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長距離移動も苦にならない快適なグランドツーリングスーパーカー! マクラーレン「GT」の後継モデルとなる「GTS」を公開

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長距離移動も苦にならない快適なグランドツーリングスーパーカー! マクラーレン「GT」の後継モデルとなる「GTS」を公開

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■マクラーレンが「GT」の後継モデルとなる「GTS」を発表した

【試乗】サーキットでは猛獣! ワインディングでは高級サルーン! マクラーレン750Sの進化っぷりに唖然

■マクラーレンのパフォーマンスと洗練性、そして実用性を融合させたグランドツーリングカーだ

■635馬力の4リッターV8ツインターボエンジンをミッドシップ搭載する

 かつてもっとも快適といわれたマクラーレンの後継モデル

 マクラーレン・オートモーティブから、これまでのGTの後継車となるGTSが発表された。じっさいのデリバリーは2024年から開始されるが、すでに世界各国のディーラーではそのオーダーが開始されているという。

 このGTSについて同社のCEO、マイケル・ライターズ氏はこうコメントしている。

「マクラーレンGTSは、マクラーレンならではのドライビングダイナミクスとパフォーマンスに加え、洗練性と実用性を高次元で融合させています。真のドライビングエクスペリエンスをお愉しみになりたいときには、GTSがそれをかなえます。また週末の旅行など、リラックスした長距離ドライブを愉しみたいときにも、GTSが理想的なパートナーとなることでしょう。マクラーレンのレーシングDNAに忠実でありながらも、いくつもの能力を兼ね備えたモデル、それがマクラーレンGTSなのです」

 たしかに前作のGTは、ほかのシリーズとは異なり、長距離ドライブが苦にならない快適性を持ち合わせていたモデルだった。その一方で、ドライバーが走りを愉しみたいというシーンに出くわせば、世界最高水準のスーパーカーとしての走りを瞬時に提供してくれるのが大きな魅力であったことは記憶に新しい。そのGTをマクラーレンはどのようなテクニックを用いてさらに魅力的なモデルへと進化させたというのか。さっそくその概要に迫ろう。

 まずはそのエクステリアデザインを見る。これまで「ハンマーヘッド」と呼ばれていた独特な造形のフロントバンパーのデザインは一新され、エアインテークもより幅の広い新たなスタイルに変更されている。これによってラジエターを冷却するためのエアの量は増大、つまり冷却効果は高まったことになる。

 このフロントインテークのエアブレードや、リヤフェンダーのエアスクープは、グロスビジュアルカーボンファイバー仕様に変更することも可能で、例によってインディビジュアル部門のMSOでは、ほかにさまざまなカスタマーからのリクエストを受け付けてくれるはずだから、実質的にはカラーリングに関しては無限大のパターンが実現することになる。

 635馬力のV8をミッドシップ搭載するGTカー

 前後のホイールも今回新たに採用された10スポークデザインの軽量鍛造アロイホイール「ターバイン」。標準のボルトに対して35%も軽量なチタン製ホイールロックボルトをオプションで設定するなど、軽量化へのこだわりは他車と変わらない。

 GTSの基本構造体は、もちろんカーボンファイバー製のモノコックで、「モノセルII-T」と呼称されるもの。マクラーレン製のスーパーカーに求められる強度、超軽量構造、剛性を誇るとともに、ルーフには再生カーボンファイバーを使用するなどの特徴を持っている。これによって最軽量乾燥重量では1456kg、DIN車両重量(フルード類に90%の燃料を搭載した状態)でも1520kgという軽量さを実現しているのだ。

 ミッドに搭載される4リッターV型8気筒ツインターボエンジンの最高出力は635馬力と、GTと比較して15馬力の向上にとどまっているが、それでもパワーウェイトレシオはセグメントトップの418馬力/tを誇っている。

 このエンジンに組み合わされるミッションは7速のSSG(シームレス・シフト・ギアボックス)。スタート時のデフォルトはコンフォートで滑らかでシームレス、そして素早い変速が特長。そして、ドライバーはさらなるドライビングエクスペリエンスを体験するため、スポーツとトラックの両モードをアクティブ・ダイナミクス・パネルで選択することができる。スポーツモードは瞬間的なイグニッションカット技術によって、より速くアグレッシブなシフトを実現。トラックモードではこれをさらに一段階高め、ギアボックスのパフォーマンスを最大化しつつ、シフト間のトルクロスを最小限に抑えるという。

 これも軽量なアルミニウム製ダブルウイッシュボーン式サスペンションには、新たにマクラーレンのオフィシャル・インテリジェント・サスペンション・サプライヤーとなった、モンローから供給される連続可変ツインバルブ式油圧ダンパーを装備。こちらもコンフォート、スポーツ、トラックの3段階にセッティングを調節できる。

 オンロードの走行で特に役立つフロントの車両リフトに必要な時間は、大幅に短縮され4秒を実現。GTSは450Lのリヤカーゴエリア、そして150Lのフロントカーゴエリアの存在も含め、非常に実用的なスーパーカーに仕上げられているのだ。

 上質なキャビンもまたこのGTSでは大きな見どころのひとつ。デラックス仕様やパフォーマンス仕様の選択が可能であるほか、10.25インチのデジタルインストゥルメントディスプレイ、7インチの縦型タッチスクリーン式インフォテインメントシステムも新採用された。

 スーパーカー市場のなかでも、独特なポジショニングを持つマクラーレンGTS。はたしてそれはカスタマーから、どのような評価を受けることになるのだろうか。

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