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さよならアクティトラック生産中止まで1年 ホンダスピリットの源流を振り返る

掲載 更新 29
さよならアクティトラック生産中止まで1年 ホンダスピリットの源流を振り返る

 昨年(2019年)の末、ホンダから同社の軽トラック「アクティ・トラック」が2021年6月を持って生産を終了すると発表されてから早半年。生産終了まで1年を切った。

 あまり馴染みがないという方も多かろうが、元々の出自を辿ればなかなかに面白いこのアクティトラック。なにせ前々身の「T360」といえばホンダ初の4輪自動車。「ホンダスピリットの源流」と言ったっておかしくない1台なのだ。

え…これでいいのか? 続々生産終了!! 揺れるホンダの国内戦略

 今回はそんな系譜の末裔であるアクティトラックがなぜ販売終了に至ったのか、その背景とホンダの歴代軽トラックの系譜とを振り返ってみたい。

【画像ギャラリー】これがホンダ軽トラ57年の歴史!! 歴代アクティトラックをギャラリーでチェック!!!

※本稿は2020年5月のものです/文・写真:ベストカー編集部/初出:『ベストカー』 2020年6月10日号

■2021年6月を持って生産を終了

 軽自動車は日本独自のクルマ文化だ。始まりは戦後まもなくで、多くの国民の利便性に貢献するため、価格が安く、それでいながら性能に不足はない国民車構想のひとつとして誕生した。

ホンダ アクティトラック。その歴史は前身の「T360」「TN360」等から数えて57年の長きにわたる

 軽には大人4人が乗れるボックス型の軽自動車もあったが、軽トラといわれるものも存在していた。

 ただし1960年ごろまでの軽トラはダイハツミゼットなどのような3輪車が主流。4輪モデルが登場したのは1960年代に入ってからだ。それが今に繋がっている。

キャビンバックパネルの下部は長ものに対応してエグレている

 現行の軽トラは、スズキのキャリイ(日産、マツダ、三菱がOEM)、ダイハツのハイゼット(トヨタ、スバルがOEM)、そしてホンダのアクティトラックの3台。

 2020年3月の販売台数は、全体的には1万9315台で、最も売れているのがダイハツのハイゼットトラックで7783台。

 2番手はスズキのキャリイでこちらは7041台。そしてここで取り上げたアクティトラックはというと1638台というちょいと寂しい数字。

 その数字があってか、伝統あるアクティトラックが来年6月で生産中止となる。

シンプルなキャビン。でも軽トラの辛いところはシートをリクライニングできないところ!?

 このニュース、多くのクルマファンを驚かせた。なぜならホンダといえば軽自動車の歴史のなかでも数々の金字塔を築き上げてきたからだ。

 アクティトラックの元祖といえるT360は、なんとエンジンは日本初のDOHC。続くTN360はラダーフレームではなく先進のプラットフォームフレームを採用していた。

 その後も、数々の名軽トラックを輩出しメカ好きを唸らせてきた。

左からスズキ「キャリイトラック」、ダイハツ「ハイゼットトラック」、ホンダ「アクティトラック」。販売台数からいえばシェアは低いが、この一角がなくなるわけだ

 現行モデルも軽トラとしては唯一のミドシップレイアウトが自慢。これをして、巷では農道の「フェラーリ」なんて呼ばれていたとか。

 さてさて、そんなアクティトラックがついに生産終了。

 この悲しみは、なんていうかまるでスーパーカブが生産終了するくらいショッキングな出来事だ(もちろんスーパーカブは生産終了しません)。

 嗚呼、悲しいな~。いつか戻ってきてね。

荷台の低さも良いところだったのに…

【画像ギャラリー】これがホンダ軽トラ57年の歴史!! 歴代アクティトラックをギャラリーでチェック!!!

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みんなのコメント

29件
  • アクティーはエンジンの整備性が非常に悪い

    専用の工具が必要なレベル。
  • エンジンの整備性も善くないし
    何よりエンジンを見ようと思ったら
    荷台に荷物を全て下ろさなければならない。
    これが最大の弱点。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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