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マクラーレン F1【スーパーカー第二黄金期】 バブルな時代のスーパーカーたち(その13・最終回)

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マクラーレン F1【スーパーカー第二黄金期】 バブルな時代のスーパーカーたち(その13・最終回)

第一次のスーパーカーブームが落ち着いてから約10年。1980年代末に日本はバブル景気に突入する。そんな時代に新たなスーパーカーが数多く登場し「スーパーカー第二黄金期」が到来する。年末年始スペシャルとして、日本が最も輝いていた華やかなりし時代の寵児たちを振り返ってみたい。最終回は、第二黄金期を締め括った「McLAREN F1:マクラーレン F1」だ。(ホリデーオート2018年11月号より)

そして、マクラーレン F1が第二黄金期を締め括った
「McLAREN F1:マクラーレン F1」

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1992年に、モナコでデビューしたマクラーレン F1。その名が示すとおり、F1コンストラクターのマクラーレンが、ついにロードゴーイングスポーツの世界に参入したのだった。

彼らが送り出したこのクルマは、まさにスーパーカー第二黄金期を締め括るにふさわしいクルマといえるだろう。開発の陣頭指揮は、数多くのF1マシンをデザインしたゴードン・マーレー。

全長4.3m足らず、全幅も1.8mあまりと、スーパーカーとしてはコンパクトなボディだが、外皮や構造材に当時の(現在もほぼ変わらない)F1マシンに採用されているものと共通のCFRPを採用するなど、徹底した軽量化により車重は1140kgにおさえられていた。

パワーユニットは、BMWから供給された6LのV12エンジンを4バルブDOHC化し、627ps/69.3kgmにチューンしてミッドシップ搭載した。組み合わされるミッションは6速MTで、後輪のみを駆動し、最高速度は350km/h。

運転席はクルマの中央に、その両脇にオフセットして2名分のパッセンジャーシートを備えるシートレイアウトがユニークだった。ちなみにルームミラーも左右に2つ備えられていた。

市販車にほぼ近い状態でル・マンの総合優勝も成し遂げている。マクラーレン F1はデビュー当時、「究極のスーパーカー」であると同時に、自動車史がたどり着いた「究極の自動車」でもあるといわれた。(文:ホリデーオート編集部)

マクラーレン F1 主要諸元(1992年)
●全長×全幅×全高:4290×1820×1140mm
●ホイールベース:2720mm
●重量:1140kg
●エンジン種類:V12 DOHC
●排気量:6064cc
●最高出力:627ps/7400rpm
●最大トルク:69.3kgm/4000-7000rpm
●トランスミッション:6速MT
●駆動方式:縦置きミッドシップRWD
●タイヤサイズ:前235/45ZR17・後315/45ZR17

[ アルバム : マクラーレン F1 はオリジナルサイトでご覧ください ]

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