2017年9月13日、スズキから新型スイフトスポーツが発表されました(発売は9月20日)。
思えば現行スイフトは2016年12月にフルモデルチェンジ、2017年7月にストロングハイブリッド仕様を追加設定、そして今回のスイフトスポーツ発表と、続々と進化してきました。そんなスイフトの最新販売事情と「現場の声」を、遠藤徹氏がガッツリ聞いてきてくれました!
ハイブリッドを選ぶべき車4選&純ガソリン仕様を選ぶべき車4選
文:遠藤徹
■新型スイフトスポーツ&スイフトハイブリッドの評判は?
2017年9月13日に発表した新型スイフトスポーツに関して、首都圏のスズキ販売店は「まだ発表したばかりで現車も届いておらず、現段階でのユーザーの反応をコメントするのは難しい。大きく動くのはこれからといったところだ」とコメントしている。
「ただ新開発の1.4Lターボエンジンの圧倒的なパワー、強固な足回り、軽量高剛性の新プラットフォームなどによる走りのポテンシャルの高さなど、性能には自信があり、今後徐々に浸透し、販売に加速がつくと期待している。特に70kg軽量化したことと新開発のサスペンションによって、走行性能はそうとう進化したと聞いている。先代型のオーナーからの問い合わせも多く、この秋の目玉となるだろう」と語ってくれた。
エンジンは先頃エスクードに追加設定された仕様とベースが同じK14C型ブースタージェットエンジンで、1.4Lターボ。140ps/23.4kgm、JC08モード燃費はMTで16.4km/L、ATで16.2km/L。
価格は6MTが183万6000円、6ATが190万6200円(ともに税込み)。スイフトシリーズ全体での目標月販台数は3500台となる。
■「ストロング」が登場したが、人気は「マイルド」が上
いっぽう今年7月デビューの新型スイフトハイブリッドは、発表後約2ヶ月が経過した。こちらに対してのコメントは以下のとおり。
「先に発売したマイルドハイブリッドとの受注構成比は7対3くらいでマイルドハイブリッドのほうが多い。
JC08モード燃費はストロングハイブリッド仕様が32.0km/Lでマイルドハイブリッド仕様の27.4km/Lよりも4.6km/Lいいのがウリだ。ただ車両本体価格はマイルドハイブリッドより約30万円高いので、長距離を走行するチャンスの多いお客さんでないと勧めにくい。マイルドハイブリッド車もそこそこに燃費が良いので、こちらを販売実績で超えられない事情もある」
と説明する。
しかしながら、モーターアシスト方式のマイルドハイブリッドよりもEV走行が独立して可能なフルハイブリッドのほうが「ハイブリッド車としてのポテンシャル」が高いので、今後徐々に売れ出して行く可能性も高い。
メーカーのスズキとしては、当面の新商品ラインアップが整ったことで、これまで月販2000~2500台にとどまっていたスイフトシリーズの販売台数を3500~4000台とソリオ並みに引き上げ、登録車月販1万台体制確立の中心的なモデルに育成したい考えのようである。
■キャンペーンも含めて値引きは約20万円
販売政策でもキャンペーン展開の強化で増販攻勢をかけている。
スズキアリーナ店を中心に9月1日から10月31日まで、残価設定クレジットの「かえるプラン」で実質年率1.9%と、通常の2.9%から1ポイント引き下げて設定。
利用者は5年間車検付きのメンテナンスパックをサービスする。こちらの料金は約8万円であり、これに5万円のオプションサービスをつけている。
これらに車両値引きを含めると20万円近くの買い得となる。
スイフトシリーズは従来モデル、フルハイブリッド、スポーツともほぼ同じ条件で買える。同キャンペーン対象モデルはスイフトのほかに、ソリオ、軽自動車のワゴンR、スペーシアも同じ。ただオプションサービスは軽自動車が3万円、サービスパックは約7万円と安くなる。
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