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【輝いていた80年代の象徴】フェラーリ・テスタロッサ 最新レストモッド車発表 4.9L V12搭載

掲載 更新 6
【輝いていた80年代の象徴】フェラーリ・テスタロッサ 最新レストモッド車発表 4.9L V12搭載

見た目はそのまま、中身を強化

執筆:Jack Warrick(ジャック・ウォリック)

【画像】1980年代のスーパーカーが復活【オリジナルのテスタロッサと写真で比較】 全39枚

翻訳:Takuya Hayashi(林 汰久也)

スイスのデザイン会社、オフィチーネ・フィオラバンティは、フェラーリ・テスタロッサを大幅に改良し、パフォーマンスの向上と多数の最新装備を搭載したモデルを発表した。

「フェラーリ・テスタロッサ by オフィチーネ・フィオラバンティ」と名付けられたこのレストモッド車は、シャシー、エアロダイナミクス、パワートレインの改良を含む特注の仕様になっているという。

パワートレインは、1980年代のオリジナルモデルに搭載されていたバンク角180度の4.9L V12エンジンを改良したもので、最高出力517ps、最大トルク61kg-mを発揮し、最高速度は323km/hに達するという。

オフィチーネ・フィオラバンティによれば、ほとんどの機械部品が強化され、「現代のスーパースポーツカーにふさわしいドライビング・ダイナミクス」を実現しているとのことだ。

新しいチタン製のエグゾーストシステムが装着され、アンチロック・ブレーキとトラクション・コントロール・システムが導入されて安定性が向上している。

また、電子調整式オーリンズ製ショックアブソーバーや、ノーズを70mm高くすることができるフロントリフトシステムも採用されている。

さらに、レース仕様のブレンボ製ブレーキ、調整可能なアンチロールバー、ミシュランのGT3クラスのレーシングタイヤを装着したアルミホイール(フロント17インチ、リア18インチ)も装備されており、テスタロッサを「より楽しく、安全に、正確に」走らせることができるとしている。

80年代風の携帯電話も搭載

このような追加装備にもかかわらず、車両重量はオリジナルより約130kg削減されている。また、ボディ底面を完全にフラットな形状としたことで、エアロダイナミクスも向上している。

オフィチーネ・フィオラバンティは次のように述べている。

「わたし達は、ニーズや要望に注意深く耳を傾け、あらゆる側面に対処しました。時代を超えたデザインを損なうことなく、その純粋さをより豊かにするために、スタイルの面ではわずかなディテールしか変更していません」

イタリアンレザーを使用したインテリアには、アップル・カープレイ、USB-Cポートなどを搭載した新しいオーディオシステムが取り付けられている。1980年代風の電話も設置されており、Bluetoothで車両と接続して通話ができるようになっている。

しかし、ピニンファリーナが設計したオリジナルのシルエットはほとんどそのまま残されており、フィオラバンティは「マエストロに改めてレッスンを与える理由はない」としている。

このレストモッド車は以前、開発段階でサーキットでのテスト走行が目撃されている。価格についてはまだ明らかになっていないが、「いずれ」公表される見込みだ。

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みんなのコメント

6件
  • テスタは後継に、512TR(1992)、F512M(1995)と進化した時に、既に440馬力のパワーとスタビリティーと素晴らしいハンドリングを手に入れている。
    なので、テスタの改善の方向性としては、昔からレールが敷かれているので何とも思わない。
    しかしながら、130kgも軽量化したということが、事実ならば、そこが本当に凄いと思う。
    佇まいとしては、初期のテスタのデザインはイイので、テスタのチューンとしては良いでしょう。
  • 鉄パイプひん曲げたフレームに、張りぼてのボディ。こんなのに大金を出す奴の気が知れないよナ。
    でも、エンジンだけはいいのヨ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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