世界一の燃費に挑戦する姿を目指した
ホンダ初のハイブリッド車(HV)であるインサイトは、1999年に発売された。トヨタから初代プリウスが発売されてから2年後のことである。
【再検証】トヨタ「プリウス」よりも燃費がよかったホンダ「インサイト」どうして販売面で成功できなかったのか
初代プリウスが5ナンバーの小型4ドアセダンであったのに対し、インサイトは5ナンバーの2ドアクーペとして登場した。そこに、ホンダならではの挑戦する姿が示された。プリウスが目指したのは、ガソリンエンジン車の2倍の燃費性能を実現することだった。一方のインサイトは、世界一の燃費に挑戦する姿を目指した。
1980年代の第2期F1で世界最速を示したホンダが、HVでは最高の効率を追求したのである。ただし、そこに共通点はあった。F1時代にホンダの名を世界に知らしめたのは、エンジン規定が自然吸気で3.5リッターへ拡大されたのに対し、ホンダはわずか1.5リッターのターボエンジンで挑み、王座を守り抜いたのだ。それは、単なる馬力追求ではなく、最小の燃料で高出力を生み出す燃焼技術への挑戦だった。
エンジンの最高効率を目指したインサイトのハイブリッドシステムは、排気量1Lの直列3気筒ガソリンエンジンに、モーター補助を加えた方式で、5速マニュアルまたはCVT(ベルト式無段変速機)を装備した。
軽自動車並みの車両重量だったインサイト
車体は、アルミニウムを使っているが、ミッドシップスポーツカーのNSXとは違い、アルミの引き抜き材といわれるフレームを組み立てたもので、軽量化を徹底追求した。外板には樹脂を使い、車両重量は850kg以下と、軽自動車並みに抑えていた。
外観の造形も2ドアクーペという姿を活用し、空気抵抗係数(Cd)値0.25というとてつもない空力性能を得ている。こうして導かれた燃費性能は、当時の10・15モードではあるが35km/L で、世界最高の数値だった。
ホンダは、この燃費性能を実証するため、複数の媒体と本田技術研究所とで3台のインサイトを用い、東京港区のホンダ本社から鹿児島まで、1300km以上の距離を無給油で走破する挑戦を行った。そして見事完走したのである。
2代目インサイトは、HV普及のため低価格に挑み、現行の3代目は上級セダンの価値を求めた。気候変動の抑制のため、時代に応じた商品性を体現するインサイトだが、ことに初代インサイトは、独自性を示しながら世界一を目指すホンダの企業精神を体現したHVであった。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「子供が熱を出したので障害者用スペースに停めたら、老夫婦に怒鳴られました。私が100%悪いですか?」質問に回答殺到!?「当たり前」「子供がいたら許されるの?」の声も…実際どちらが悪いのか
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
8年ぶり全面刷新! 日産新型「小さな高級車」登場! 全長4.3mに「クラス超え上質内装」とめちゃ“スゴいシート”採用! ちょうどイイサイズの「新型キックス」日本には来る?
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
「日高横断道路」は、なぜ幻の道となったのか? およそ半世紀越しの計画を凍結した理由。 【いま気になる道路計画】
トヨタ新型「ミニアルファード」登場は? 「手頃なアルファードが欲しい」期待する声も!? 過去に"1代で"姿消した「ミドル高級ミニバン」があった!? 今後、復活はあるのか
もう待ちきれない! [新型GT-R]はなんと全個体電池+次世代モーターで1360馬力! 世界が驚く史上最強のBEVスポーツカーへ
「子供が熱を出したので障害者用スペースに停めたら、老夫婦に怒鳴られました。私が100%悪いですか?」質問に回答殺到!?「当たり前」「子供がいたら許されるの?」の声も…実際どちらが悪いのか
「財布を忘れて帰ろうとしたら、免許不携帯で捕まりました。今取りに帰るんですよ。私が悪いんですか?」質問に回答殺到!?「事実でしょ」「非常識」の声も…「うっかり」でも許されない理由とは
新車採用が「義務化」! でも後退時「バックモニター」だけで動くのは「危険すぎ」!? “カメラ”に映らない「死角」がヤバかった
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
どうも開発ばかりにカネを掛けて、売れないとすぐ辞める悪癖があって残念。