グランドチェロキーの真骨頂。その能力の高さはオフロードでも存分に発揮され、すべての乗員を楽しませてくれるはずだ。
ワゴニアを想起させる逆スラントのノーズデザインが特徴の新型グランドチェロキー。ジープ伝統の7スロットグリルには、フレッシュエアを効率的に取り入れるアクティブグリルシャッターが備わる。
水平方向のラインを強調して広々感を演出したインテリア。ウィンドーのベルトラインも下げられておりグラスエリアが広く視界は良好。レベル2相当の先進支援システムを全グレードに採用するなど、機能装備も充実。シフトセレクターがロータリー式となったことで、センターコンソール周りがすっきりとした。
センターコンソールに備わる10.1インチディスプレイで各種機能の操作が可能。サミット・リザーブにはグランドチェロキーに専用設計されたハイエンドオーディオのマッキントッシュが奢られる。
サミット・リザーブのフロントシート地はキルティング加工が施されたパレルモレザーを採用。ベンチレーションやマッサージ機能も備わる。
2列目シートはセパレートタイプとなり、前後方向に180mmのスライドが可能。サミット・リザーブの乗車定員は6名となる。リミテッド・グレードは2列目がベンチタイプの3人掛けとなり、乗車定員は7名。
3列目は電動格納式。足元のスペースには限りがあるが、グラスエリアが広いため閉塞感はない。荷室容量は3列目格納時で1330ℓ、2列目を倒してフルフラットにすれば最大2400ℓまで拡大できる。
4WD機構は最適なトルク配分を行うアクティブトランスファー付きのクォドラトラックII 4×4システムを採用し、セレクテレイン・トラクションコントロールを組み合わせて悪路走破性を高めた。サミット・リザーブで標準装備となるエアサスペンションは、走行状況に合わせて5段階で車高を切り替える。
(諸元)
ジープ グランドチェロキー L サミット リザーブ
ボディサイズ:全長×全幅×全高:5,200×1,980×1,795mm
車両重量:2,250kg
駆動方式:4WD
エンジン:3,604cc V型6気筒 自然吸気
最高出力:210kW(286PS)/6,400rpm
最大トルク:344Nm(35.1kgm)/4,000rpm
価格:¥9,990,000
問い合わせ先:JEEP
TEL:0120-712-812
TEXT:桐畑恒治(AQ編集部)
PHOTO:篠原晃一
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みんなのコメント
日本の車は鉄板が薄い、偽った燃料費。
公示したパワーはない車。
ひどいデザインですがおそらくそれは簡単に言えば欲しくない
あるいは車はよく燃える理由で、リサイクルわ自動です🤣😂🤣